CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

課題があるから楽しいアシュタンガヨガ

「東京都 新型コロナ新たに256人の感染を確認。3日連続で200人超え」
これはきょうのNHKのニュースサイトのヘッドライン。毎日こんな調子なのでだんだん腹立たしくなってきた。「新たに256人の感染を確認」で十分だろ。「3日連続で200人超え」は余計なんだよ。そういう見出しをつけるから、情報を分析して判断することがない人たちがやたら怖がって、社会全体がおかしなことになっていくんだからさっ。ぷりぷり。

かく言う自分もその情報に踊らされているひとりなのだけど、だからこそ原辰徳(古すぎる)。それもこれも暑さのせいだ。まだ東京の暑さに慣れておらず、感染よりも熱中症的な体調不良が怖いので外に出ないでいる。暑さで具合悪くなるトラウマが年々積み重なっている。

自分の暑さのトラウマは増長させるくせに、本校のベランダにある植物の熱さ対策のことはすっかり忘れており、お山に行っている間にいくつかが熱でやられてしまった。せっかく自主練部隊の隊員たちが暑いところを水やりしてくれてたのに、配慮が足りずかわいそうなことをしてしまった。でも、毎年暑さや寒さや改修工事のときの困難を経ても元気な子もいるし、枯れたように見えても復活する子もいる。

二十数年前に買ったおまけ的な小さいベンジャミンが、枯れるでもなく大きくなるでもなくずっと室内においてあったのだけど、捨てるつもりで外に出しておいたら、なぜかこの猛暑の中でめっちゃ元気になって葉っぱがすごく大きくなっていてびっくりした。何がどう作用して突然成長するかわからないものだなと思う。

たぶん人も同じ。環境の変化とか、心境の変化で人はある日突然大きく変わる。だから、自分で自分の限界をつくるのはナンセンスだ。二十数年たって突然成長する木もあるのだから、なにかのきっかけで人生半ばにして拓けていくことだってあるのだ。

分校の庭は全体が植木鉢だから、基本ほったらかしでいいのがラク。炎天下だからって特別水をやらなくても枯れない。

f:id:chazenyoga:20200822130127j:plain
レモンなんちゃらとかいう、かわいいひまわり


ご近所さんから分けていただいたものをただ植えていたら、花壇づくりがちょっと楽しくなってきた。

f:id:chazenyoga:20200822130313j:plain
エキナセアは風邪に効くハーブとして有名


ひと月の滞在中、前半は雨で、後半は暑さであまり外の作業はできなかったけれど、新しいプロジェクトも始まった。名づけて「分校お濠端プロジェクト」。昨年は写真を撮る気にもならないほど見苦しかった場所だけど、大雨で流れ込んできた泥を取り除いたらきれいになりそうな気配を感じた。雨水が流れ込まないようにお濠を掘って、丸太の堤防を置いた。普通の大雨ならこれでいける。昨年の台風19号級のがきたらあきらめるしかないけど、普通の台風だとどうかな。

f:id:chazenyoga:20200822131553j:plain
お濠のラインわかります?


左に見える3本の丸太はさすがに私ひとりでは動かせないので、分校に来たゲストに手伝ってもらったのだけど、ロープを使ったりしていろいろ工夫しながら運んだら「ダッシュ村みたい〜」だって。そうだ、ダッシュ村。みんなで知恵を絞って、力を合わせて問題を解決する楽しさだよね。

たぶん私が夢中になって分校を片づけられたのは、こういった問題解決の楽しさであったり、不具合をなおしていかに快適な空間をつくるかという課題に取り組んでいたからだと思う。

はい、ここポイントね。
私がアシュタンガに飽きることなく続けられた理由のひとつは、やっぱり難しいポーズにいかに取り組むかという課題があったから。もし、最初からなんでもできてしまっていたら、私のアシュタンガライフは色あせてしまっただろう。あるいは上手すぎて違う方向へ進んでしまったかもしれない。

アシュタンガの練習を一定期間ちゃんと続けてきたのにある日バッタリやめてしまう人は、特定のポーズに自分の限界を感じてつまらなくなる、あるいはこのまま練習続けても意味ないという結論に至るのではないかと推測している。でも、そこからがほんとうのおもしろさの始まりなんだよなあ。できない自分と向き合っているといろんなことが見えてくる。そのプロセスこそが練習の賜物なのだということがわかるまで続けられたら、真の意味でこの練習の成果を実感できると思うのだ。

ナゾのベンジャミンのように、ある日突然ニョキニョキと成長して、あれよあれよといろんなポーズができるってのもよくある話。それが目標ではないけれど、可能性はどこに秘められているのかわからないもの。

これはある意味瞑想的なヨガの練習とは関係ないけれど、実生活的な自信というのはできないことに取り組む姿勢から得られるような気がする。よく「私は根性ないですから」って言う人がいるけど、根性ではなくて、むしろ困難をどう楽しむかという遊びなんだと思う。面倒な仕事は、イヤイヤやると苦痛でしかないけれど、そこに何かおもしろさを見つけて取り組むと、それは突然楽しい仕事になる。

どうです?
アシュタンガヨガで困難を乗り越える遊びに取り組んでみたくないですか?

www.chazenyoga.com

f:id:chazenyoga:20200822154111j:plain
シューチャルディスタンス