CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

どんとやれ

アシュタンガヨガで、太陽礼拝よりもまず先に教わるのが呼吸。この呼吸なくしてパッタビ・ジョイスのアシュタンガヨガはありえない。

とはいえ、マスターするのに10年かかるとも言われるのがこの呼吸でもある。初心者はそもそも、喉の奥を閉じて吸ったり吐いたりして音を出すということからして困難を感じる。なので、上手にできなくてもそこは追い追い......という感じでポーズの練習に入っていく。マイソールスタイルで練習していれば、まわりはその呼吸の音ばかりになるので、おのずからその呼吸のペースが身につき、ポーズに慣れていくほどに呼吸も上達する。難しいポーズでは呼吸が早くなったり、詰めてしまったりするだけに、スムーズな呼吸はそのポーズをマスターした証とも言える。

このところ呼吸の重要性に気づいていない人が目立つように感じるので、先日のレッドクラスが始まる前ちょこっとだけ呼吸の話をした。ほんとに一言二言だけのリマインドでも、気づいた人はもう早速呼吸のパワーを体感したようで、そのあとの茶禅会で、ミニ呼吸ワークショップが挿入される展開に。どうしても二の次になりがちな呼吸だけど、いの一番に意識しておくれ。

マイソール練習中にもよく呼吸のことを指摘するのだけれど、最初はやりにくそうにしていても、呼吸のもたらすパワーに気づいた人は、ポーズも呼吸も劇的に改善されてくる。なかなかそこに気づくことができず、ただ形だけのポーズの完成を目指して、呼吸はハアハア浅くて弱いままという人は、手足を動かすことがアーサナだと思っているのだろうけど、アーサナをつくるのは呼吸なのだ。

呼吸の力を知らずに、アシュタンガのよさはわからない。


そんなこんなで掲示した澤木老師のお言葉。
まさにアシュタンガの呼吸のことを言っているかのよう。

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ホレボレするわー


宇宙を呑吐する練習なのだ。どんとやれ。