CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

幸福は外にあらわれる

雲水かるたはただのゲームではなく、年頭にこれを行うことで気持ちを引き締め、やる気をパワーアップさせて今年一年を有意義に過ごすことを狙って企画したもの。なんだけど、自らがその恩恵を受けてしまっている。

翌朝からパチッと3時に目が覚めるわ、仕事や課題が捗々しく捗るわで、すばらしい効果を実感。そもそも、年明けからの第二次禅ブームにより、私のなかで何かが満ち満ちていたところへ、星覚さん登場&ワークショップだから、いろいろがあふれ出しちゃったみたいだ。「醍醐の泡」を開栓したときのように、ぷわーっと中から吹き出してきてしまってる。そのままにしておくと、時間が経って落ち着いたとき中身が半分くらいになっちゃうから、急ぎ読むものを読み、やることをやり、書き留め、消化しておく。

そのなかで目にする言葉たちが、以前よりいっそう身に迫る。
その言葉たちもまた泡のようにあふれ出してくるのではあるけれど、ほうぼうに飛び散るのではなく、姿かたちはさまざまに違えども、最後には同じところへ集まってひとつになる。

言葉をとおして世界は常に形を変えながら、大きく広がったりはするけれど、散ることはなく流れ、ひとつにまとまる。
どんなこともただそのものを「あるがままに」受け止めていればよい。腹を立てることもなければ、落ち込むこともない。心配はいらないし、こわいこともない。すべてはただあるようにある。


そんな言葉たちのひとつをあるきっかけで思い出した。ずいぶん前に陰ヨガノートに書き留めておいたもの。

機嫌がよいこと、丁寧なこと、親切なこと、寛大なこと、等々、幸福は常に外にあらわれる。歌わぬ詩人というものは真の詩人でない如く、単に内面的であるというような幸福は真の幸福ではないであろう。幸福は表現的なものである。鳥の歌うが如くおのずから外にあらわれて他の人を幸福にするものが真の幸福である。
三木清『人生論ノート』より


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脱いだコートについてたナゾの植物になごむ.....