CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

嵐のように

10月30日日曜日は、2012年にスタートしたCHAZENのアシュタンガヨガ・マイソールクラスに一区切りがついた日でした。

さすがに最終日とあっては欠席者もなく、久しぶりの人も駆けつけてくれてマイソールは大賑わい。それでもまだ前半組の人たちには最後に二言三言挨拶の言葉を交わす余裕もあったのですが、後半からスートラクラスにかけてはもはや修羅場。マイソールが終わるやいなや更衣室のカーテンやら何やらを外して......みたいな。

というのも、スートラクラスが終わったら残った荷物を車に積み込んで「ほな、さいなら」と出発したから。多くの人はこの設定自体に目を丸くしていましたが、これが私の流儀なのです。ゆっくり片付けてもう一晩泊まったら、翌朝やっぱりマイソールをやらないと気が済まないタチなんで、当日すべてを終わらせる段取り。

ガランとしたキッチンに理事長室を置いて、最後の監督業務。玄関に飾ってあった犬谷シュー平のユニフォームを着てもらいました。

 
この位置から見守るのは最初で最後


スートラクラスは2章から新しく始める人たちも参加して、これまた大賑わい。これまた最後の日というよりは始まりの日として、伝えたいことをいつものちゃみこ節で語り、いつものようにスカッと終わりました。

多くの人がCHAZENと出会えてよかったという感想を述べて、これからのCHAZENに希望をつなぐようなコメントをされていたのが印象的です。

いつも時間オーバーで、それも30分以上の超過が当たり前のスートラクラスが、時間通りに終わったのもこれが最初で最後です。もはや個別の挨拶などなしで私は車を取りに行き、残った人たちが荷物を下ろすという連携プレーの始まりです。載らないんじゃね?という量の荷物をなんとか押し込んで、じゃあねと手を振って、無事東京を後にしました。

まさに嵐のようです。
センチメンタルにもならず、しみじみとする余裕もなく。

いいんです。
だって、終わりではなく始まりなんですから。

前日くらいから私の頭の中にはずっと藤井風の「帰ろう」がリフレイン。さわやかな風とともに去って、でもそこから始まるというこのシナリオは、自分が考えていた以上にすがすがしく気持ちのよいものでした。とはいえ、シナリオどおりに進んだのは、CHAZEN生のつながりの堅固さあってのこと。その絶対的な安心感なしには、このようなすがすがしい気持ちにはなれなかったことでしょう。後ろ髪引かれるような思いはゼロでした。

お山に向かって車を走らせながら、なんだか生前葬をしてもらったような気持ちになりました。このままあの世に行ったら思い残すことがないいい最後だなとか考えながら。

一難去ってまた一難。お山に着いたら着いたでまた嵐の始まりですが、1日からは新しい自主練マイソール部隊の練習も始まり、オンラインでそれを見ていたら、感じたのはやっぱり絶対的な信頼でした。我がことながらすごいチームが出来上がったものです。

ということで、新しいCHAZENサンガが好発進しています。

これまでの10年間にかかわりのあったみなさま、このブログを読んでくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。このブログはたまに更新するつもりでおりますので、思い出したときに見にいらしてください。10月いっぱいで閉じる予定だったウェブサイトは、なんとまだ契約が1年以上残っていたことに気づきトップページのみ残してあります。

ただし、URLは変わっているので(というか元に戻った)こちらからどうぞ。

chazenyoga.com


チームCHAZENは、最高に最強で、永遠に不滅です。

カープじゃなくてCHAZENのCですよ

山また山で昼練

お山ではできるだけ自転車に乗ろうと思っていて、車より先に自転車を買いました。

先日その自転車をお山に運び、試し乗りをしてみましたが、目標地点の遥か手前で退散でした。何せ我が家はけっこうな山の中なので、坂ばっかりなのです。ここは歩くしかないというような坂はもとより、車で行き来しているときは気にならない勾配でも、自転車だとキツい。ギアをいちばん軽くしてチンタラチンタラ。これじゃあ足代わりにはなりません。

引きこもり生活で足腰がかなり弱っているし、心肺機能も衰えたのを自覚しているので、毎日少しずつ慣らしていこうと決心しました。ということで、お山ではこれから「昼練」をします。最近、早朝は老犬の介護に追われて自分の修行時間が持てないのですが、昼前後はだいたいシューさんが熟睡していることが多いので、その時間を狙うことにします。

ところで、例のトマトを引き取ってくれる方が現れて配達しに行ったのですが、その日は暑くて、半袖のまま外で立ち話していたら蚊にボッコボコに刺されたほどだったんですよ。それが翌日急に寒くなりました。

その翌日、ご近所のキャンプ場から見える八ヶ岳に雪。

自転車だとゆっくり写真が撮れる


南アルプスは全体的にうっすら雪化粧。

さぶくて手がちめたい


坂道で玉砕しながらも、この景色が見られるなら昼練もがんばれそうな気がしました。

翌日は晴れて、山の雪もほとんど消えてました。東京に帰る道すがら、この地ではお初のシカに遭遇。地元ではそうとう嫌われてると思いますが、なんとも愛らしいシカちゃんたちです。

必ず止まってこっちを見てるんだよね


甲州街道に出ると、富士山がもうしっかり雪を戴いていました。

赤信号で停車中@四輪車


これが私の移住先です。
いちばん近いスーパーまで8キロくらい? 昼練がんばります。

命乞いする植物たち

いよいよ今のシャーラーとお別れするときが近づいてきて、毎日が右往左往の悪戦苦闘、落花狼藉で青息吐息......

室内の物は少ないけれど、ベランダの鉢植えが問題だ。いくつかはお山に運ぶが、温暖な気候でないと育たないものもある。貰ってくれる人を募ってみたが、はかばかしくない。マンションのエントランスに「ご自由にお持ちください」と書いて置いてみようと管理会社に連絡したらソッコー却下された。

仕方ねえ、捨てるっぺ。
と、処分する植物たちの目星をつけていたところ、ある朝、処分リストのトップに入っていた枇杷の木が実をつける準備をしていることに気づいた。

かあちゃん、おらを捨てねえでおくれ


この枇杷の木は、練習生が差し入れてくださった枇杷を食べたあと、種を土に植えておいたもの。植えたことすら忘れていたのに、ひとりでぐんぐん大きくなっていった。大きくはなったが何年たっても実はならなかったのに......。

斬られることを知ってか知らずか、間際に実をつける琵琶の木がいとおしくて、ビワちゃんという名前の猫を飼っている練習生に半ば強引に引き取ってもらうことにした。来年6月には、おいしい実が成りますように。


さて、お次はトマトだな。

ところで、余裕がなくて報告できてなかったんだけど、ベランダコンポストから出てきたキュウリと思ってたのは実はメロンだった。そう、いつかのスートラクラスで出した、あのグズグズのメロンの種から出てきたのだった。ちっちゃいメロンがついたけど、うどん粉病にかかってたので、さよならした。

そして、正体不明だったほうの植物は、グーグル先生に聞いてトマトと判明した。こちらもコンポストでできた土の栄養のせいかすくすくと育っていたが、さすがにこれから寒くなるし、もはやタイムリミットだ。きょう処分のため引っこ抜いた。

トマトの青い匂いが鼻を刺激して、残念な気持ちがつのり、ふと抜いたものを見たら実がついているではないか。

おまえもか〜!

あわててもう一度土に戻した。

かあちゃん、おら渾身の力を振り絞ったどー


なんなんだ、この植物たちの訴えは。

誰か、このトマトを引き取ってくださらぬか?
この子らの命を助けてくださらぬか?

見殺しにはできぬー。

始まりの旅

週末にお山に行ってきました。
仮ですが、お山の家を「空庵」という名前にしようと考えているので、以下そのように呼んでおきます。

前回最後の砦である布団部屋を片付けて、とりあえずではありますが、人を招き入れることができる程度になった空庵に、初めてのゲストがお泊まりしました。友人が大きい車で荷運びを手伝ってくれたのです。私は助手席でシュー殿のご接待に専念することができて楽をさせてもらいました。

若干珍道中でしたが無事八ヶ岳エリアに到着し、まずは予約しておいたヴィーガンランチのお店へ。古民家をうまく使ったカフェの空間に歓声を上げます。

和洋のレトロが織りなす店内


次に、運ばれてきたランチプレートに歓声。ひとつひとつがものすごく手の込んだ、自分では絶対作らない(作れない)系のお料理です。

やるなあ


お味がまたたいへん結構で、十分な量があり(玄米お代わりしたからか?)、大満足です。

私はヴィーガンではないし、ふだんマクロビなど、この手のレストランには行きません。お高いわりに......ということが多いのですよね。それが、さすが山梨。たいへんリーズナブルなお値段で、東京以上のクオリティ。古民家インテリアも楽しく、おまけに窓からは山並みが見えて抜群のロケーションという、すてきなお店に当たりました。

ランチのあとで八ヶ岳倶楽部にも行きましたが、お腹いっぱいなのでお茶はせず、雑木林のお散歩のみ。ぐっすり寝ていたシューさんを起こして連れてきたので、このボッサボサ頭。

別犬種みたい


空庵に着いて荷物を降ろして、日が暮れてから温泉へ。初めて夜になってから出かけてみましたが、街灯もなく、ほんものの暗闇です。そして闇とともにある静寂が贅沢というほどにすばらしいのです。

初めてのゲストは、まだ片付いていない空庵を居心地がよいとたいへん気に入ってくれました。とりあえず合格をもらったようで、ひと安心です。環境も気に入ったらしく、東京に帰ってきてからしきりに「山がない!」と嘆いていました。

翌日は午前中に出発して、道の駅で買い物。そのあと、サントリーの白州蒸留所に行ってみましたが、予約がないと入れないということで、代わりに台ヶ原宿にある「七賢」の蔵元をチラ見(犬連れのため)。

このくす玉よ


見どころスポットでもそれほど人が多くないのがまた好ましく、私にとってはちょうどよい田舎加減です。この地がよくて移住を決めたわけではないのに、結果はオーライでした。これまでCHAZENをどうするかに頭を悩ませてばかりだったのが、ようやく新しい生活のほうに目を向けられたのを実感しました。希望の光が見えたような......。

これは始まりです。
終わると思うと寂しいばかりですが、新たなCHAZENに向けてのスタートだと思うと元気が出てきます。

あと2週間となったこれまでのCHAZENと同様、新しいCHAZENをどうぞよろシュー。

10周年と60周年

昨年の今ごろは、10周年は盛大にお祝いをなんて考えていたのに、到達ならずでした。

でも、これからもCHAZENは続くので、サヨナラ会ではなく10周年のお祝いにしたいと、10の重なる本日にひっそりとポットラックのパーティを催しました。ちょうど今日はムーンデイの祝日なので、何か作って持ち寄るには絶好のチャンスです。

ついでに新しい練習場所やシステムについての説明会も行いました。まだ決まってないことも多いのですが、これでひとまず次のステージに移る段取りができたというところです。

説明会も終わってパーティへとなったとき、ちょっとお時間くださいとなにやら始まりました。

実は今日は私の60周年=還暦の日でもあるので、何かあるかもとは思いました。手作りケーキとかが出てくるくらいの予想はしていたんですよ。

が、またしてもCHAZEN生に出し抜かれました。

まさかのちゃんちゃんこ、いただきました。巾着つき。お帽子はシューちゃんのお下がりです。

ちゃみこ、カンレキ!


そして、さらにびっくりなのは、コレまたまたCHAZEN生の手作りなんです。

こっそり集まって秘密のちくちく会議が開かれていたそうで......。いやはや、またもや、してやられました。いつぞやの刺し子にも感激しましたけど、今回もまたすごい出し抜き、サプラーイズです。

それにしても、おばあちゃんアイテムのちゃんちゃんこですが、こういう角度で見るとなんかモードな服に見えませんか?

色もきれいだし、ポンポンがかわいくて斬新


綿入れになっていてあったかいので、お山で愛用させていただきます。

プレゼントにも感激ですが、祝ってくれる家族のない私なので、この日をCHAZENファミリーとともに過ごせたことが何よりうれしかったです。みんなが帰ったあと、寄せ書きのメッセージを読んで部屋に涙の池ができたほどです。

(うそです)

パーティがまたすごいごちそうの嵐で。

どれもこれも......



これはほんの一部です


んで、さすがは私のことを熟知しているCHAZEN生だけあって、バースデイケーキではなく、コレが出てきました。

まさかのDom Pérignon


こうして見ると、ノーメイクのビンボーそうなオバチャンに似合わないお酒だわー。

いただくときはそんなことは微塵も考えず、相好を崩して、というよりシワシワの顔をさらにシワくちゃにして喜ぶ、ちゃみこ60歳。

たまらん


何の会をやってもいつも楽しいですが、今日はみんなの笑顔が飛び切りはじけていたような気がします。こんな風に、CHAZEN生どうしが仲睦まじくしているのが、私にとってはいちばんのプレゼントだなあとしみじみ思いました。

私が遠くに行ってもきっと大丈夫。学校や職場は離れると歩く道が別々になって疎遠になるものですが、修行は一生続くので、修行をやめない限り同じ道を歩き続けるからです。

これからCHAZENのサンガがどんな風に発展していくのかわかりませんが、たとえどうなったとしても「これでいいのだ」と納得できるような未来になるでしょう。


それにしても、身に余るお祝いをしていただきました。きっとこれは、励ましなのでしょう。お天道様に恥じない生き方をしなくてはと身の引き締まる思いです。老いてなお、精進に励みます。

ありがとう。みんな大好き♡

お達者老犬養成ギブス

発作のダメージから少しずつ回復してきたシュー理事長。足腰が弱ってしまわないよう、練習生と一緒に朝練を始めた。

やっぱり練習は朝イチに限る


ときどき転んで起き上がれなくなったり、隅でスタックしてたりするが、おおむね順調に練習をこなし、最後は練習生の胸の上でシャヴァーサナ。

スヤスヤ......zzz


がんばっている理事長の姿を見て、ママが後脚用の歩行補助ベルトを手作りしてくれた。試しに装着してベルトをフックに引っ掛けてみたらいい感じ。転びにくくなっているし、転けても立ち上がりやすいみたいだ。

お達者老犬養成ギブス


やはり弱っているのは主に後脚なので、これがあると安定して立っていられる。なんとも助かる道具だ。歩けなかった犬も、こういう補助具を使うと歩けるようになるという。歩かないとすぐに筋肉が落ちて寝たきりになってしまうから、これは大事だ。私の代わりに、ちゃんと手作りしてくれる人がいて、ほんとうにありがたい。

ちなみに、このチェッカー柄は、炭治郎という鬼滅の刃のキャラクターが着ている着物柄なんだそう(もちろん知らなかったけど)。最後まで自分の脚で歩けるよう養成ギブスで戦ってもらいたい。


さて、マイソールが終わるころにお目覚めになった理事長に再び養成ギブスを装着していただいた。今度はキャリーバッグのショルダー用ベルトを使ってハーネスとつないでみる。うん、これもなかなかよさそうだ。

新しいプールにて


このまま持ち上げることもできると話していたら、某嬢の目がキラリと光ってクレーンのように理事長の体が浮き上がった。そのまま遊園地の乗り物のごとく空を飛ぶシュー理事長。

きゃっほーい!


なんとも楽しそうに見える。

......のは人間だけだったようで、プールに降ろしたとたん、ちっこをなさった。そうとうイヤだったらしい。

しかし、そんな嫌悪の感情をあてつけてくることすら、まだまだ戦いを挑んでくる気力があるようで頼もしい。がんばれ19歳!


立て! 立つんだ、シュー〜〜〜!

スートラ第1章(2巡目)終了

昨年11月に2巡目がスタートしたヨーガ・スートラのクラスは、1年かけて昨日第1章の最後を読み終えました。5年前は難し過ぎて反応がなくなり、お通夜状態だったことも今となっては懐かしい笑い話です。2巡目から始めた人たちはやはり難しいと感じたようですが、先輩方の理解に助けられ、大船に乗ったように河を渡ることができました。

先月読んだ随聞記にも出てきたように、同じところを繰り返し学ぶことで理解が深まるのです。特に内容が難しければ難しいほど、繰り返しの数だけ理解が深まるものです。

毎度同じこと言ってますが、このクラスは実によきサンガに育ちました。練習場所や形態は変わっても、このサンガが長く続くよう願わずにはいられません。

ティータイムには、そんな第1章の締めにふさわしいご褒美感満載の豪華おやつが登場しました。毎年恒例となったO丈の手作り「栗の渋皮煮」と、O嬢の札幌土産「フロマージュダブル」。

おいしさもダブルどころかトリプル、いやクワトロ


どちらも絶品のお味。手間ひまかけて渋皮煮を作り、わざわざ届けてくれたO丈には頭が下がります。

ところで、今回も参加者にお皿とスプーンを持参するよう連絡を入れたのですが、それでヨガラグや受講料を忘れないようにリマインドの一文を付け加えたのでした。

それなのに!
ヨガラグは忘れなかったけどレギンス忘れたとか、受講料は持ってきたけど月謝を忘れたとか、やっぱり同じ人がヤラかすんですよ。まったく......。


スートラクラスは次回から第2章に入りますが、基本的にオンライン講座となります(対面のときもあります)。現在のウェブページにはご案内をしませんので、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、メールにてお問い合わせください。