CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

スローライフ

ごきげんよう

自粛要請の延長につき、41日目となった山籠もり日記です。

連休中にすごいことを発見しました。
制限があるのは「高速データ通信量」であって、設定で高速をオフにして低速にすれば通信量はカウントされないのです。低速でも動画以外は普通にサクサク見られます。

なんだ。もっと早くそこに気づいていたらセーブする必要はなかったのに......。

ところが連休明けに急に速度ががくっと落ちて、もはや低速ではいろいろが見られません。やけになつかしい感じがすると思ったら、インドにいるときにさんざん味わったのでした。思えばお山生活はインドにいるのと同じようなものです。

そもそも休業中で自粛中ですし、急ぐ必要などないのでした。そして、多くの不便を楽しむというか、どれだけ不便な生活ができるか試すための山籠もりですから、低速こそふさわしいのです。

今月はちょっと調子に乗ってせっかく増やしたデータ通信量を無駄に使ってしまいました。新聞は読む時間がないと言いながら、次々と記事を拾って、むしろ新聞より時間をとられている。しかも気づけばどうでもいいような芸能記事まで......。

メールはやりとりできますし、いざとなれば高速通信をオンにすれば必要な情報は得られるので、リスクの少ないデジタル断食になるでしょう。自分の思うようにならないとムキーっとなることを、思うようにならないままにしておくというプラクティスのためにも、必要以外は低速で。

どうでもいいことを書きすぎているこのブログも、投稿を控えめにしてみるつもりです。今少しスピードが上がってこの記事はなんとかアップできそうです。


さて、低速なのはシューさんとのお散歩でもあります。タッタカ歩けないもどかしさを感じながら、ゆっくりゆっくりシューに合わせて歩く。ダッシュでゴールに着いて一休みしていたいウサギ派が、カメの歩みになるときです。

浅間山ももう白いところがほんのちょっとだけになりました。

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こんどは山桜の季節

次々とお花が咲いていきます。

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花も部長もかわいい


ゴミを乗せていったカートは、復路は部長の社用車になります。

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すっかりくつろいでいらっしゃる


ひところスローライフという言葉が流行りましたが、お山ライフはその意味でも、低速という意味でもスローな生活です。せっかく与えられた山籠もり生活ですから、小鳥に「ちゃみこはバーカよ」と言われても気にせずにまっとうしようと思います。

自分の心に浮かんでくる疑いや迷いはすべて、この「ちゃみこはバーカよ」と同じです。自分の心が迷いを創作しているのです。

それではまた近いうちに。

部長的亀のポーズ

ごきげんよう

コロナより自粛監視の目がこわい。39日目の山籠もり日記です。

2時前に地震。東京では携帯のアラートが鳴ったようですが、こちらは弱い地震でした。ゆれは小さいのですが、地面に近いせいか身体に響く感じがします。

それを機に起きたら、部長も同伴してきました。いくらなんでも早すぎですが、時間にこだわることもないかと思い3時に朝食を召し上がっていただきました。

空が白み始めると鳥たちの声が聞こえてきます。すっかり明るくなるころには、にぎやかな合唱となります。それぞれ独特の音階なので、「ちゃみこはバーカよ」と聞こえるのもあれば、「We need!」と聞こえるのも。「We need!」が立て続けに聞こえると、demandingだなあとか思ったり。妄想しております。

今朝は和室で坐ったあと、部長をちょいとどかして畳の上にマットを敷いてみました。おお、これはけっこういい感触。前後の幅が狭いのですが、ほとんど気にならず。CHAZENの前は、公民館でマイソールをしていたのですが、なぜか和室が人気で、狭いところにぎゅうぎゅうになって練習していたことを思い出しました。

明日もここで練習しよ。いや、朝方また冷えそうなのでストーブの前かな......と思いきや、明日はムーンデイでした。CHAZENマイソールがないとうっかり忘れそうです。


さて、雨降りで外に出られず「夕ごはんまだかなー」の徘徊をしていた部長がフードボウルの前で静止していました。1年以上前からオスワリをやりたがらなくなったのは脚や腰が痛いからだと思うのですが、お尻どってり床につければ大丈夫なのかな。

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なんだかクールマーサナに入りそうなポジション


いや、後ろ脚を頭にかけてスプタ・クールマーサナに入ろうとしている?!

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ボウルの中はカラですのに〜


......目の錯覚でした。
後ろ脚が前方に伸びているように見えませんか?

しかし、お尻をぺたんとついて上半身を下げると、クールマーサナの動作をしているように見えます。さすがはCHAZENの部長であります。

スプタ・クールマーサナは両足を頭の後ろで交差させるので、初めて見るとすごいことをやっている感があります。初級のシリーズなんですがね。

その前のクールマーサナは、スプタ・クールマーサナの派手さにかくれて地味に見えますけれど、これもなかなかにキツいポーズです。かなりの柔軟性だけでなく足を床から上げる筋力も必要とされます。それこそdemandingなポーズです。

このポーズ、普通に練習している分には問題なかったのですが、マイソール1年生だったころにホームではないところでdemandingなアシュタンガの先生にプッシュされたら、1週間くらい腕がしびれていたことがあります。先生のプッシュより自分の身体の声をよく聴くべし、です。


明日のムーンデイは朝から外で大暴れできそうです。
恵みの雨で、植物たちが生き生きと背を伸ばし、葉を広げる美しい季節です。

それではまた近いうちに。

分校の動物と植物

ごきげんよう

シューさんのうんチョスを庭木の根元に埋めている。37日目の山籠もり日記です。

今朝は夏の坐禅ルームで坐りました。
こちらに来てから私が早く目覚めすぎるのが部長にも伝染して、めちゃ早起きです。フードをもらうまでずっと徘徊しているので、4時に朝ごはんをあげて再び寝かしてから坐ります。

その寝かしつけるとき、オスワリの姿勢で目がトロンとなっているのがかわいかったのでiPhoneを持ってきたらもう寝てました。

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いまだにそばにいないと不安


坐禅のあとアシュタンガの練習に移って、終わってもまだ寝ていました。ごはんさえ食べればずっと寝ているのです。きょうはスーリヤさまがお出ましにならないので、マットの向きを南側にして庭を眺めながら練習してみました。

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東向きあるいは北向きが推奨です


外作務をしてから、きょうのおかずを採ってきます。2日ばかり前に見たときはまだ小さすぎたのに、タラの芽がもうこんなになっていました。

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うちにあるのはこれ1本だけ


もはや盛りをすぎたシャクナゲは、終わった花をもいでおきました。

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そうすると来年も咲くらしい


何の花が咲くのだろうと見守っていたら、咲いたのはスノーフレークという花でした。

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愛らしい

ちなみに、名前も姿も似ているスノードロップはこちら。

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冬咲いていてCHAZENに持ち帰ったアレ


この似たものどうしが両方植えてあったのでした。花の季節が違うので、二度楽しめます。

緑に染まる庭が美しくなってきたところで緊急事態宣言が延長されて、山籠もりも延長が濃厚になってきました。さまざまな問題をどうクリアするか。うーん......明日考えることにします。

それではまた近いうちに。

すっきりした庭とターメリックチャイ

ごきげんよう

カメムシは刺激しないで外に逃せば臭くない。36日目の山籠もり日記です。

きのうの朝、火を入れていないストーブの前で坐ろうとして、はて、寒くないときはどこで坐っていたっけ? と一瞬考えてしまいました。結局ストーブの前で坐って、ついでにやっぱり火も入れたのでした。

夏は和室で坐っていたのに、すっかり忘れていました。まだ早朝冷えてストーブ焚く日はあると思いますが、5月なので衣替えです。ストーブまわりや和室をすっきり片づけて夏仕様に模様替えしてみました。薪はまだ残っています。

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ストーブの前で過ごしたひと月でした


突然暑くなったのでカラダがなじんでいません。朝に小一時間外で作務したら昼間は室内で過ごしております。今までがんばったのは、気温が上がり虫が出てくる前にたいへんなことを終わらせておきたいからなのでした。去年は絶望的なジャングルだったので、暑かろうが、虫にストーカーされようが、やるしかなかったのです。

ちょうど掃除を始めてからまる1年になろうとしていますが、エンドレスと思えた庭の掃除もほぼ終了です。4月に自粛になったのは気温や天気で考えるとグッドタイミングでした。

昨年は暗闇を手探りで進むようでしたが、ようやく夜明けが来た感じです。夜明けが来たのにゲストが来れないのが残念ですが、誰のためでも何のためでもない、ただやる修行であったと思うと爽快です。

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朝ごはんを食べながら感慨にふける


ところで話は変わりますが、インドのアーユルヴェーダ医からのメールにあった、免疫力アップのハーブドリンクを作って飲んでみました。ターメリックのチャイ風でおいしかったので(今も飲みながら書いている)ここにレシピを紹介しておきます。

(4人分)
ターメリック : ティースプーン1/2
ペッパー:4粒
すり下ろした生姜 : ティースプーン1/4
水:400ml
牛乳:100ml

400mlになるまで火にかけて煎じたものをあたたかいまま100ml飲む。
(*家族用に4人分のレシピなので、適当に分量を減らしてみてください)

カフェインが入らないので寝る前に飲むのもよさそうですね。そういえば、ヘーミッシュ先生はターメリックとビーツが効くとありました。

アンチコロナ・リトリート、やりたいなあ。

それではまた近いうちに。

ヘーミッシュ先生のブログ

ごきげんよう

日記と称しているこの投稿が「手紙」形式であることに今さら気づいた。35日目の山籠もり日記です。

ゴールデンウィーク満喫中につき、じっとパソコンの前にいたらやや冷えてきたので、チップとデールのカフェでお茶。

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固まっているお客さんが......

......と思ったらすでに暑すぎて再び室内に退散。シェードやパラソルを用意せねば......です。


先日からアシュタンガヨガロンドンのヘーミッシュ先生のブログを読んでいます。ロックダウンでクローズしてから毎日、自身や家族のこと、思い出話などとともに「マハーバーラタ」のストーリーを連載されているのです。

マハーバーラタ」というのは「バガヴァッド・ギーター」がその一部となっているインドの壮大な物語。CHAZENで読んでいる岩波のギーター本では前書きのところに書いてあるギーターに至るまでの経緯、登場人物が多くてわけわかんないと読み手を挫折させるあの部分を、ダイジェストストーリーとしてブログに書いているのです。

さすが。こんなときでもなければ、多くの人は読む気にならないでしょう。いつもギーターの第一回で私が「あれやこれやのいろいろなことがあって戦争が回避できないところまできてしまった」としか説明しない、ホントにあれやこれやがあって......というお話です。これ、すばらしい「ロックダウンの友」になっているのではないでしょうか。

英語ですが、興味があればぜひ読んでみてください。3月19日までold postsを遡ると最初から読めますよ。
http://astangayogalondon.com/category/blog/


ちなみに、ステイホームなGWのお供には、アシュタンガヨガロンドンについて書いたこちらもどうぞ(日本語)。自分で読んで無性にロンドンに行きたくなりました。
chayoga.exblog.jp


ヘーミッシュ先生といえば「午前1時に起きて自分の練習してから指導」という超人なのですが、34年間のアシュタンガライフで練習しなかった日は両手で数えられるほどしかないと書いていらっしゃいます。普通の人は1年でもう両手の指どころではないはずです。また今でも週のおわりになるとカラダが悲鳴をあげるというくらいアーサナ練習を続けているそうで、感服いたします。

長年アーサナ練習を続けたあとは、アーサナの路線は卒業して別のプラクティスに重心を移すアシュタンギも多いかと思うのですが、ヘーミッシュ先生はまだ現役バリバリにアーサナを練習していらっしゃる。それでいてまったくアーサナ至上主義ではないのです。

おそらく、最初から「達成」とか「獲得」の欲が少なかったのではないかと推測しています。純粋に練習を続けてきただけだから、どんなにアドバンスのポーズも太陽礼拝と同じようにただ練習できるのではないかと、ブログを読んでいてそんなふうに思いました。

ポーズがヨガではないとはよく言われますけれど、ポーズもヨガであることは間違いなく、どういうふうにポーズを練習するかでただの体操になるかヨガになるかが違うだけなのですね。

ヨーガ・スートラに書いてある八支則(アシュターンガ)に基づいて修行を進めることをaṣṭhānga mārgaと言います。mārga(マールガ)というのは道という意味です。ヘーミッシュ先生は忠実にパッタビ・ジョイス・マールガを歩んでこられた人なのですね。

今やアシュタンガのアーサナ練習は私にとって、舌洗浄や鼻うがいと同様の浄化の習慣であり、どちらかというと禅マールガに傾倒している私ではありますが、どのマールガがいいとか悪いということではなく、どれだけ純粋にそのものになって道を進むかの問題なのだと思います。

CHAZEN生の多くが今、アシュタンガを練習していてよかったと心から思っているようです。みんな精神的にも安定しているように見受けられます。

そして私は、ギーターほか座学のオンラインクラスを考え始めています。まさかのオンラインクラスですが、柔軟に、前向きに検討してみます。

それではまた近いうちに。

お庭でドッグラン

ごきげんよう

買い出しの日はつい食べすぎてしまう。34日目の山籠もり日記です。

昨年はまずまず普通に、東京にいるときよりはよく歩いたシューさんですが、さすがに今年は歩きたがらないことが多い。起き抜けは特に脚が痛いのか力が入らないのか、よく転んだりびっこひいてたり。それでお散歩は1日1回にして、あとは私が作業している間お庭に放置しています。

昨年まではお隣や道路まで行ってしまうのでちょっと危険だったけど、今年はほとんど動かない(固まっていることも)ので心配もいらない。

きのう、シューさんがずっと窓から外を見ていて。

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お外に行きたいなあ......


午後はちょうどいい感じに日陰になるから、お庭でドッグランしました(ランじゃなく徘徊だけど)。

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わーい


昨年はジャングルすぎて、ダニやその他の虫だらけでとても近づけられなかったエリアを整備したので、安心して歩けます。ダニチェックは必須だけど。あ、自分もね。

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たんけん、たんけん


あちこち歩いてみてる、その姿がすごくかわいくって、めちゃめちゃかわいくて......。

一緒にまつぼっくりを拾って、ただそれだけなのに「ただ在る」だけのその刹那になんとも言えない満ち足りた歓びを感じました。

散歩中のおともだちとごあいさつして。

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4匹のプードルは一族(父母と子どもたち)


もはやお山でも都会でも同じと思ってましたが、いつでもお庭に出られてきれいな空気が吸えて、そこそこ歩ける庭は、東京にはないのでした。

それではまた近いうちに。

お山の春爛漫

ごきげんよう

諭吉さんに続いて、買ったことを忘れていた「おやき」を発見して小躍り。33日目の山籠もり日記です。

春爛漫です。

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桜があると富士山に見える

お山と桜はあまり結びつかなかったのですが、日本人はやはり桜なんですね。

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シューさん、ちっさー

よく見るとどこの家にも桜が植えてあります。両隣もお向かいさんも桜が美しく咲いています。

分校の庭にもひょろっとした桜が1本ありますが、例によって花は咲かないようです。

......と思ったらほんのわずかに咲いていました。目を凝らさないと見えませんが。

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真ん中の木が桜


さて、薪の、食料のやりくりに最大のエネルギーを費やした山籠もり生活ですが、同じように残量を気にしていたのはデータ通信量です。

東京ではほぼ使わないiPhoneのデータ通信なので、今回は追加購入でチャージしながらしのいでいます。動画など見たらすぐなくなってしまうのでなし(例の星野源とのコラボ動画もみてない)。ニュースサイトも文字で読むだけ。今必要でないサイトは見ないという具合です。

自主封鎖が長引いたため、さすがに唯一の情報源がこれでは心許ないと5月から契約を変更しました。無制限ではないので、長時間YouTubeを見たりはできませんが、明日から気軽につなぐことができそうです。

そういえば先日、スーパーで新聞を買ってみました。紙の新聞を読まなくなってずいぶんたちますが、テレビ欄とか4コマ漫画とか、読者のページなどにほっと和みました。テレビやネットほど印象が強くないので、よい距離感で出来事を眺められるような気がします。

東京で新聞をとらないのは読む時間が惜しいのと、古新聞が邪魔だからなのですが、時間も物置のスペースもたっぷりあるここでは新聞を配達してもらえばよかったなと今は思います。

ゴールデンウィーク中は爆働禁止令を布いて、アシュタンガと読書とインターネットにいそしむ予定です。都会人的なステイホームです。

それではまた近いうちに。