CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

汚いから掃除するのではない

非常時には特に極端に走らないことが肝要である。パニックになって必要以上に怖がることも、世の中騒ぎすぎといって軽視することも避けるべき。どうしたらいいのかわからないときは、まず落ち着くために呼吸を調えて、アシュタンガの練習なり瞑想や坐禅なりで頭の中を断捨離するのがいい。余計なものがなくなると、肝心なものが見えてくる(ハズ)。

今月は20日が金曜日で祝日のため、久しぶりに2部制のレッドクラスwithミニワークショップをやるつもりでいた。それできょうサインナップの紙を出しておきながら、考え直して撤回した。すでにサインナップした人ごめんなさい。

その日の光景を想像したのだった。
前半後半の入れ替え時のごった返しや、狭い空間に大勢が集まるところを......。

「濃厚」だよ。

ということで、20日(金・祝)はマイソールクラスになりました。今月はレッドクラスなしです。


さて、「特定少数」の練習生しか来ないCHAZENなので、ここで感染防止対策をアピールする必要はないが、できることはやっておこうと掃除をしっかりやることにした。消毒液エタノールが貴重品になったのでエッセンシャルオイルに比重を移し、殺菌・抗ウイルスに効果が高いと言われているティーツリーやユーカリのスプレーを空間や雑巾にシュッシュ。実際の効果がいかほどかは定かではないが、アロマ効果で気分もすっきりする。

あえて床掃除の雑巾を両手を並べた幅の小さなものにして、しっかりと圧がかかるようにした。これだと往復する回数が増えるのでトレーニングとして負荷もかかり一石二鳥。裸足になってタッタッターと一休さん掛けするのもまた気持ちがいい。

......などと自己満足していた私の脳裏に、永平寺に参禅したとき、修行僧が言った言葉が響いてきた。


「掃除は汚れたからするものではありません」


俊隆老師も言われていた。

トイレは汚いのではありません。たとえ掃除をしなくてもそれはきれいなのです。いや、きれいである以上です。だからこそ、汚いからではなく、修行としてそれをきれいにするのです。それが汚いからきれいにするのだとすれば、それはわれわれの道ではありません。

鈴木俊隆『禅マインド ビギナーズ・マインド 2』藤田一照訳 サンガ刊より


はいっ! 改めます。

それにしても汚い・きれいという二元的な、相対的なものから離れるのは至難のワザだ。無意識のうちに、オートマティカルに二元化しているのだから。


明日はいつもの茶禅会。「修行として」の掃除をしてから坐ります。どなたも歓迎いたします。

www.chazenyoga.com


業者さんに頼んでエアコンの掃除もしたばかり。

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これは毎日できないけどね