CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

打たれまいとするな、打たれに行け

本日、久方ぶりのアーサナワークショップでした。ヨガポーズのワークショップもたまにやる分には新鮮でいいものです。ふだんの練習ではあまりポーズのことを事細かく説明しないようにしているので、年に一度くらいはファンダメンタルな原理をお話しする機会…

11度目の3.11がめぐってきた

「あたりまえに感謝する日」のことを忘れていた。chayoga.exblog.jp けれど、それからのいろいろな思いは、たぶん311という日だけではなく常に心のどこかに刻まれている。毎日CHAZENのマイソールが続けられていることに感謝し、毎日ふとした瞬間に仏教のこと…

最初で最後の......

先日「正法眼蔵随聞記」のことを書いたあとで、初めて気づいたんですよ。これは、毎日あるいは毎週という頻度で読むべきものだなと。天龍寺の坐禅会に倣ったのですが、あちらは毎週行われていたのでした。出家も安居もしていない人が月に1回読んでもピンと来…

印哲喫茶がただのギータークラスではない件について

昨日の印哲喫茶は前回よりも静かにゆるやかになるのかと思いきや、蓋を開けてみれば、ギーターにとどまらない世界観、死生観にまで展開して、とても意義深いクラスになったのでした。もはや、私が多くをしゃべらなくても質問が出てきて内容が膨れ、発展して…

ねこバカ いぬバカ わしもバカ

「ねこバカ いぬバカ」という本を読んだ。 ねこバカ→養老孟司、いぬバカ→近藤誠が愛猫愛犬自慢をし、動物の医療や終末期について対談されている本だ。ちょっと古い2015年刊(養老先生のまるはその後虹の橋を渡っている)。タイトルはたぶん「バカの壁」所以…

345/410なう

もういつのことだったか覚えてませんが、「禅の旅」の帰りのワゴン車内でのことでした。茶禅会で『正法眼蔵随聞記』を読みたいという声が上がったのは。ひとりではとても読めないからみんなで読みましょうみたいなノリだったと思います。ほんなら読んでみっ…

出会って、めぐって、やる気になって

理事長が元気に18歳8ヵ月の月誕生日を迎えられて、干からびる寸前だった私もうるおいを取り戻し、ぼちぼち動き始めている。世の中は暗くなる一方だけど、個人的には明るい光が差し込んだ今週である。ひとつめは、某嬢がオンラインセミナーの情報を知らせてく…

頭痛に漢方、腸活もね

本日は漢方喫茶にて、主に頭痛のお話をいたしました。ちょっとわかりにくいタイトルをつけてしまったのですが、何をしたかったかというと、要は「鎮痛消炎剤飲まなくても頭痛治るよ」という話です。つまり、「できるだけそういったお薬に頼らないで過ごせた…

武相荘へ小さな旅

何かにつけ迷い揺れていた30代のある日、フッとこんな考えが降りてきたのです。美しいか美しくないかを判断の基準、行動の規範にすればいいのだ、と。社会的な常識や人の思惑などに縛られず生きていくには、自分の中にルールができていなければならない。そ…

恐山の番組と随聞記を読む会のお知らせ

先日のヨーガ・スートラクラスでちらっとお話しした南直哉老師の番組がアーカイブで見られるようですので、リンクを貼っておきます。コロナの第4波で搬送困難が相次いだ関西で訪問看護をされている方が恐山の老師のもとを訪れ、その胸のうちを老師に語るとい…

離欲について思い出したこと

世間的には3連休となった先週の金曜日はレッド+呼吸法の実践クラスで、定員を超える予約が入っていたにもかかわらず、大雪(にはなっていないのだが)で体調を壊す人続出で、出席者が半分に。それはそれでちょっと番外編っぽく、楽しい時間でした。そして、…

やっぱり侘び飯

食養生のことを考えると、ちゃんとしたものを食べたいと思うわけです。いいものは食べなくていいけど、なるべくなら正体不明のあれやこれやが入っていないものを食べようと思うのです。しかし、そういう観点で品物を選ぶとなると、普通のスーパーなどでは購…

治すのは漢方ではなく自分

基本の勉強を終えて漢方養生指導士となった9月から、実践研修のつもりで漢方相談を始め、初心者としては十分な機会を与えられている。そればかりか、相談案件第一号からヒットの感触を得ることができ、何らかの改善が確認されたという基準で見ると打率は9割9…

命について考えること

少し前に映画『心と体と』を観た。すごくいい。作り方がうまい。ストーリーも、テーマも、表現もすばらしい。ありきたりではないラブストーリーが主旋律として流れる。2人を結びつけるのが鹿の夢。その鹿たちの映像がまた美しい。まるで鹿が台本に合わせて演…

印哲喫茶が濃密すぎる件について

印哲喫茶第1回「バガヴァッド・ギーターの世界とその死生観」は、なんだかめちゃくちゃ濃ゆいクラスになりました。従来のギータークラスでも、第2章は始めにしてハイライトでもあり、とても1回では終わらないのですが、今日はイントロ抜きでそのハイライトだ…

アシュタンガが万能ではない件について

漢方相談や漢方喫茶を始めたり、プチ断食の会などで、CHAZEN生の食生活やら、生活リズム、健康状態が明るみになり、想像していなかった事実を知ることになった。食生活にほとんど気を配っていないとか、夜型生活とか。見た目は健康そのものなのに、意外にも…

腸活三昧

断食の効能はありすぎて書ききれないけれど、オミクロンが感染爆発している今なら免疫強化を筆頭に挙げたいところ。腸のコンディションをととのえておくことが何よりの免疫強化に結びつく。とりわけワクチン打たない私などは、自前の免疫頼みだから、ウイル…

プチ断食の会を終えて

断食は多少なりとも健康上のリスクを伴うものなので、安易に他人に指導するものではないと考えているが、今のCHAZEN生に限定するならば可能ではないか。体力や状態を把握しているのでリスクがかなり低く、体調不良があっても対応できるだろうと判断してCHAZE…

「印哲喫茶」はじめます

めずらしくショーペンハウアーを手に取って、ちらりと幸福論なんぞ読み始めてみたけれど、本気にはなれないな。いや、つまらないとか難解ではなく、むしろあらゆるページに、その通り!とあいづちを打ちたくなるほどおもしろく読める。しかし、ものごとを眺…

カラダで知るほんとうに大事なこと

プチ断食の会、ひとりの落伍者もなく無事終了です。断食の効能を数え上げてみると、改めてその多さに驚かされます。身体的な病気予防&治癒の効果は枚挙にいとまがないほどですし、精神的な基盤、生きる上でのよりどころが確立され、個人的にも社会的にも安…

気分上がって、断食へGO

雪の翌朝、妙に気分がアガった。 真っ白な世界に陽が差すまぶしさや、チェーンをつけた車の走る音、角スコで氷をはがす音、すべてが私の記憶にある冬の光景だ。ベランダの植物に積もった雪を払っていたら、氷の生け花ができていた。 生けどころに困って蓮の…

ヘタをやらない言い訳にしない

毎年年初には、練習生ひとりひとりにメッセージを書いて渡しているが、もっと簡潔な、禅の言葉などを書くべきだと思ったのが昨年。しかし、毛筆が苦手すぎて諦めた。まず習字の練習をしなければ、と思いつつ、気づけば一度も筆を持たないまま1年が過ぎていた…

お屠蘇で謹賀新年

明けましておめでとうございます。大晦日と本日のレッドクラスは、いずれも坐禅からスタートする特別クラスでした。ほとんどの人は坐禅会や山の分校でのリトリートで坐禅を体験していますが、そういった機会を逃げるように避けている人は、さてどう感じたで…

おかげさまで2021年

昨日の陰ヨガ、本日の特別レッドクラスと、年の締めくくりにふさわしい、よき時間となりました。終わりよければすべてよし、です。 年末年始はそもそも休暇でもないので特別なことはしないと決めています。それに外出がままならないので(コロナではなく老犬…

マインドの大掃除

食養生して、たくさん寝て、漢方薬も飲んでみてはいるけれど、なんかおかしい。さっきまでお腹空いてたのに急に気持ち悪くなったり、ちょっと動いただけで動悸がしたり、突然耐え難い怠さが出たり頭が痛くなったりしている。体調いいなと思っていると「急」…

聖なる夜に

体調悪い日が続いて、いつになく気弱になった。病というものは、気力を奪うものである。体調悪くてもCHAZENマイソールを休んだことはまだないから、セットされた機械のように淡々と仕事をこなしていた。朝、しんどいなと思いながら掃除したり犬の世話をして…

心血の枯渇

日曜日がムーンデイだったので、房総方面に出かけた(連れていってもらった)。特別体調が悪かったわけでもないのに、鋸山というところで延々と続く石段を上っていたら、上り始めてすぐに妙にイヤ〜な感覚がして、脚は上がらないし、息は切れるし。引きこも…

多夢にも漢方

理事長がご老体になられてから、私の夢見が激しくなった。夢か現かわからないようなリアルな夢から、映画とかテレビ番組的な妄想夢まで多彩な夢を見る。たとえば、しばらく前にハマっていたドラマ「三国志」に出演していた俳優さんたちが、リゾートに集結し…

ますます楽しい天使たちのスートラクラス

きのうは新しいヨーガ・スートラのクラスの2回目でした。 帰っていく人たちを見送っていときにいつも感じるのですが、みなさん晴れ晴れとした朗らかなオーラをまとっているのです。確かに羽根をつけた天使のように見えます。そういえば私自身が、スートラク…

シュー理事長健在なり

CHAZENでお米を作らなくなってからも、自主的に田んぼを借りてお米作りを続けている人たちがいるんですよ。しかも、私はただの一度も手伝っていないのに、毎年年貢米を納めてくださる。そんな貴重なお米があるなら、やっぱり禅の作法でありがたく、恭しくい…