CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

思い出アルバム

9周年にあたって、「印象に残っていることや思い出深いこと」「衝撃だったことや目に焼き付いて離れないこと」というテーマで練習生全員にコメントしてもらい、それをもとに昔の写真をピックアップしてアルバムを作った。

9年といったら小学3年くらいになるわけで、写真の枚数が多すぎて、いちいち当時のことを思い出したりしながらの作業になり、ついつい夜なべ仕事。なんとか完成し、ゆっくり眠れると思ったのに夜中に目が覚めて「あ、あの写真も入れたい」なんて思ってギンギラギンでまた寝不足。

直前に急いで追加しようと思ったら、写真が出てこない。ブログの記事を検索したけどなぜか見つからない。もう間に合わないので、アルバムに入れるのはあきらめた。

CHAZEN初期のころは、座学のあと何人かでよくランチに行っていたんだよね。特にシューを連れて行けるカナルカフェが定番だった。あるときみんなで談笑していると、「シューちゃん!」という叫び声。飲み終えたビールのカップにシューが顔を入れて底に10ccくらい残ったビールを飲もうとしていたのだ。カップに顔がすっぽり入っちゃっているのに、必死でビールをなめようとしているその犬の顔と「シューちゃん!」という叫び声が忘れられない。

さきほどようやく見つかったブログ。

chayoga.exblog.jp


それから、目に焼き付いているシーンと言えば、インドに旅立つ朝のこと。確か6時半ごろに出発だったので、ちょっとだけアーサナ練習してから、練習生と入れ替わりに出かけていった。スーツケースを転がしながら道路を歩いていると、オープン当初からの練習生がふたりベランダから「せんせー! いってらっしゃーい!」と手を振ってくれた。

なんだかそれが感動的で。
そして、それは私が五体満足でCHAZENにいた最後の日となり、その後アーサナ道を断念するような事態になったことを思うと、なおさら特別なシーンとして脳裏に浮かび上がる。

9年の歳月はそんなエピソードで埋め尽くされている。先日のブランチ会だって、もはや過去であり、思い出を語る会という思い出になっているからね。

9年で変わったこと、変わらないこと、どちらもたくさんあるけれど、CHAZENを始めたときの「やむにやまれぬ思い」だけは今もこれからも変わらないだろう。

若い時は関心なかったのに、今はお花をいただくととても嬉しい。

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今どきの花束はおしゃれだしね

9周年ブランチ会

思えば2020年1月の新年会が、なんの憚りも心配もなく歌って踊り、笑って喋って飛沫を飛ばすことができた最後のCHAZENイベントでありました。いつまた緊急事態宣言がやってくるのかもわからないので9周年のパーティを、控えめなブランチ会として開催しました。

せっかくなので、お金をかけるより手間をかけたものが食べたい。とはいえ、ポットラックだといつも食べ物が多すぎて食い倒れ的なパーティになるのが今までの経験でわかっているので、今回はお料理担当、果物担当、パン購入担当に分かれてもらいました。

これはいい。
作り手が数名なので、ひとつひとつの手料理を「**さんの作ってくれたもの」としてちゃんと認識し、堪能することができます。しかも、余ったものをみんなでお持ち帰りしたら、最後はきれいに片付いて、フードロス0でした。

映え系の一皿。

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見た目ばかりかお味も最高


全部出しませんが、キャロットラペ、紫キャベツ、明太マスカルポーネ、フムスと、個人的に私好みのものばかりで、メゾンカイザーのパンがいったいどれだけ私の胃袋に落ちていったことでしょう。

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ヤバいわー


名目がティーパーティなので、リンゴジャム、柿のジャム、そしてココアケーキも。

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しっとりして、ウマウマ♡


そしてそして、サプライズのアニバーサリーケーキ!

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感激ですわー


おいしいものをいただきながら、CHAZENの9年を振り返ってみんなで大笑い。お笑いネタのほとんどは、いかに私が練習生にそっけない態度をとっているか、あるいは、いかにドSな指導をしているかに集中していましたけどね。

こんななんでもない集まりが、ほぼ2年間できなかったわけです。そのことに関してはまだ振り返る段階ではないのですが、10周年のときは、これが過去の思い出として語られるよう願うばかりです。

残念ながらこのケーキは食べられませんでしたが、CHAZENの立役者として喝采を浴びていた理事長。

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理事長からのメッセージはやはり「命」


明日で18歳と5ヵ月になるシュー理事長は腫瘍と共存しながら元気で過ごしております。犬生の半分をCHAZENに捧げてきたんですねえ。どうぞ末長くCHAZEN生を見守ってください。

9年間ありがとう

って書くと、もう閉店します的なニュアンスが出ますが、明日からも、たぶんこの先もずっとやってます。

今日で満9歳です。
毎年、よく続いたなと感心しますが、今年はさらに風前の灯でして。しかも都にうまくだまされて休校したのが痛い......。それでもなんとか成り立っているのは、ただただひとえに熱心な練習生の存在ゆえ。ひたすら感謝するばかりです。

話は飛びますが、きょう中医学の勉強中に眠気に襲われたので、しばらくご無沙汰だったプライムビデオのタイトルを見に行ったら、もうすぐ見放題終了の欄に「ニューシネマパラダイス」を発見。ゆっくり映画鑑賞している時間はないので、チラ見だけしたら、しょっぱなモリコーネが聞こえてきただけで滂沱の涙でした。(お年寄り現象)

わが青春(といっても20代後半)の映画なので、当時の私的な思い出が次から次へと浮かんでくるのです。この映画について語り合った友達やら、イタリアのことなどまでが鮮明によみがえってくる。つまり、映画の内容もさることながら、勝手に自分の中で形成された「あのころ」が美化されて滂沱の涙になるわけです。

若いときに、書評や映画評で「冒頭から涙があふれて止まらない」的な表現を目にして、期待してその本や映画を見たのにまったく泣けないし感情移入もしないということがしばしばありましたが、それは経験値が足りなかったせいでしょう。なんらかの共通体験をしていないとその感情はわかないのですよね。

ひるがえって、9周年といって感慨深い思いが湧いてくるのは、そこにかかわった人だけなのだなあと思います。もし、これを読んでいるあなたが、今はじめてこのCHAZENのブログを読んだとしたら、「ふーん、9年なんだ」としか思わないですよね。でも、あなたが9年のうちの数年を共にしてきたCHAZENの関係者であれば、それが長ければ長いだけなんらかの思いが湧いてくるというものです。

9年という歳月はそう大した年月ではありませんが、その程度には重みがあるのだなと感じた次第です。実は2周年のときがいちばん大々的にパーティをやったような気がしますが、それはある意味過去よりも未来、これからの景気づけ的な意味合いが大きかったと今は思います。9年というのは昔を振り返れるようになる年月なのかもしれません。

まだ終わったわけではないので、過去を振り返るのもどうかと思いますが、過去のことはすべて酒の肴です。年月を経ないと得られない楽しみですね。

来週は、9周年記念と銘打った漢方喫茶「冷えと冷えによる症状」を行います。風前の灯ゆえ(!)、まだたくさんお席が残っております。お時間があればちょっと覗きにいらしてください。

www.chazenyoga.com

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この季節だけの陽だまりだらけ

通いにくいけど朝がすてきなマイソール

21日でCHAZENは丸9年になる。
今年はシューのこともあり、また9周年というビミョーな数もあり、イベントモードはないのだけど、CHAZEN9年の歴史が聞きたいというリクエストがあったので、改めて振り返ってみている。

で、オープン当時のブログを見ていたら、9年前の今日、私はこの場所で初めて練習をしたのだった。

chayoga.exblog.jp


引き渡されたばかりのまだ気が満ちていない部屋では、多少なりとも居心地の悪さがあるのではないかと思っていたけれど、むしろいつもの練習場所よりずっと気を感じた。おそらく、それまでは太陽が昇る中での練習をしてこなかったからだと思う。

ちなみにこれたぶん6時すぎごろだろうけど、ちょっと暗かったので電気をつけて写真を撮ったように思う。当時のiPhoneの画質は暗いところぜんぜんダメだったからね。夕方ではない。

上の記事中に「朝昼晩とやってます」とあるのは、最初は毎日じゃないけど昼も夕方もやっていたのだよ。早朝のマイソールが終わったあと11時〜、そして夕方18時ごろ〜。でも始めてみたらいろいろ問題が生じて、ふつうに朝だけのマイソールにしたのだけど、そのあたりのことはもはやよく覚えていない。

それまでチャミソールに来てくれていた人たちは早朝クラスにはシフトできず、ほとんどが離れていった。それまで公民館で夕方練習していた人たちに、早朝の気持ちよさを伝えようとしても無理があったのだと思う。人はみなそれぞれだから、必ずしも早朝に練習する必要はないけれど、私がCHAZENを始めたのは、アシュタンガは毎朝やるものなのだということを伝えたかったからなので仕方ないね。

それは今も変わっていない。みんなが通いやすい便利なマイソールであることよりも、早朝練習の気持ちよさを感じてもらうマイソールであり続けたいと思う。

10年目もCHAZENはアンチコンビニエントです。どうぞよろしゅう。

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こんなオレでごめんよ

背骨をととのえる

9月に漢方ドック(犬ではないほう)を受けたら、急に数値化したものも知りたくなり、10月に十数年ぶりに健康診断を受けてみた。さすがにトシがトシなので、不具合のひとつやふたつ出ているだろうと少し謙虚になった(弱気になった?)こともある。

結果は漢方ドックと同様に優等生だったので、健康を生業にしている身としては面目躍如でほっと一安心というところ。

ただ、胸部レントゲン写真の画像を見たとき、肝心の肺はきれいなのだが、背骨がゆるやかに湾曲していたのが気になった。医師は「側湾ではないから(そんなどうでもいいことを......)」という反応だったが、これが身長が縮んだ原因かもしれない。

インドでアーユルヴェーダの診断を受けたとき(骨折する直前)に計った身長が何センチだったか覚えていないのだけど、覚えていないということはいつもの身長だったからだろう。その10カ月後、骨を固定していたプレートをとる手術をしたときに測定した身長に衝撃を受けたのだった。1年足らずの間に背骨が歪んだということか。

このままでは中学生のころの身長になってしまいそうなので、カイロプラクティックに行き始めた。今日で3回目だったのだけれど、いちばん気になっていた右股関節(冬ぐらいから痛みが出始めて、一時はアルダ・バッダ・パドモッターナーサナが激痛できなかったほど)がかなり楽になった。

今年の冬は、お山での肉体労働をしなくなり、シューの発作がひどくて来る日も来る日もインターネットの前で過ごしているか、サンスクリット語と格闘していて、座ったきり長い時間体を動かさないでいた故の痛みだと思う。

というのも、私の座り方といったら、ぜんぜんなってない。どうしても片膝を立てたくなる。

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だらしな兄弟


床に座っているときは、基本開脚しているしね。

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だらしな兄弟その2


やってはいけないと親に躾けられてきたはずの姿勢が定番の奔放な女......。

カイロプラクティックというのはそもそも、背骨を調整することで神経系の働きをよくするものなのだそうだ。それってインターミディエイトシリーズ「ナーディ・ショーダナ」に通じるものがあるなと興味深く思った。ナーディ・ショーダナというのは神経系の浄化ということ。神経系というのは背骨に沿っているので、セカンドシリーズで思いっきり背骨を刺激することが神経系の浄化になるのだ。

プライマリーシリーズが「ヨーガ・チキッツァ」すなわちヨーガセラピーで、病気を予防したり、治癒する。その次にインターミディエイトで神経系の浄化をするという構成になっている。

アシュタンガヨガがここまでメジャーになったのは、多分に西洋人が好むようなエクササイズ風味と、向上心に火を付けるような性質ゆえだと思っているが、私がここまでアシュタンガヨガを信頼しているのはそのセラピーとしての実力ゆえである。たぶんほとんどの人はアシュタンガがセラピーであると言ってもすぐに納得できないだろうが、セラピーでなかったらここまで人にすすめたいとは思わなかった。

たぶん、やり方ひとつなんだろうな。

漢方を勉強したら、ヨガの治癒力に改めて気づかされることが多く、今後はCHAZEN学園だけでなく、CHAZEN病院としての機能も充実させていきたくなった。

妄想はとどまるところを知らず。

ってか、考えたときにはもうやってるのだけどね。

二巡目スートラクラス発進

本日は新しいヨーガ・スートラクラスの初回でした。
2017年に初めて開講したときからの最古参、2章3章から始めた先輩たち、そして今回新しく加わった方も合わせて、多くの方が参加してくださいました。意図してはいませんでしたが、コロナが落ち着いているときに初回が迎えられたのはなかなか運がよろしかったようです。夏だったら、ちょっと躊躇やら後ろめたさやらが渦巻いていたと思いますから。

大人数の席を作るのにちょっと遊んでみようかと、奥の部屋に椅子席を設けたり、いちばん後ろに寺子屋風の机をセットしてみました。そんなんいややと言われるかと思いきや、喜んで座っていただけてなによりです。

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寺子屋部分拡大


さすがに二巡目となると、みんなすっと理解できたようで、今までバラバラだったさまざまな概念がつながり、腑に落ちていったようです。特に、学ぶことの楽しみを味わっていただけたことは私にとっていちばんの喜びでした。毎日のアシュタンガの練習とこの学びがリンクして初めて、ヨーガ・スートラを学ぶ意味がわかるように思います。

それもこれも、4年半のスートラクラスがあるからこそなのですね。学ぶ人たちの成長ぶりはもちろん、教える側も少しはわかりやすい話の仕方を心得るようになり、さらにはこの集まり(サンガ)自体も大きく育ちました。

これからがますます楽しみなスートラクラスです。
初回を逃してしまった方もぜひお早めに仲間入りしてください。人数はもっと増えても、なんなら立ち見席とかベランダ席を作りますので大丈夫です。

おいしいおやつもご用意しております(他力ですが)。

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美味すぎるキャロットケーキ(S子作)


かわいいいぬもご用意しております(非売品ですが)。

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なんちう寝方よ


二巡目の密かな目標は、サンスクリットのままどんどんスートラを覚えていくことです。

めざせ、暗唱アシュターンガ!

部長の業績を思い知る

今年の夏頃からマイソールの出席率が低下している。コロナで人が減ったけれど、人数制限しているのでそれなりに程よく埋まっていたのになあ。

......と思っていた矢先、旧ブログの記事を見てその理由が判明した。シュー営業部長が理事長になり、営業活動をなさらなくなったからでは?

かつては毎朝、積極的な営業活動をされていたシュー部長。

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練習生と川の字になって寝ていたシュー部長。

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女好きゆえに、えげつない枕営業をされていたシュー部長。

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今も女好きではあるけれど、添い寝ではなく、練習生を踏んで乗り上げているから、誰もありがたがらなくなった。練習生にとっても寒い季節はブランケットより部長の添い寝がなによりのサービスだったにちがいない。そういったサービスの低下が出席率の低下につながっているのだろうと分析している。

そういえば、シュー部長が枕営業をしなくなってから男性率が高くなったような......。

ここまでCHAZENが安泰でいられたのは、すべてシューの営業活動のおかげだったとは......。

おのれの無力さ、無能さに打ちのめされて、今宵は泣きながら犬小屋で寝よう。

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あなたは偉大です