まるごと雨の分校ステイ〜食事編
平均的には一学期が終わって夏休みに入ったとたん炎天下になるはずなのですが、梅雨が明ける気配すらないのは、海も山も花火もお祭りもない、年だからでしょうか。いや、学校が夏休みにすらならないからでしょうか。
そんな雨続きの中、夏の分校ステイ最初のゲストがお越しになられました。
部長同伴で駅までお迎えに参ります。
この夏はたくさんのゲストを迎えられるよう7人乗りのステップワゴンを借りたのですが、コロナ的事情でキャンセルが相次ぎ、4人乗り車でも間に合いそうな、地球にやさしくない結果となってしまいました......。ただ、都内で借りたのにナンバーがなぜか「熊谷」。群馬寄りの埼玉から来ました風を装えるので、石を投げられる確率も低いでしょう。
連休でも、信濃追分は軽井沢の果てなのでひっそりしています。
11時20分に信濃追分駅に集合なのはそのまま開店直後のお蕎麦屋さんに直行するためなのですが、今回はちょっと事情が違っていました。連休あるいは夏のハイシーズンのためか11時オープンだったのです。混雑を避けて隣町のお蕎麦屋さんに行ったにもかかわらず、30分以上外で待つことに。
「翁」はもともと小さなお店ですが、コロナ的配慮でテーブルが窓際に向けてカウンター席のようになっていました。そして、ひと組帰られるとテーブルはもちろん椅子までも消毒されていて、こういうお店は信頼できる気がしました。
とにかく雨ばかりなので、2日目の午前中庭作務をした以外は散歩にも出られずでしたが、今回はリピーターさんオンリーだったこともあり、引きこもりでも十分満足していただけたようです。
初日の夕ご飯は、昨年のアーユルヴェーダリトリートで実習したキチュリ。帰ってから何度か作ったそうなので、料理長をおまかせして私は下働きに徹しました。昨年のリトリートの成果まで感じられるなんて、すばらしいの一言です。
できあがり。
2日目のマイソール終了後は、ケール・軽井沢菜・セロリ・バナナのスムージー。発地市庭で何種類かセットになって売っているケールが気に入っているのです。
午前中薪割り大会&草取りをして汗をかいたので、桃をいただき小休憩。
その後のブランチは、エバンジェリストご本人の監修によるスパイスカレー。分校アーシュラムでは基本、共同作業で食事をつくります。仲間でいたがりの部長を含め総出での調理です。
具材は厚揚げバージョンとピーマンとキノコ類、19年産CHAZEN米とともに。サイドディッシュはキャベツのサブジ、モロッコインゲンの生姜醤油合え。
午後は混雑する星野エリアを避けて迂回路から塩壺温泉へ。貸し切りに近い状態であたたまり、帰ってから陰ヨガ。ブランチがボリュームいっぱいだったので夕ご飯は断食という選択もあったのですが、結局軽くおやきと野沢菜でお茶にしました。
最終日の朝は練習後のスムージーに続いて、軽井沢の朝wをイメージした朝食。
イメージだけでなくミニトマトのサラダに使った野菜もブルーベリーもすべて地元産。胚芽パンは軽井沢緑友食堂のもの。ビーツとりんごのジャムも長野産、かぼちゃのポタージュに使った牛乳はオブセ牛乳(小布施産)です。
帰りにそれらの野菜やパンを売っている直売所「発地市庭」に寄っておみやげなどを買ったあと、そこからほど近いお蕎麦屋さんへ。少なめとはいえさすがに4連休です。11時過ぎでももう駐車場がいっぱいで、店から離れた水溜りだらけの第二駐車場に車を止めて私は車で部長の寝かしつけをしながら列に並んだ人からのLINE連絡を見て待ちました。
しかし、30分待つだけの甲斐あり。神楽坂にも同じ名前のお蕎麦屋さんがある「志な乃」は初めてでしたが、私が頼んだ石臼挽き蕎麦、ひと箸目を手繰っただけでふわーっと香りが立ち上り、3分の1はつゆも何もつけずにいただきました。
今回コロナ的事情で参加できなかった方たちにはたいへん申し訳なく心苦しいのですが、すべてがたいへん美味しゅうございました。そして、アシュタンガ的にも多すぎず少なすぎず、消化にもいい食事でした。食べることを楽しみつつも、健康や練習に適した食事はまさに山の分校ステイの醍醐味でもあります。
そして思ったのはやっぱり2泊していただくと分校滞在が「実を結ぶ」ということです。1泊でももちろん楽しんでいただけるのですが、楽しかった〜で終わりです。2泊以上だとその後の毎日にこのステイが生かされるような気がします。今の状況でこんなことを言っても哀しいだけですが、もっと多くの方に長く滞在していただきたかった山の分校です。
せめて、現在予定されているステイが無事に催行できたら最高です。