CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

宣伝するべきか

マイソールが終わって片付けをしていたら電話が鳴った。表示された番号に誰だろうと思いながら出てみたところ、見知らぬ方からのmandukaマットに関する質問であった。頭の中では?マークが乱打されたけれど、ブログにアシュタンガ向けマットのことなどを書いているので間違い電話とも思えず、話を聞くと、mandukaの某マットよりグリップがすぐれているマットがあったら教えてほしいという内容だった。

そのマットを使ったことがあれば、たとえ不可解な電話ではあっても答えることはできたのだが、私が使ってみたことないものだったので比較することはできないと伝えた。電話嫌いの私は失礼にならないようにするのが精一杯。聞けば、manduka公式サイトの販売店リストにCHAZENが「ヨガスタジオ」として掲載されていたのでかけてみたとのこと。

驚いて見に行くと、最初のページに出ているではないか(アルファベット順)。

きゃー!

CHAZENでは確かにラグやマットを販売してはいるけど、あくまでも練習生が割引で購入できるよう「福利厚生」的な意味で置いているだけなのだ。それにCHAZENはヨガスタジオじゃないし、ショップも併設していない。お問い合わせが来ても答えられないし、もし買いに来られても商品はない。

で、ソッコー削除してもらった。
掲載しますよと断りがあってもよさそうなものだけど、当然のように掲載されていたのは、普通のスタジオであれば宣伝になるのでむしろ歓迎されるという前提なのだと思う。宣伝するなーなんて言うのはCHAZENくらいか。いや、クラスの案内だったら私だって歓迎するけれど、販売店ではないので。

そもそもCHAZENは、ひっそりと、知る人ぞ知る、隠れ家マイソールを標榜しているので、これまで一度もお金を払って広告を出したり、チラシを作って配ったりということをしないでやってきた。

シャラート先生も広告は出すなと言っていたし、白洲正子さんの言葉がいつでもこの胸に刻まれている。

人が必要になったときはね、鉦や太鼓で探しちゃあいけないの。
そんなことするとロクな人間はこない。
本当に必要なときはね、じっとしとけばいいのよ。
そうすれば、いい人のところには、ちゃんとした人がくるの。

これは本当にそうだと思うのだよ。宣伝しないから、しかるべき練習生がちゃんと集まっている。

とはいえ、最近別の考えも出てきている。ヨガは宗教ですと言い切ったからには、布教活動をしなさいよ、と。
より多くの人に、肉体を鍛錬することを通じて精神を調える優れたシステムがあることを知ってもらいたい気持ちがある。そのためには何らかの方法で宣伝することも必要なのかもしれない。何かのきっかけでPR活動に熱を入れるときが来ないとも限らない。

ともあれ、すべては自分自身がどう在るか。これに尽きるのでしょうな。


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「宣伝はしないけど、営業努力はしています」しう部長