こないだのリトリートでは、鼻うがいの実習をした。
ジャラネティといって鼻に塩水を通す浄化方法は風邪予防や花粉症の軽減に効果的なので、やるといいよって普段から事あるごとに言ってたのだけれど、やってる人がいなかった。鼻に水を入れるなんて怖いとか、プールや海でのツーンとした経験から痛いんじゃないかとかで敬遠していたようだ。
興味と恐怖の入り混じる中、実習に臨んだ人たち。
洗面所の前でかがんで顔を横に向け(ちょうどトリコナーサナで上げた手を見るような角度)、ネティポットの先を上になった鼻の穴にあてて水を通す。
はい、じゃ、やってみて。
横に向けるのは顔なんだけど、なぜか洗面台に対して横向きに立ったり、不自然にカラダをねじっている。そして、おそるおそるネティポットを鼻にあて......ムダにむせている。
どんだけ腰が引けてるんだーと大いにウケる私。
実際やってみればまったく痛くないわ、乾かした後のスッキリ感がハンパないわで、それまでの不安が一気に解消。朝の呼吸法の時間も、アシュタンガの練習のときも、とても呼吸がしやすかったと大好評であった。
次回の参加者にそんな話をして、やってみる?って聞いたら、やっぱり痛そうだからとドン引きだった。
なんで鼻うがいごときにビビるんだ?
なーんもこわぐねど。(何弁?)
ジャラネティが痛くないのは、体温程度のぬる湯に塩を入れた「生理食塩水」を通すからである。つまり、体液に近い浸透圧であれば特別な刺激は感じない。
ぜひ体験しにいらしてくださいませ。
もひとつ、いたずらに恐れられているのが圧力鍋。
リトリート中のスタッフは私ひとり(全業務担当)なので、料理に専念していられないこともあって今回から圧力鍋を導入した。圧力鍋歴10年くらいになるけれど、短時間で手間も燃料も省けるし、玄米はもちもちに、煮物は柔らかくなって重宝している。
でも、これまた少なくない人が、シューッという音が怖いとか、バクハツしそうとか、手入れが大変そうなどのイメージをもっているんだよね。
大丈夫だー。
なーんもこわぐねど。
ただ、私にも思い込みがあった。
圧力鍋は諭吉さんが2〜3枚飛んでいくと思っていた。
それが、英世さん3〜4枚で買えたんですよ、奥さん。
そんなに安くて大丈夫か?と思うけれど、東京で使っているフィスラーよりもむしろ圧力調整が簡単で使いやすいし、おいしくできる。音もまったく気にならない。(パール金属という国産メーカーのです)
この圧力鍋で作ったキチュリには「おいしい♡」が100くらいついた(盛りすぎか)。
蓋を開けたときの、檸檬色のおかゆがまだクツクツと煮えていて、ふわーっとギーの匂いがした図がまぶたから離れない。写真撮り忘れたけど。
圧力鍋があれば、練習生が太陽礼拝している15分くらいの間にちゃっちゃっとおかゆを仕込んだり、ポタージュにする野菜を仕込んだりできるから、もっと早く導入すればよかった。
思い込みって強力なんだよね。
大丈夫だよ〜って言っても、大体の人はまだ疑ってる。
実際にネティをやってみるまでは疑ってる。
実際に使って圧力鍋がこわくないのを見るまでは疑ってる。
ネティやるといいよって100回聞くよりも、リトリートで1回体験すればいい。
百聞は一見に如かず。
理論はさておき、実習と体験で、頭はさておき、五感で楽しむリトリートです。
ご参加お待ちしております!