CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

ほどほど

シュー部長15才のお祝いに、ちょっといい宿にお泊まりしてきたのです。愛犬家のことをよく考えて設計・運営されているお宿でした。ふだん贅沢とは無縁なので、おしゃれな広めの部屋で最高の贅沢を味わうべく、ソファに横になってゴロゴロしてみました。

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サッカーを観戦なさる部長on my腹

会社勤めをしていたころは、よくこんな休日を過ごしてました。平日は気合い入れて働いて、土日はバタっと倒れるように休む、みたいな生活。少しなつかしい気がしないでもないのですが、そういう働き方はもうしたくないとつくづく思います。

ヨガ後の私は、毎日が「ほどほど」なんですね。極端に緊張して張り切ることもなければ、ぐたーっとして一日を過ごすこともなく、日々ゆるやかに、ほどほどに、仕事と自由な時間を過ごしています。そう言うと、すごく忙しい人はイラっとするかもしれませんが、もっとみんながみんな「ほどほど」に生きていけるといいなと思っています。

ヨガは極端な方向には振れないものです。激しいものではなく、穏やかなものであり、揺らぎやすいものではなく安定したものになります。もちろん自己鍛錬の方法ですから、自分を甘やかしては修行になりませんが、自分を責めてもこれまた修行にはならないのです。そのへんの力加減は、長い実践期間を通して自然に身についていくのかもしれません。

ところで、お犬さまだけではなく、人間さまもおいしい食事をいただきましたが、この贅沢な食事というのも、実は不要なのじゃないかと思うのです。言ってしまえば、ご褒美的なものはいらないのではないかと。気分も上がるし、楽しい気持ちにはなれるけれど、先日も書いたとおり、こういうものが苦しみをつくるわけですから。

さんざん贅沢をしておいてから、何言ってるんでしょうね。それはそれで心から楽しみ、満喫しているのですが、どこかでそれがなぜ苦しみのもとになるのかということを考えている。おそらく、幸いは「ほどほど」のなかにあるのではないかなと思うのです。ま、そのほどほどが何を指すかがまたビミョーなのですがね。

ちなみに、宿泊代はそれほど高価だったわけではないです。この内容ならむしろ安いくらい。

犬のごはんもめずらしくフンパツして頼みましたが、さびしんぼのシューにとっては、温泉が客室に引かれてるので留守番しなくていいのがいちばんの贅沢だったかも。浴室の扉がガラスなのも、そういう犬の心理に配慮しているんですね。私の入浴中バスマットの上で寝ているシューさんなので、寝姿を撮ろうとiPhone構えてたら、ガラス戸にゴチンとぶつかってしまったおマヌケなおじいちゃんが撮れました。

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イテッ