CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

至福の朝練

山ごもりの毎日が楽しすぎてヤバいです。
自分の家ではないのに、毎晩おそろしいほど熟睡できるのは、漆黒の闇と静けさのせいでしょうか。そして4時前にパッチリ目が覚める。

いまだポンコツな身体とはいえアシュタンギなので、ここでも一日は練習から始まります。

最初の朝はよく晴れていました。
窓側の、山が見えるところにマットを敷いて、5時すぎに練習を始めると、空が暗闇から徐々に白みはじめる変化が味わえます。

CHAZENで練習するときは、ベランダのあれこれが気になって集中できないので、窓際を避けて壁の前で練習する私ですが、ここではあえて外を見ます。

空が明るくなるにつれて、なだらかな稜線が見えてきます。もはやドリシュティは浅間山

太陽が昇ってくると、今度はその稜線がほんのり紅色に色づき、やがて美しいモルゲンロートに染まる。

限りなく大きな宇宙の中の、小さな小さな微生物として、吸って吐いての命を味わう練習です。刻々と変化する今この時を感じ、はかない美しさを愛で、生きる歓びに満ちた至福の時でした。

実は朝から晴れたのはこの日だけ。昨日も今日も晴れましたが早朝はくもり。明日も予報では雨なので貴重な浅間ビュー練習となりました。

翌日からは山が見えない代わりに、朝も暖炉に火を入れてプージャ(火を使う祈りの儀式)的な練習にしてみました。火というのはヴェーダの宗教では神様の象徴です。火の前で、スリヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)ならぬ、アグニ・ナマスカーラ(火炎礼拝)です。

これも実によかったです。
そもそも、朝の時間を好きなように使えるだけでも私にとっては最大のぜいたくなのに、自然という神様を間近に感じながら練習できる幸せ......。毎日練習が楽しみで、昨日はうっかりムーンデイを忘れていたほど。

犬がいるからどこにも行けないという状況が転じて、最高の休暇をもたらしてくれました。これはシューさんからのプレゼントかも。

名残惜しいですが、日曜からCHAZENに復帰するのもまた楽しみです。
お留守番してくれたみなさま、ありがとう。


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木がじゃまして浅間の山頂(右)はよく見えないのだけど......