CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

今朝のインド

ワタクシ夏にめっぽう弱くて、脳に酸素がいかず「人心地がしない」状態なことが多いのです。今朝もソレでぽわーんとしておりました。ふへぇ〜としながらマイソールクラスの準備をしていたところ、シャーラーのキッチンにアリさんが。たまにベランダでくっつけて入ってきてしまうんですよね。で、外に捨てに行こうとしたら、


うわーっっ!!

床に大量のアリが〜〜!!


かなりホラーな図です。

ここはインドか〜〜!!

ええ、インドではフルーツなどその辺においといたらすぐこんなことになるんですよ。

あわててベランダ用の箒とちりとりで掃き集めては外に捨て、を繰り返しましたが、捨てても捨ててもどんどんやってくる。ホラーな状況になっても頭はぽわーんとしているので、原因も、どうしたらいいかも思い浮かばず、とにかく取っては投げ、取っては投げ。ハッと気づいたら、オープンの10分前ではないですか。で、ほかのことをして戻ったら、窓枠の白いところが真っ黒になっている。


ぎょえ〜!!

このままでは今日のマイソールができません〜!

で、ようやく侵入を防ぐことを考えて隙間にマステを貼ったり、虫除けになりそうなミントをスプレーしたり。事態は収拾の方向へ向かいつつある模様。

幸いにも今朝は練習生の出足が遅かったので、早く来た人たちにはベランダから遠い奥のスペースにマットを敷いてもらい、その間に残っていたアリたちにお引き取り願って、ベランダ側が埋まるころには解決しました。途中で数匹、終盤でまた数匹出てきましたが、一匹ずつ拾って事なきを得ました。

ふう〜。

ベランダに植物があるのでアリはたくさんいるのですけど、室内に入ってきたのは6年目にして初めての出来事です。ほんとにびっくりしました。ただいまCHAZENの入っているマンションが外壁補修工事中で、粉塵などから植物を守るために窓のすぐそばに避難させていたのですが、どうやらそれが一因のようです。昨日そこに雨宿りしていたアリに嗅ぎつけられてしまったのでしょう。プランターを片づけたら、アリは一匹も入ってこなくなりました。やれやれ。

しかし、こういうことがあると、いろいろ考えさせられます。インドのこと。不殺生戒のこと。ベランダの小さな自然とともに生きるということ。もしかしたら、そのままアリと一緒に練習するのが本来のヨガの教えに近かったのかも、とか。いやいや、それだときっと踏み潰してしまう、とか。

ダライ・ラマが言われるように、私たちはみな幸せを求めて生きています。それは人間だけでなく、動物も植物も同じ。意思をもたないであろう植物でも、生きよう生きようとして太陽のほうへ伸びますからね。私がマイソールをつつがなく行うために必死でアリを掃き集めたように、アリはアリで必死に生きるための努力をしていたわけです。5階から突き落として悪かったけれど、きっとまたすぐ這い上がってくるでしょう。そしてまた私に突き落とされる。それくらいの戦いでお互いの生命の営みを尊重しつつ共存できればいいなと思います。

殺虫剤とか除草剤って、虫や植物にとっては核兵器ですよね。人間サマは生命の営み以上の欲をもってこれらを滅ぼそうとする。田んぼの雑草も、薬で根こそぎにしたら楽でしょうけれど、手で取ることでこの生命の営みを感じることができる気がします。雑草も虫も、自分にとっては迷惑なものだけれど、彼らにも暮らしがあるわけで。ちょっとだけ草や虫のことを尊重するようになると、人間どうしの関係もうまくいくようになるかも。

lokāḥ samastāḥ sukhino bhavantu
生きとし生けるものがみな幸せでありますように

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