淋しい。淋しい。
夢に出てきたおさかなが涙を流します。
淋しいってどういうこと?
女の子は聞きますが、おさかなはただ泣くばかりです。
女の子は答えを見つけるために旅に出ます。
やっと海にたどり着いたけれど、
ずっと女の子を待っていたらしいおさかなはもういません。
そのとき女の子は淋しいということがわかって涙をこぼしたのでした。
きょう2回淋しいと感じたので、
小学生のとき好きだった別役実のお話のことを思い出したのです。
淋しいってどういうこと?
ちゃみこさんは考えました。
楽しかったことや心を通わせた人が失われたときの感情。
それが無常といふことであります。
どんなに「無常」を理解しても、
どんなに修行をしても、
ちゃみこさんからこの感情がなくなることはないでしょう。
でも、その淋しさもまるごとひっくるめて
「これでいいのだ」と思えるようになるのだと思います。
ほんとうはこの淋しさを愛しんでいるのかもしれません。