しばらく、みなさまにご迷惑かけどおしですが、週末からムーンデイの昨日まで再び山房で作業し、やっと「尋常じゃない」精神と肉体レベルを脱したような、そんな心境です。もちろんまだまだ開拓が始まったばかりの段階なのですけど、行くたびに「ひとんち」から「うち」になりつつあります。
今回は新しい武器を導入しました。ひとつは実家の物置から拾ってきた植林用のスコップ。それにホームセンターで見かけてその安さゆえに買った鍬。自分でもおかしくて仕方ないのですが、田んぼで鍬デビューしてから1年もたっていないのに、今じゃ生まれたときから鍬を振っているような違和感のなさで使い回している。まさかマイ鍬を持つとは思いもしなかったです.....。
そして、今春、田んぼで使う竹を切り出すときにどういうノコギリを買えばいいのか想像がつかなかった私が、一回竹を切っただけでもう昔から使っていたかのように枝をバッサバッサ切り出している。
人間「できるかどうかではなく、やる気になるかどうか」なのです。
アシュタンガと同じじゃないですか。
それらの武器で今回はついに、お庭エリアに着手しました。
まずは雑草を土ごとすくおうとしてスコップを入れたら、カチンと何かが当たる。砂利敷の石かと思いきや、なんとレンガ敷の道が現れたのであります。先週スートラクラスで話してたのですが、ここに「歩く瞑想の小径」を作ろうという構想というか妄想をしてるんです。とはいえ、それはまだ先のことだと思っていたら、すでに道ができていたとは......。
これ見たら遺跡を掘り当てているような気がしてめっちゃアガりましたわー。気分はシュリーマン。
しかし、たかだか15年でここまで埋もれてしまうとは......。
そこにはひとつの文明が栄えてのち滅んでいったように、ひとつの家族がこの別荘を楽しんでいた時代と、その後飽きて放置され衰退していった歴史が刻まれているんですね。小さな小さなローマの遺跡を掘っているような......。
あ、武器はもうひとつありました。バール。
ホームセンターで握り締めてレジに持っていっただけでヤバイ感がハンパなかったです。別の意味で武器になりますからね。こいつでウッドデッキの解体にもトライしてみましたよ。
腐っているところはまったく力がいらないくらいだけれど、てこにする足場が崩れてしまうので腐ってない板が外れにくいのが難点です。とにかく釘に気をつけながら、怪我をしないように慎重にていねいにやってみました。しかし、これはオンナノコのやることではないですね。オンナノコの私は歯を食いしばっていることに気づき、1日につき4分の1を限度として2日で全体の約半分まで解体しました。
ウッドデッキは当面なしにして、使用目的がはっきりしてから考えることにします。というか資金繰り的に後回しにしないと破産します。それより庭が森すぎるので、木を何本か伐採して、明るく、広い空間を作りたい。中心部にそびえ立つ栗、杉、松をなんとかしたいのです。
庭にある木としてはけっこうな大木なので、伐採の見積もり金額を想像しただけでワナワナ震えてしまいます。さすがにこれは自分じゃ無理ですから......。
そんな気苦労のない部長は、楽しそうにスタスタとお散歩。
家の中はおおまかに全体の掃除が終わって、あとはぼちぼち手を入れていきます。
和室ではないけれど畳のスペースがあるので、坐禅はもちろん、フィニッシングスペースや寝室にも使えそうです。
畳スペースから続いているリビングダイニングスペースがアシュタンガのプラクティスルームになります。写真下のほうに十分な空間があるのですがダンボールとかビニールシートとかで散らかっているのでカットしてあります。
シューがすぐ降りてしまうので、庭作業の泥を持ち込まない玄関スペースを作ってみました。長靴は外で履き替えます。
メインのゲストルームになる2階のお部屋には木漏れ日が。
という現状ですが、リトリートに参加する方にはこの発掘作業の楽しさも味わってもらえたらと考えています。そこに至るまでもう少しがんばって整えます。