CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

自動でスイッチオン

ごきげんよう
間食はせずとも食事の量は男子高校生並みの与作です。ヘイヘイホー。

今使う薪は確保できたので来年用の薪割りをしていますが、太くてフシがあったり、うねっている薪に苦戦しております。割りやすいものは2〜3回斧を振り下ろせばいっちょ上がりのところを、難物は100回くらい振らなければなりません。きのう太いの2つ割ったら疲れすぎて、シューを寝かすつもりで自分が寝ていました。

f:id:chazenyoga:20200409195830j:plain
まだ難物が15玉くらいはある


難物を割っているとき、ものすごくバンダが入っているのを感じます。

なかなか割れないと、おりゃー、次で割ってやるぜ!などと親の仇のように渾身の力を振り絞るのですが、まあダメです。力めば力むほど割れません。

いかん、力を抜かなければと、吐く息とともに斧を振り下ろすと、今度は目指すラインを外してしまいます。

それで、力を入れるでもなく抜くでもなく、「気」を入れるようにしてみました。斬鉄剣を手にした五右衛門よろしく、斧を振りかざす前の一瞬、心を集中させて振り下ろす。これだけでかなり当たりがよくなります。そのときバンダを強く感じるのです。

肚で割っている、という感じがします。
斧を使って腕を動かしているのですが、割っている主体は肚というようなイメージです。これがもっと上手にできるようになれば、100回振らなくていいし、疲れてブログが書けなくなることもないでしょう。

アシュタンガを始めてしばらくは、バンダを探したり、バンダを使おうと努力したものですが、知らない間にそのシステムができていて、自動的にスイッチオンになっていました。それに気づくまでにまた時間がかかったのですがね。

気づけばさまざまなシチュエーションでバンダを使っていることに気づきました。何をするときにも効果的な身体の使い方ができるようになったということだと思います。

アシュタンガヨガの練習を10年20年と続けた上級者のアーサナは、ムダな力が入っていません。「やってます感」がまったくなく、自然にすぅっと流れるように動いています。そこまで練習すればただ身体が勝手に動くようになるのでしょう。

同じように、長年ヨガや禅を実践してきて体得したことは、非常時に際してもごく自然に自動的に発動するのだと思います。

「毎日やるのがアシュタンガ」の極意は、バンダにしても、非常時の心にしても自動でスイッチオンになるということです。習慣になってないと、いざというとき役に立ちません。繰り返し繰り返し、ただ実践する。それが何かを変えるパワーになるのです。

ではまた明日(たぶん)。

f:id:chazenyoga:20200409195927j:plain
風呂上りのぽよぽよさん