CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

ヴィンヤーサヨーガでヨガスタジオごっこ

ムーンデイの本日はマイソールクラスお休みにつき、特別クラスの「ヴィンヤーサヨーガ」を開講した。
いわゆるヴィンヤーサヨーガとは、エクササイズ風味でガシッと動きたい西洋人が、アシュタンガをベースにして作ったプログラムの一般名称で、ヴィンヤーサでポーズをつなげたわりときつめのシークエンスが特徴。

意外にもCHAZEN史上初のクラスだ。
準備の段階で思ったのは、こういうクラスは普段意識しないアライメントに気づいたり、長ホールドや繰り返しで身体の各部を強化したり、まだ練習することのない上級ポーズをお試ししたりという「文句なしに楽しい」ものであるが、それはエクササイズとしての楽しさであって、心の修養には遠いということ。

だから、お遊びとして大いに楽しんでもらうことにした。
先日のダンスの部活の延長上に位置付けたヨガスタジオごっこをね。

CHAZENのスペースは変形鰻の寝床風なので、先生のデモンストレーションを見ながらポーズをとるクラスには不向きである。それで当初定員を6名としたのだが、配置を工夫して最終的に8人が参加してくれた。

して、思惑どおり・予想どおり、楽しいヨガクラスであった。
こういうクラスを教えていた最後が7年前。カラダがポンコツになって4年。一部あやしいところはあったが老兵は死なず

今回は特にアシュタンギのために、アシュタンガには出てこないポーズのバリエーション(バインド系)をふんだんに盛り込んで、脚を強化し、体幹を使い、気持ちよく身体を開き、伸ばしてもらうシークエンスを組んでみた。自分がポンちゃんだからそんなにキツくも難しくもないヤツね。

チャキチャキのアシュタンギほど、なんじゃコリャ的反応を示しながらも楽しんでいたような......。
明日の朝はきっと、筋肉痛とともに「やっぱりアシュタンガが好き」と我が家に帰ってほっとするような気分を味わうことでしょう。

日々坐禅をしている人がたまに集中型の瞑想をすることで新しい気づきや発見、刺激が得られるように、こういうお遊びを毎日の練習の励ましとして役立ててもらえたら本望です。


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枝のダンサー@お山

共振作用でパワースポット化

本日こそ、新しいギータークラスの第1回目。
第3章にはヨーガ・スートラにつながる形而上学的な哲学理論がちらっと出てくるので、毎年最初の洗礼としてちょっと難解な用語を使って説明しているのだが、受講生の目が半開きになったり、うつむいたり、次から来なくなったり(!)する現象がみられる。

それが、今年は初めての方も眠そうではないし、聞いてみてもさほど難しいとは感じていないみたいなのだ。

年を経るごとにどんどん通りがよくなっていくように感じるのは、CHAZENの場が成熟してきたからだと思う。周りの人が理解していると初めての人にもそのエネルギーが伝わって理解を促す「共振」のような作用があるのではないかとみている。

CHAZEN初のギータークラスに受講していた人が「最初読んだときはぜんぜんわからなかった」のは、そういうエネルギーの恩恵がなかったのだと思う。これはアシュタンガの朝練でも言えることだけれど、練習している人のエネルギーというのは場の全体に伝わるもの。

しかしながら、まったく違う周波の人にはこの現象はみられないのだから、今のCHAZENには同じ周波数を持った人たちが集まっているといえる。というよりも、一緒に練習しているうちに周波数がそろってくるのかもしれない。

うふ。なんかステキ。

アシュタンガの練習も、坐禅も、理論の学びも、ひとりよりはみんなでやる方が発揮する力も継続する力も大きくなる。アシュタンガも坐禅もそれぞれが自分のペースで個々に練習しているのに、全体のエネルギーは総和されて大きくなる。

特にマイソールクラスは好きな時間に来て勝手に自分の練習をしているだけで、何の共同作業もしてないし、意思疎通も必要ない。にもかかわらず相互に影響し合っているのだから不思議だ。

逆に、練習の場を共有していないと何か伝わりきらないものがあると最近とみに思う。
言葉だけでは伝わらない。それは毎日CHAZENに来ていればおのずと伝わることが共有されていないからなのだと思う。練習生は毎日、練習の場に充満するナニカを身体でキャッチし、私の態度や振る舞いに表れるナニカを無意識のうちに感じている。

そして、これもまた伝わる速度が早くなっているような気がするのだ。
従来は3年くらいCHAZENで練習しているとなんとなく伝わっていたことが、最近は1年で伝わっている。個人差もあるけれど、やはりこれも全体が醸す雰囲気によって、ソッコー理解してもらえるのではないかと睨んでいる。


ところで、今日は、今年に入って座学を始めた、あるいは継続している人たちの運気がめぐり始めているのを実感した。

今日読んだギーターの詩句の中に何度も「相対から離れなさい」ということが出てきたけれど、幸も不幸も同じように引き受けることができれば、「不幸」はその人にとって存在しなくなる。ものごとを「良いか悪いか」「好きか嫌いか」「快か不快か」で判断する習慣を手放すことができれば心はいつも安らいでいられる。

そこらのパワースポットに行って満足しているよりも、CHAZENで朝練&座学したほうが間違いなく運気はめぐります(断言)。

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パワースポットCHAZEN

最良の友・最強の武器としてのアシュタンガヨガ

ニュースはコロナウィルスであふれているが、クルーズ船の感染者数が日々二桁で増えていって、もはや中国がどうしたという次元ではなくなっている。きのう岩田健太郎さんのアップしたビデオを見て、すべての問題はここに尽きるという印象を抱いた。

感染的にも立場的にも命がけの潜入&公表も、きっと大方のメディアから抹殺されてしまうのだろうと思っていたらそうでもなかったが、とにかく現政権にとって「不都合な」人物は、いかに専門家でも排除せよという力が働いているのは明白だ。この期に及んでもそんなことを言っているとは......。敵だ味方だ言ってる場合じゃないだろーが。

こういうときこそ、強力なリーダーシップを発揮する人がトップだったらと思う。
ユリウス・カエサルのような......(妄想しすぎか)

こんな危機管理で大丈夫なんだろうか。
感染防止についても、どの情報を信頼すればいいのかわからないこの感じは、震災のあと、原発事故のときに似ている。

不安をかきたてられて、人々が殺気立ってくるあの感じ。
あちこちで見られるエゴ丸出しの言動や現象......。

当時、旧ブログにアップした震災後の記事にもからんでくる人がいたもの(このブログはコメント欄をオープンしてない)。

そんな不安定な毎日をひたすら瞑想して過ごした。
坐って、アシュタンガの練習して、祈ることだけしかできなかったから。

ところが「こんなときにヨガするなんて」と言う人がいたり、気分がふさいで練習ができないという人がいるのには驚いた。同じアシュタンガヨガを練習していても、とらえ方や位置付けがかなり違うことに驚いたのだった。私にとっては「こんなときこそヨガ」だったからである。


今朝、コロナ関係で仕事柄忙しくなっている練習生が夜勤明けでやってきて小一時間練習していった。もうみんな帰ったあとの放課後で、私は歯医者の予約があったので勝手に練習してもらった。指導者の気配はすれども姿は見えずという微妙なセルフプラクティスは彼女に何かの気づきをもたらしたようで、晴々とした顔で帰っていった。

別の、これまた仕事柄あわただしくなっているであろう練習生は、心を浄化させたいと今度のギータークラスを待ちわびているらしい。

ふんふん。どうやらCHAZEN生は私と同じようにアシュタンガヨガをとらえているようだ。

というのも、アシュタンガヨガを瞑想すなわち心を調えるためのツールとは考えていない人が少なくないのである。頭ではそう考えている、あるいは表面的にはそのように認識している人も、非常時に役に立つものだとは思わないらしい。

私にとっては不思議なのだけど、それがマジョリティである。
たぶん本丸には興味なくて、りっぱな門だけ見てそれをヨガだと思っているのかもしれない。あるいは○○城のブランドに満足しているか。

ともあれ、免疫を高めるためにも、心を平静な状態に保つにもアシュタンガヨガは絶大な力を発揮するでしょう。

アシュタンガヨガは呼吸法でもあります。心を調えるのにこれほど簡単でありながら即効性のある方法はありません。誰よりも頼りになる友だちであり、自分を守ってくれる最強の武器でもあります。柔軟性などおまけにすぎないのです。


さあ、CHAZENでアシュタンガヨガ、CHAZENの朝ヨガ、始めませんか?
初心者ほど大歓迎です(経験者ももちろん歓迎ですが)。

私の愛するビギナーズ大募集中です!

chazenyoga.com


一度枯らして以来、ミモザの花が咲くとなんだか嬉しい。

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昨年の台風でかなり枝が少なくなったけど


外から見たCHAZENのベランダ。

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道路を挟んだ向かいの家がなくなってよく見える

物語の快楽

あれは9月のこと。
リトリートの報告記事に信濃追分駅のことを書きました。CHAZENのリトリートハウスはここからさらに車で10分ほどかかるのですが、最寄駅になります。

そうしたら、いつもイギリスでこのブログを読んでいてくださる某嬢から「信濃追分は私が好きな小説の舞台になっているんです!」って連絡がきました。それで軽井沢書店の「軽井沢が舞台の小説コーナー」で早速水村美苗の「本格小説」上巻を購入し、お山に泊まった夜にだけ読むことにしたのです。「嵐が丘」を下敷きにしているというのも実際に読んでみようと思った動機になりました。

分厚い上下の二巻なのですが、物語に入るまでのお話がめっぽう長くて、思わず後ろのページを繰ってどこから始まるのか確認してしまったほど。ようやく物語がスタートしたものの、登場人物がやたら出てくるばかりで若干退屈になってきたりして。信濃追分の朽ちた別荘と軽井沢の古い洋館が舞台になっている以外はさして興味も湧かず。ときどきは夜更かしして読んでいたにもかかわらず、上巻を読み終えたのは今月お山に行ったときで、4カ月がすぎていました。

ただ、そこはさすが。上巻の最後の最後になって下巻を読まずにはいられない展開になるわけです。次にお山に行く来月までは待てないので、下巻は東京で図書館に行くついでに借りてきました。返却期限までに読み終えられないだろうとは思ったのですが、とりあえず。

ヨーガ・スートラクラスの前ということもあり後回しにするつもりが、ちろっと本を開いてみたところ、もうその先を読まずにはいられないようなことが目に入るわけです。ちょうど金曜日だったこともあり、ほかのことそっちのけで読み続け、土曜日に読了してしまいました。しょっちゅう朝まで夢中になって本を読んでいた10代のころを思い出すほどの一気読み。外に出た時に現実世界が変わって見えるほど没頭しました。

戦後から現代に至る、まさに昼メロ的な「運命に翻弄され愛憎織りなす男と女」のお話は、こってりこてこてのシャバ世界なのですが、ここに入り込む感覚は以前と変わっていない。そりゃそうです。グルメ的なことに興味がなくなった今だって、おいしいものを食べたらおいしいと思うのです。ひさびさに味わう物語の快楽に身を委ねた二日間でした。

インド思想とは関係ない世界にどっぷり浸ったおかげで、こういう没頭とヨガで集中が高まることとの違いについて、ヨーガ・スートラクラスで考えることができました。どんなに遠い世界でも必ずここに帰着することになっております。

また愉しからずや。


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ストーブにあたりながら読んだ

ザ☆部活〜コンテンポラリーダンス編

コメコメ倶楽部がなくなった喪失感を埋めるように、新しい部活をスタートさせた。
とりあえずは毎回テーマを変えての単発ものを考えていて、まずはダンス部から。

CHAZENが休みの土曜夕方に集合。
部員が集まってきて最初にウケたのがコレ。部活といったらジャージでしょって。

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なつかしいadidasの3本ライン


部活といってもしかるべき先生をお招きしておりまする。
その自由自在に動く「アートするカラダ」を見てもらいたいと、コンテンポラリーダンサーの太田ゆかりさんに講師をお願いしたのだった。

踊る楽しさを味わうのが主な目的であるけれど、彼女なら毎日の練習のヒントになることを盛り込んでくれるはず。という期待どおりに、まずは体ほぐしのエクササイズから。

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次回の茶禅会で、坐禅前にやってみよ


次は名付けて「踊る太陽礼拝」。
太陽礼拝チックなのだけど、マットの範囲に収まらない動きで一度見ただけでは覚えられない。ダンスはこれがネックなのよねー。

そのあとは動きをつなげてちょっとしたシークエンスを練習。
この動き、なんだか以前体験した武道の型(大陸系の)に似ているなあって思ってたら、太極拳から取り入れたということで納得。先生はクラシックバレエ出身なのだけど、さすが、いろんなところから学んでらっしゃる。武道も習ってたそうな。

動いたあとは、先生を囲んでプチお疲れさま会。
部活だし、夕方だし、泡の出る飲み物などいただきながら楽しいひとときをすごした。これぞオトナの部活よ。


ダンス部やって正解だったな。
動きながら先生が、力の抜き方やカラダの使い方のヒントを次々と言ってくれて、そうそうソレ大事。ソレができたら、練習はもっと楽しくてスムーズで瞑想的になるだろう。こんなにタメになるなら、次回は部活じゃなくてワークショップとしてやったほうがいいかもね。

アシュタンガの練習自体にエクササイズを入れるのは御法度。
カラダの使い方を覚えることも大切ではあるのだが、目的がズレてヨーガではなくなってくるおそれがあるので、日々の練習のときは極力そういうことを省いてただひたすら練習するのがCHAZEN流。

それだけに、時折はカラダへの意識を高める部活やワークショップを企画しようと思ったのだった。
次は格闘技系の予報が出ております。今後の部活が楽しみだわ。

爆走と爆睡のスートラ三昧

新スートラクラスの2回目。
先週がギーター、今日はスートラ、来週は再びギーターで、両方参加している人にとってはたいへん濃ゆい今月である。

しかも、参加人数は減るどころか先月より増えた。
途中で挫折しそうな気配のする人もない。

ダイジョブか?
やる気がハンパなく充満してるぞ。


そして私は宣言どおり自由に、自分の思ったように、サマーディ(三昧)を語る。
仏教を持ち出して、お釈迦様のお話てんこ盛りよ。
(暴走はコントロールが効かない状態なので爆走と言っておこう)


で、終盤。
質問に対しての見解を力説していると、いつの間にかパパラッチが群がっている。

瞑想実修のときから私のパドマの上で寝ていた部長の爆睡っぷりを笑っているぞ。


以下、パパラッチたち撮影。

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爆走するヒトと爆睡するイヌ


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使い古しのぬいぐるみ.


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クタっ

出会い系

実はリトリートハウスを出会いの場にしたいと思っておるのです。

といっても、素敵な異性との、ではなく、朝ヨガとの出会い、アシュタンガヨガとの出会いの場にね。
ヨガをしたことのない方、アシュタンガヨガが初めての方を誘ってリトリートに参加してもらいたいと考えているのです。

リトリートならば、ヨガ以外の楽しみがたくさんあるので、気軽に参加してもらえるのではないかと思います。
修行風味をかなりソフトにしているので、少しでもヨガや坐禅に興味のある人なら楽しんでいただけると思います。

リトリートは定員が少なく、まったくの初心者であってもヨガの時間に手とり足とりで指導することができますから、好奇心だけで参加いただくのも大歓迎です。

このブログを見てくださっているのはすでにヨガをされている方だと思いますので、お友だちを誘ってリトリートにいらしてくださいませ。ヨガ初めての方にも一から指導いたします。神楽坂のCHAZENではドロップインは経験者のみですが、リトリートでは初心者も大歓迎です。

アシュタンガ以外のヨガをやっているお友だち、ヨガとは無縁のお友だちを誘ってグループをつくれば、メニューのアレンジが可能です。お好きな日程でのリトリートが実現する可能性も高くなります。

そろそろ5月のスケジュールを検討しておりますので、ゴールデンウィークや5月中の希望がある方はお早めのリクエストをお待ちしております。

出会い系サイトはこちら↓

www.chazen.yoga


素敵な出会い=ご縁がありますように......。

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炎を見つめながら憩いのひとときを