CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

タゴール

疾風のように10月が終わろうとしている。いろいろが濃ゆすぎたけど、落ち着きの兆しがあらわれ始めた10月。文学への回帰が始まった10月。

なぜ軽井沢をリトリートの拠点に選んだのかという理由は両手両足の指では足りないほど挙げられるけれど、そのうちのひとつが文学の匂いがするところ。

ブンガクとかアシュタンガヨガ界で語ってもウキまくるだけだろうけど、ごくまれにそういうシュミをお持ちの方がいたらちょっとうれしいかも。なんて、かすらないことを承知しながらチラ見せしてみるなり。

先日のリトリートで訪れた見晴台にタゴールの胸像があった。

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きのう写真アップし忘れてたので追加


ちょっと意外な感じだったけれど、大正時代に来日した際、軽井沢に滞在したのだそう。タゴールといえば、かつて神楽坂にタゴールというカフェがありましたっけ。懐かしいなあ。理科大の開発で消えた古い店。もうそんなことすらも忘れてたけど。

いえいえ、タゴールといえば、CHAZENをオープンしたときにアシュタンギである友人が送ってくれた詩。7年前のこと。これも少しずつ「懐かしい」ほうへ移っていってるね。

Let me not pray to be sheltered from dangers
But to be fearless in facing them

Let me not beg for the stilling of my pain
But for the heart to conquer it

Let me not look for allies in life's battlefield
But to my own strength

Let me not crave in anxious fear to be saved
But hope for the patience to win my freedom

Grant me that I may not be a coward
feeling your mercy in my success alone,
But let me find the grasp of your hand in my failure

Rabindranath Tagore


何度読んでも効く言葉。
この7年を振り返ってみれば、この詩に符号するようにすべてを乗り越えてきたような気がする。神社では、災いがありませんようにと願うよりも、災いも乗り越えますから必要なものをお与えくださいとお願いしている私。そして、乗り越える力を育てるのがアシュタンガヨガの練習だと信じ続けている私。

より詳しい日本語訳はこちらからどうぞ。

chayoga.exblog.jp


それから、リトリートの暗闇アクティビティではネイティブアメリカンの詩を読んだ。そのひとつがこちら。

chayoga.exblog.jp


今、お山ではかなり久しぶりに小説を読んでいて、リトリートの前日はうっかりそれで夜更かししてしまったけど、これからは少しずつシャバ帰りして修行の妨げになるような(!)本を読むつもりでいる。妨げだから東京には持ち込まないことにした。でも、早くお山に行って続きが読みたいわー。→これが「妨げ」