CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

日曜のオンラインクラスはじめます

ごきげんよう

やっぱり火が恋しくてストーブを焚いた朝。46日目の山籠もり日記です。

先日東京に行ったとき、CHAZEN近くのコインパーキングに車を停めたのですが、料金が15分200円なので精算におびえていたら、最大料金は2,800円と書いてありほっとしました。

ところで、東京都の協力金申請はオンラインでできるのに、誓約書に手書きでサインしてそれを写したファイルを添付せねばなりません。で、仕方なくプリントアウトのためにコンビニに行く途中、日曜日の最大料金1,000円というパーキングを発見。よくよく見たら800円のところもあってそこに停めておきました。

お役所仕事のおかげで2,000円の節約です。ありがとうございます。

そして昨日。
東京滞在中に大急ぎで注文したガーデンテーブルの送付先を東京のCHAZEN宛にしてしまい、気づいたときが発送完了通知を見たときだったので、佐川の転送手数料が2,068円とのこと。くーっ、あの浮いたお金が......。


損したとか得したとか、だいたいはまわりまわってチャラになるものです。そのたびにドキドキしたり、喜んだり、ズッコケたりしているだけなのですね。

翻って、私たちが日々の出来事に喜んだり落ち込んだりしているのも同じことなのだと思います。いずれはまわりまわってチャラになるのだから、いちいち相手にしなければいいのです。それを練習するのが坐禅なのです。

そんな日常の些末なことも、インド思想にあてはめるとなるほどと思うことがたくさん。CHAZENの座学で、今のこの不自由な生活を客観的に眺めてみませんか?
以下、オンラインクラスのご案内です。

いずれも初心者大歓迎です。ふだん、なかなかCHAZENに来られない方もこの機会にぜひどうぞ。

スケジュール:
17日(日)「みんなのバガヴァッド・ギーター」ギーターの印象深い言葉について語ります。
24日(日)「オンライン茶禅会」雲堂アプリでの坐禅と茶話会。
31日(日)内容未定。後日お知らせします。

時間:いずれも10時~11時(11時半まで延長の可能性大)
受講料:「お気持ち」を後日CHAZENのお気持ちBOXへ入れていただければありがたいです。CHAZENに来られない方はお好きなところに募金してください。
ご興味のある方は、ご希望の日程・お名前・電話番号を明記の上、 chazenyoga@gmail.com までメールでお願いします。​折り返し詳細をご案内いたします。


小鳥たちが囀りを始める4時半にオンラインリトリートしてみたい。

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オオデマリの花が咲き始めた(過日オオデマリと間違えた隣の木はオオカメノキ)

この時間部長はお休みになられています。

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眠いと歩かないので、早朝のお散歩ができないのが残念

それではまたそう遠くないうちに。

オンラインでサンガ

ごきげんよう

3日ぶりに睡眠がとれたあとのけだるい朝。44日目の山籠もり日記です。

竜宮城から一瞬本校に戻り、再びカメならぬイヌとともに竜宮城に戻ってまいりました。

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東京は蒸し暑かったね


人のいないシャバ世界を見てびっくりしたり、オンラインでCHAZENのみんなと話したりしたことは、ちょうどいいアフター山籠もりの準備になった気がします。

たとえオンラインでも、サンガはいいものです。
お山の庭にある「オシダ」を見て、みんなが同じところを見ながら伸びていくCHAZENサンガを思い出しました。

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円陣を組んでいるような


そろそろ山籠もりを切り上げることも考えたのですが、与作は最近木こりから植木屋になって、敷地内の若木を別の場所に植え替えたり、お向かいさんからいただいた植物を植えて庭づくり的な仕事を始めたので、もう少しだけお山で過ごすことにします。

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ツツジが咲き始めた


CHAZEN再開の兆しも見えてきました。もうちょっと。
今週もふんばりましょう。

それではまたそう遠くないうちに。

スローライフ

ごきげんよう

自粛要請の延長につき、41日目となった山籠もり日記です。

連休中にすごいことを発見しました。
制限があるのは「高速データ通信量」であって、設定で高速をオフにして低速にすれば通信量はカウントされないのです。低速でも動画以外は普通にサクサク見られます。

なんだ。もっと早くそこに気づいていたらセーブする必要はなかったのに......。

ところが連休明けに急に速度ががくっと落ちて、もはや低速ではいろいろが見られません。やけになつかしい感じがすると思ったら、インドにいるときにさんざん味わったのでした。思えばお山生活はインドにいるのと同じようなものです。

そもそも休業中で自粛中ですし、急ぐ必要などないのでした。そして、多くの不便を楽しむというか、どれだけ不便な生活ができるか試すための山籠もりですから、低速こそふさわしいのです。

今月はちょっと調子に乗ってせっかく増やしたデータ通信量を無駄に使ってしまいました。新聞は読む時間がないと言いながら、次々と記事を拾って、むしろ新聞より時間をとられている。しかも気づけばどうでもいいような芸能記事まで......。

メールはやりとりできますし、いざとなれば高速通信をオンにすれば必要な情報は得られるので、リスクの少ないデジタル断食になるでしょう。自分の思うようにならないとムキーっとなることを、思うようにならないままにしておくというプラクティスのためにも、必要以外は低速で。

どうでもいいことを書きすぎているこのブログも、投稿を控えめにしてみるつもりです。今少しスピードが上がってこの記事はなんとかアップできそうです。


さて、低速なのはシューさんとのお散歩でもあります。タッタカ歩けないもどかしさを感じながら、ゆっくりゆっくりシューに合わせて歩く。ダッシュでゴールに着いて一休みしていたいウサギ派が、カメの歩みになるときです。

浅間山ももう白いところがほんのちょっとだけになりました。

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こんどは山桜の季節

次々とお花が咲いていきます。

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花も部長もかわいい


ゴミを乗せていったカートは、復路は部長の社用車になります。

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すっかりくつろいでいらっしゃる


ひところスローライフという言葉が流行りましたが、お山ライフはその意味でも、低速という意味でもスローな生活です。せっかく与えられた山籠もり生活ですから、小鳥に「ちゃみこはバーカよ」と言われても気にせずにまっとうしようと思います。

自分の心に浮かんでくる疑いや迷いはすべて、この「ちゃみこはバーカよ」と同じです。自分の心が迷いを創作しているのです。

それではまた近いうちに。

部長的亀のポーズ

ごきげんよう

コロナより自粛監視の目がこわい。39日目の山籠もり日記です。

2時前に地震。東京では携帯のアラートが鳴ったようですが、こちらは弱い地震でした。ゆれは小さいのですが、地面に近いせいか身体に響く感じがします。

それを機に起きたら、部長も同伴してきました。いくらなんでも早すぎですが、時間にこだわることもないかと思い3時に朝食を召し上がっていただきました。

空が白み始めると鳥たちの声が聞こえてきます。すっかり明るくなるころには、にぎやかな合唱となります。それぞれ独特の音階なので、「ちゃみこはバーカよ」と聞こえるのもあれば、「We need!」と聞こえるのも。「We need!」が立て続けに聞こえると、demandingだなあとか思ったり。妄想しております。

今朝は和室で坐ったあと、部長をちょいとどかして畳の上にマットを敷いてみました。おお、これはけっこういい感触。前後の幅が狭いのですが、ほとんど気にならず。CHAZENの前は、公民館でマイソールをしていたのですが、なぜか和室が人気で、狭いところにぎゅうぎゅうになって練習していたことを思い出しました。

明日もここで練習しよ。いや、朝方また冷えそうなのでストーブの前かな......と思いきや、明日はムーンデイでした。CHAZENマイソールがないとうっかり忘れそうです。


さて、雨降りで外に出られず「夕ごはんまだかなー」の徘徊をしていた部長がフードボウルの前で静止していました。1年以上前からオスワリをやりたがらなくなったのは脚や腰が痛いからだと思うのですが、お尻どってり床につければ大丈夫なのかな。

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なんだかクールマーサナに入りそうなポジション


いや、後ろ脚を頭にかけてスプタ・クールマーサナに入ろうとしている?!

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ボウルの中はカラですのに〜


......目の錯覚でした。
後ろ脚が前方に伸びているように見えませんか?

しかし、お尻をぺたんとついて上半身を下げると、クールマーサナの動作をしているように見えます。さすがはCHAZENの部長であります。

スプタ・クールマーサナは両足を頭の後ろで交差させるので、初めて見るとすごいことをやっている感があります。初級のシリーズなんですがね。

その前のクールマーサナは、スプタ・クールマーサナの派手さにかくれて地味に見えますけれど、これもなかなかにキツいポーズです。かなりの柔軟性だけでなく足を床から上げる筋力も必要とされます。それこそdemandingなポーズです。

このポーズ、普通に練習している分には問題なかったのですが、マイソール1年生だったころにホームではないところでdemandingなアシュタンガの先生にプッシュされたら、1週間くらい腕がしびれていたことがあります。先生のプッシュより自分の身体の声をよく聴くべし、です。


明日のムーンデイは朝から外で大暴れできそうです。
恵みの雨で、植物たちが生き生きと背を伸ばし、葉を広げる美しい季節です。

それではまた近いうちに。

分校の動物と植物

ごきげんよう

シューさんのうんチョスを庭木の根元に埋めている。37日目の山籠もり日記です。

今朝は夏の坐禅ルームで坐りました。
こちらに来てから私が早く目覚めすぎるのが部長にも伝染して、めちゃ早起きです。フードをもらうまでずっと徘徊しているので、4時に朝ごはんをあげて再び寝かしてから坐ります。

その寝かしつけるとき、オスワリの姿勢で目がトロンとなっているのがかわいかったのでiPhoneを持ってきたらもう寝てました。

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いまだにそばにいないと不安


坐禅のあとアシュタンガの練習に移って、終わってもまだ寝ていました。ごはんさえ食べればずっと寝ているのです。きょうはスーリヤさまがお出ましにならないので、マットの向きを南側にして庭を眺めながら練習してみました。

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東向きあるいは北向きが推奨です


外作務をしてから、きょうのおかずを採ってきます。2日ばかり前に見たときはまだ小さすぎたのに、タラの芽がもうこんなになっていました。

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うちにあるのはこれ1本だけ


もはや盛りをすぎたシャクナゲは、終わった花をもいでおきました。

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そうすると来年も咲くらしい


何の花が咲くのだろうと見守っていたら、咲いたのはスノーフレークという花でした。

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愛らしい

ちなみに、名前も姿も似ているスノードロップはこちら。

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冬咲いていてCHAZENに持ち帰ったアレ


この似たものどうしが両方植えてあったのでした。花の季節が違うので、二度楽しめます。

緑に染まる庭が美しくなってきたところで緊急事態宣言が延長されて、山籠もりも延長が濃厚になってきました。さまざまな問題をどうクリアするか。うーん......明日考えることにします。

それではまた近いうちに。

すっきりした庭とターメリックチャイ

ごきげんよう

カメムシは刺激しないで外に逃せば臭くない。36日目の山籠もり日記です。

きのうの朝、火を入れていないストーブの前で坐ろうとして、はて、寒くないときはどこで坐っていたっけ? と一瞬考えてしまいました。結局ストーブの前で坐って、ついでにやっぱり火も入れたのでした。

夏は和室で坐っていたのに、すっかり忘れていました。まだ早朝冷えてストーブ焚く日はあると思いますが、5月なので衣替えです。ストーブまわりや和室をすっきり片づけて夏仕様に模様替えしてみました。薪はまだ残っています。

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ストーブの前で過ごしたひと月でした


突然暑くなったのでカラダがなじんでいません。朝に小一時間外で作務したら昼間は室内で過ごしております。今までがんばったのは、気温が上がり虫が出てくる前にたいへんなことを終わらせておきたいからなのでした。去年は絶望的なジャングルだったので、暑かろうが、虫にストーカーされようが、やるしかなかったのです。

ちょうど掃除を始めてからまる1年になろうとしていますが、エンドレスと思えた庭の掃除もほぼ終了です。4月に自粛になったのは気温や天気で考えるとグッドタイミングでした。

昨年は暗闇を手探りで進むようでしたが、ようやく夜明けが来た感じです。夜明けが来たのにゲストが来れないのが残念ですが、誰のためでも何のためでもない、ただやる修行であったと思うと爽快です。

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朝ごはんを食べながら感慨にふける


ところで話は変わりますが、インドのアーユルヴェーダ医からのメールにあった、免疫力アップのハーブドリンクを作って飲んでみました。ターメリックのチャイ風でおいしかったので(今も飲みながら書いている)ここにレシピを紹介しておきます。

(4人分)
ターメリック : ティースプーン1/2
ペッパー:4粒
すり下ろした生姜 : ティースプーン1/4
水:400ml
牛乳:100ml

400mlになるまで火にかけて煎じたものをあたたかいまま100ml飲む。
(*家族用に4人分のレシピなので、適当に分量を減らしてみてください)

カフェインが入らないので寝る前に飲むのもよさそうですね。そういえば、ヘーミッシュ先生はターメリックとビーツが効くとありました。

アンチコロナ・リトリート、やりたいなあ。

それではまた近いうちに。

ヘーミッシュ先生のブログ

ごきげんよう

日記と称しているこの投稿が「手紙」形式であることに今さら気づいた。35日目の山籠もり日記です。

ゴールデンウィーク満喫中につき、じっとパソコンの前にいたらやや冷えてきたので、チップとデールのカフェでお茶。

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固まっているお客さんが......

......と思ったらすでに暑すぎて再び室内に退散。シェードやパラソルを用意せねば......です。


先日からアシュタンガヨガロンドンのヘーミッシュ先生のブログを読んでいます。ロックダウンでクローズしてから毎日、自身や家族のこと、思い出話などとともに「マハーバーラタ」のストーリーを連載されているのです。

マハーバーラタ」というのは「バガヴァッド・ギーター」がその一部となっているインドの壮大な物語。CHAZENで読んでいる岩波のギーター本では前書きのところに書いてあるギーターに至るまでの経緯、登場人物が多くてわけわかんないと読み手を挫折させるあの部分を、ダイジェストストーリーとしてブログに書いているのです。

さすが。こんなときでもなければ、多くの人は読む気にならないでしょう。いつもギーターの第一回で私が「あれやこれやのいろいろなことがあって戦争が回避できないところまできてしまった」としか説明しない、ホントにあれやこれやがあって......というお話です。これ、すばらしい「ロックダウンの友」になっているのではないでしょうか。

英語ですが、興味があればぜひ読んでみてください。3月19日までold postsを遡ると最初から読めますよ。
http://astangayogalondon.com/category/blog/


ちなみに、ステイホームなGWのお供には、アシュタンガヨガロンドンについて書いたこちらもどうぞ(日本語)。自分で読んで無性にロンドンに行きたくなりました。
chayoga.exblog.jp


ヘーミッシュ先生といえば「午前1時に起きて自分の練習してから指導」という超人なのですが、34年間のアシュタンガライフで練習しなかった日は両手で数えられるほどしかないと書いていらっしゃいます。普通の人は1年でもう両手の指どころではないはずです。また今でも週のおわりになるとカラダが悲鳴をあげるというくらいアーサナ練習を続けているそうで、感服いたします。

長年アーサナ練習を続けたあとは、アーサナの路線は卒業して別のプラクティスに重心を移すアシュタンギも多いかと思うのですが、ヘーミッシュ先生はまだ現役バリバリにアーサナを練習していらっしゃる。それでいてまったくアーサナ至上主義ではないのです。

おそらく、最初から「達成」とか「獲得」の欲が少なかったのではないかと推測しています。純粋に練習を続けてきただけだから、どんなにアドバンスのポーズも太陽礼拝と同じようにただ練習できるのではないかと、ブログを読んでいてそんなふうに思いました。

ポーズがヨガではないとはよく言われますけれど、ポーズもヨガであることは間違いなく、どういうふうにポーズを練習するかでただの体操になるかヨガになるかが違うだけなのですね。

ヨーガ・スートラに書いてある八支則(アシュターンガ)に基づいて修行を進めることをaṣṭhānga mārgaと言います。mārga(マールガ)というのは道という意味です。ヘーミッシュ先生は忠実にパッタビ・ジョイス・マールガを歩んでこられた人なのですね。

今やアシュタンガのアーサナ練習は私にとって、舌洗浄や鼻うがいと同様の浄化の習慣であり、どちらかというと禅マールガに傾倒している私ではありますが、どのマールガがいいとか悪いということではなく、どれだけ純粋にそのものになって道を進むかの問題なのだと思います。

CHAZEN生の多くが今、アシュタンガを練習していてよかったと心から思っているようです。みんな精神的にも安定しているように見受けられます。

そして私は、ギーターほか座学のオンラインクラスを考え始めています。まさかのオンラインクラスですが、柔軟に、前向きに検討してみます。

それではまた近いうちに。