CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

お達者老犬養成ギブス

発作のダメージから少しずつ回復してきたシュー理事長。足腰が弱ってしまわないよう、練習生と一緒に朝練を始めた。

やっぱり練習は朝イチに限る


ときどき転んで起き上がれなくなったり、隅でスタックしてたりするが、おおむね順調に練習をこなし、最後は練習生の胸の上でシャヴァーサナ。

スヤスヤ......zzz


がんばっている理事長の姿を見て、ママが後脚用の歩行補助ベルトを手作りしてくれた。試しに装着してベルトをフックに引っ掛けてみたらいい感じ。転びにくくなっているし、転けても立ち上がりやすいみたいだ。

お達者老犬養成ギブス


やはり弱っているのは主に後脚なので、これがあると安定して立っていられる。なんとも助かる道具だ。歩けなかった犬も、こういう補助具を使うと歩けるようになるという。歩かないとすぐに筋肉が落ちて寝たきりになってしまうから、これは大事だ。私の代わりに、ちゃんと手作りしてくれる人がいて、ほんとうにありがたい。

ちなみに、このチェッカー柄は、炭治郎という鬼滅の刃のキャラクターが着ている着物柄なんだそう(もちろん知らなかったけど)。最後まで自分の脚で歩けるよう養成ギブスで戦ってもらいたい。


さて、マイソールが終わるころにお目覚めになった理事長に再び養成ギブスを装着していただいた。今度はキャリーバッグのショルダー用ベルトを使ってハーネスとつないでみる。うん、これもなかなかよさそうだ。

新しいプールにて


このまま持ち上げることもできると話していたら、某嬢の目がキラリと光ってクレーンのように理事長の体が浮き上がった。そのまま遊園地の乗り物のごとく空を飛ぶシュー理事長。

きゃっほーい!


なんとも楽しそうに見える。

......のは人間だけだったようで、プールに降ろしたとたん、ちっこをなさった。そうとうイヤだったらしい。

しかし、そんな嫌悪の感情をあてつけてくることすら、まだまだ戦いを挑んでくる気力があるようで頼もしい。がんばれ19歳!


立て! 立つんだ、シュー〜〜〜!

スートラ第1章(2巡目)終了

昨年11月に2巡目がスタートしたヨーガ・スートラのクラスは、1年かけて昨日第1章の最後を読み終えました。5年前は難し過ぎて反応がなくなり、お通夜状態だったことも今となっては懐かしい笑い話です。2巡目から始めた人たちはやはり難しいと感じたようですが、先輩方の理解に助けられ、大船に乗ったように河を渡ることができました。

先月読んだ随聞記にも出てきたように、同じところを繰り返し学ぶことで理解が深まるのです。特に内容が難しければ難しいほど、繰り返しの数だけ理解が深まるものです。

毎度同じこと言ってますが、このクラスは実によきサンガに育ちました。練習場所や形態は変わっても、このサンガが長く続くよう願わずにはいられません。

ティータイムには、そんな第1章の締めにふさわしいご褒美感満載の豪華おやつが登場しました。毎年恒例となったO丈の手作り「栗の渋皮煮」と、O嬢の札幌土産「フロマージュダブル」。

おいしさもダブルどころかトリプル、いやクワトロ


どちらも絶品のお味。手間ひまかけて渋皮煮を作り、わざわざ届けてくれたO丈には頭が下がります。

ところで、今回も参加者にお皿とスプーンを持参するよう連絡を入れたのですが、それでヨガラグや受講料を忘れないようにリマインドの一文を付け加えたのでした。

それなのに!
ヨガラグは忘れなかったけどレギンス忘れたとか、受講料は持ってきたけど月謝を忘れたとか、やっぱり同じ人がヤラかすんですよ。まったく......。


スートラクラスは次回から第2章に入りますが、基本的にオンライン講座となります(対面のときもあります)。現在のウェブページにはご案内をしませんので、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、メールにてお問い合わせください。

まだまだやる気

先日のインターネット工事のあと、開通の確認もそこそこにお山の家を後にしました。もう少しで高速道路に乗るというあたりでした。シューさんのてんかん発作が始まったのは。

そんなタイミングでの発作は初めてだったのと、もう8カ月近く発作がない状態が続いていたので驚きました。発作に慣れてなかったら相当ビビって事故りかねないほどショッキングな図です。

どうやら日光の眩しさに反応して発作が起きたようなので、日が当たらない後部座席にベッドを移動して、ひたすら車を走らせました。大発作は数分でおさまりますが、そのあと数時間小さなけいれんが続きます。

東京に着いてから少し落ち着いたのですが、神経が麻痺するのか脚に力が入らず立てなくなってしまってたいへんでした。それというのも、お山に行く直前に頼みのビニールプールが壊れてしまったのです。

空気が抜けてペシャンコに


翌日もそんな調子で、ずっと支えているわけにもいかず、固定する方法をいろいろ試してみたり。

室内でつながれる犬


久しぶりの発作を経験して、発作によるダメージがいかに大きいかを痛感しました。結局この病気に関しては完全に西洋薬に頼ることにしたのですが、食事の時間を変更したせいで薬の時間が不規則になったり、時間が開いてしまったのが原因かなと自分では分析しています。

とはいえ、新しいプールも届き、シューさんもようやく通常モードに戻ってきました。きょうは気分転換にカートでお散歩に出たら、突然むくっと立ち上がった。

身を乗り出してやる気マンマン


落ちそうなので座らせたら、ブーブー文句を言っています。「オレは歩きたいんだ!」と。

仰せのとおりにいたしましたら......。

グイグイ、ズンズン歩いてる


老犬のこのやる気には励まされます。私もお山で足腰鍛え直さねば。

まだまだ生きる気力たっぷりの19歳3カ月です。

これは遊びじゃから何でもない

イベント盛りだくさんだったシルバーウィークも終わり、新しいCHAZENの形も大枠が決まって少しほっとした......いところですが、これからが本番です。次から次へ出てくる課題を一つひとつクリアしていこうと思います。

ご存じのとおり、考えるよりやっちまう人間なので、あとから難題に差し掛かっては「大丈夫なのかオレ?」としばし不安になっています。

そんなとき、ふと澤木老師の言葉が聞こえてきました。

これは遊びじゃから何でもない

chayoga.exblog.jp


不安になるのは「これこれでないと困る」とか「こうなったら悲惨だ」という思いがあるからです。だけど、ほんとうに困ることなどあるのだろうかと考えると実はなかったりします。自分で「困る」と決めつけているだけなのです。最悪の事態すらも過去三世の業と、ただ受け入れる覚悟があれば、この世に困ることなどひとつもありません。

そして、すばらしい仕事を成し遂げようなどという欲さえ持たなければ、案ずることもありません。「心においても身においても、どうせんならんということはない」と思うと、なんだかすっかり肩の荷を下ろしたような気がしました。人生なんて「遊びじゃから」。


さて、週末から昨日までお山でした。
麓の村役場で用事を済ませ外へ出ると、夏の間は見えることのなかった山々がそこに(郵便屋さんとともに)。

シューちゃんのおうちはいちばん高い山の方向にあります


そのまま粗大ゴミを出しに車を走らせると、正面にぼんやりと富士山が見えてきて、帰りは正面に八ヶ岳という、どっちを見ても山また山の、山なし県です。知己もなく、何のゆかりもない土地ですが、住めば都になるでしょう。

連日の肉体労働でヘトヘトになった体を癒しに、今回初めて温泉に行ってみました。田んぼの間のまっすぐな道を走っていると、ちょうど幾重にも連なった山の向こうから夕日が。

お気に入りスポット入り決定


最終日の昨日はインターネットの工事でした。窓際か外に出ないとケータイの電波が通じない場所なので、ガスより大事なインターネットです。

前日に工事業者さんから8時半前に行ってもよいかという連絡があり、どうぞどうぞとお返事しました。というのもちょうど国葬の日に当たってしまい、武道館周辺が通行止めになるので早めに出発したいと思っていたからです。それなら9時には終わるだろうから、余裕で麓の農産物直売所にも寄っていけると内心ほくそ笑んでおりましたところ......。

朝8時すぎにやってきた工事車両を見て青ざめました。やってきたのは高所作業用のトラックで、警備員のおじさんまでいらっしゃる。これは到底30分で終わるような工事ではないぞと。

安全第一ですけーね


インターネット時代になってからはマンションにしか住んだことがない私は、こういう工事を予測していませんでした。電線から引っ張ってきて、壁に穴を開けて通すんですね。結局2時間近くかかりました。甘く考えすぎていました。

考えてみればこんな山奥までインフラが通じること自体がすごいことかもしれません。都会と同じように楽天ひかりが使えるだけでもありがたいことです。これまではさんざん文句を言ってきましたが、NTTには感謝するしかないです。

そして、こういうお仕事っていいなと思いました。まさにエッセンシャルワーカーですから。都会のブルシットジョブに比べたら絶対的にこういう仕事がいいなと思いました。「はたらくおじさん」はかっこいいです。

そうこうしているうちに、家の中に線が引かれたのですが、電波のテストをしていた人が「どこかで線が切れているみたいだからちょっと見てきます」と行ったきり帰ってこない。切れてるってそんな簡単に見つかるのかー、とやきもきしてiPhoneを持って外に出たら、上のご夫婦から庭の栗を拾いにいらっしゃいとのお誘いが入っていました。

案じていてもしょうがないと長靴履いて支度をしていたところに工事車両が戻ってきて、栗を拾い終わるころには無事電波が通じたようで、めでたしめでたし。

出発は遅くなりましたが、いつも渋滞する中央道が空いていて、高井戸で降りてからもふだんよりずっと交通量が少なく、むしろ楽勝でした。四谷駅から市ヶ谷(防衛省方面)までは警察車両とおびただしい警察官で埋め尽くされていて、警察官で人文字書けるなあなどと眺めながら帰ってきました。

直売所には寄れませんでしたが、代わりに朝練おやつのおみやげができました。

プリンの器がここでも大活躍


ただ、帰りの車の中でシューさんが発作を起こしてしまい、ちょっと状態が悪いです(食欲はいつもどおりなのでご安心を)。長くなるのでそれはまた改めて。

奇跡重ねのマボロシすぎるプリン

怒涛の日々で報告が遅れましたが、23日の印哲喫茶はちょっと趣向を変えてみたんですよ。

まずは、「座学」なのに立って受講していただいたこと(立学か?)。インド思想全体を俯瞰するというテーマでしたから、すべてが見渡せるようにということで。ホワイトボードではスペースが足りないので、テーブル3つの上にカードを並べて全体を表のように示してみました。頭の中が整理されたことと思います。

そして、最初にお茶の時間にしたのは、漢方喫茶以外では初めてでした。座学はふだんマイソールクラスが終わってから時間が空くので、みなさんいったんお茶してから戻ってくるのですが、この日はレッドクラスのあとすぐに座学だったのでまずお茶してみたのです。

それというのも、本日のメインイベントは完全にこのティータイムだったからです。いつかの「奇跡のプリン」の入っていた素焼きの容器に、手作りのプリンを焼いて来てくれた方がいたのです。

なんて美しい黄色、そして焼き色......


ということで、お勉強を始める前にかぼちゃのプリンをいただいたのでした。

どうです、このホンモノ感。

有名店のプリンを超えた出来栄え


これはもう、シューちゃんスタンプを出さねばならないレベルです。


富良野のプリンが十分奇跡すぎるのに、なんですかこれは......。奇跡重ねのマボロシすぎるプリン。

そんなわけで、最初から最後まで楽しく充実した、この場所での最後の印哲喫茶でした。今後はオンラインにて、枝葉の部分を学んでいく予定です。長年何気に洗脳し続けたせいか、原始仏教に興味を持ってくださった方が多く、まずはそのあたりから始めようと思います。

うちの禅師さま......

台風とともにシルバーウィークがやってきました。昨日のアーサナWSはほぼ天候の影響もなく、再び楽しいモードのなかで無事終了。来月の最終回は総集編的なものを予定しています。

そして本日、星覚さん坐禅会もひとりのキャンセルもないどころか、「呼吸っぽい」ゲストも飛び入り参加され、馴染みの仲間に新鮮な彩りが加わり、ますます好き時間となりました。

きょう読んだ随聞記のなかに「霧の中を歩いて衣が湿るように」という表現が出てきました。これは随聞記のなかでよく出てくる道元禅師のお言葉で、さすがは長年随聞記を読んできたみなさんなので、そこに気を留めた方が多く、それについて話しているまさにそのときに、とんでもない豪雨が横殴りで降ってきました。

たまにガッツリするのはいっときの土砂降り的な修行、毎日少しずつするのが霧の中を歩いて衣が湿るような修行。「毎日やるのがアシュタンガ」を天気がわかりやすく解説してくれた気がします。

また、古い時代の禅師さまのお尻に腫瘍ができて、医者に命にかかわる悪性と言われたが、どうせ死ぬならもっと坐禅をしようと坐禅をしていたら、その腫瘍がつぶれて何事もなく済んでしまったというエピソードが出てきました。それで思い出されるのが宮崎奕保禅師のこと。宮崎禅師がおられたときに永平寺で修行をされていた星覚さんが詳しい話をしてくださいました。

宮崎奕保禅師は60代のころに肺ガンを患ったけれども、休むように言われても病院のベッドで坐禅し続けたそうです。結果、病を克服してなんと108歳まで生きられた。最後の最後まで坐禅をし続けたものすごい禅師さまです。

腫瘍と言えばシュー理事長もです。昨年腫瘍ができて、悪性なのでもう長くないと言われたのに、腫瘍がつぶれてケロッと治ってしまいました。そしたら星覚さんが、シューちゃんも坐禅をしていたのではないかと......。

そうか、そうだったのかー。
私が早朝坐禅していると必ずフガフガ言って邪魔してくると思ってたけど、実は一緒に坐禅してたのですね。

シュー禅師さま、108歳までご存命あそばされるかもしれませぬ......。

じつは、こっそり、しゅぎょうしてたのさ......


呼吸法で痛みを克服できるという話は最近CHAZEN界隈で周知となっておりますが、私は宮崎奕保禅師のことを思い出して体調の悪さを坐禅で克服したことがあります。

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ほかにも、きょう読んだ随聞記のお話はこの場所でのラスト坐禅会にふさわしい文言が散りばめられており、これまでのさまざまな禅の旅や坐禅会、プチ接心のことなど思い出されて、ただただこのご縁をありがたく思っておりました。

11月より主にオンラインでの星覚さん坐禅会が続きます。ご興味のある方は、ご連絡いただければご案内をお送りいたします。


そうそう、スートラクラスでサマーディの説明のとき私がよく口にする「そのものとひとつになる」というのは、多分にこの禅師さまの言葉を意識しております。参考までに。

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ベランダコンポストの副産物

7月いっぱい寝かせておいたベランダコンポストの土を、主にいくつかの鉢に入れたら、あちこちから何か出てきたんですよ。雑草かどうかよくわからないのがたくさん。サラダとかに入れる系の葉っぱで食べられそうな匂いがするものもありましたが、自信がないので食べはしませんでした。

しかし、その中でこれは野菜の苗だと思われるものがあり、カボチャは食べてないし......と調べてみたらキュウリでした。

にょきにょき


お山の農産物直売所で買ったキュウリはとてもおいしいのですが、胃がダメになって食べきれずコンポストへポイしたことがあるんですよ。たぶんソレです。

そもそもが発酵させて栄養たっぷりの土なのでよく育ち、黄色い花が次々に出てきました。が、そのうちに葉っぱに白い斑点がついてきて、何かの病気なのかもしれません。野菜を育てるって簡単なことではないんですよね、たぶん。

どんどん大きくはなっている


そして、上の写真の矢印で示した葉っぱ。これも何かの種から出てきたと思われるのですが、いったい何でしょう?

ゴミが消えるだけでも十分楽しいコンポストごっこですが、野菜が出てくるというオマケ付きでますますやめられません。

とはいえ、10月末でこのベランダともお別れです。あと少しこの植物たちの行く末を見守りたいと思います。