CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

リスペクト

犬に関心のないシューさんだけど、子どものころからなぜか大きい犬には興味をもち、親しげに近寄って行ったりするところがある。

先日イングリッシュセッターのS嬢とA丈宅にお邪魔したときのこと。
やっぱりすんすんと匂いを嗅ぎに行くシュー、そしてそれをあたたかく見守るA丈。

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えっと、この匂いは......


ひとしきりご挨拶したら、イングリッシュセッターのS嬢とA丈がそろってサンルームのフロアに横になった。大型犬は落ち着いていていいな。

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ほぼ同時にコロっと寝たのがかわいかったー


はじめは持参したベッドにシューを入れておいたのだけど、きっと探索したいのでは?と気遣っていただいた。今や自分の家でも常に探索を続けているシューさんなので、もちろんひとんちは気になって仕方ない。そこらじゅうをクンクンしながら回っていたら、A丈がすっと立ち上がってどこかへ行ってしまった。

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くんくんくんくん......


シューが徘徊しているのが気になったのかなと思ったら、小さくてもシューは先輩なので敬意を払って場所を譲ってくれたのだそう。こんな目の見えない、体の小さなおじいさん犬にも、ちゃんと礼を尽くしてくれるのね。すばらしいわー。オトナだわー。愛玩犬である小型犬には見られない行動に感心した。

人とのつきあい方、コミュニケーションは難しいと言われるけれど、誠意をもって接している限り、そうそうひどいトラブルにはならないと思っている。誠意というのは相手を重んじることだと思う。

逆に、言葉遣いはていねいでも相手を尊重する態度がない(心がこもっていない)とあまりいい気持ちはしないものだ。マシーンのような笑顔とか、うわべだけの褒め言葉とか、ゾッとすることがある。

それは相手のことを思っているようでいて、実はただ相手の「反応」だけを気にしているからなのだと思う。すなわち<私>に返ってくる反応が怖いのだ。自分を殺して生きているような人は、エゴが薄いようでいて実は濃いと思っている。謙虚そうにふるまうのは自分を守るため。相手を自分と同様に考えられたら、必ずしも笑顔にならない場合もあるし、耳に心地よい言葉でなくなることもある。

反応を気にするのではなく、自然にリスペクトできれば関係も自然にスムーズになる。嫌いと思っている相手でも、何かしら相手の身になって考えられればトラブルにはなりにくい。

それもこれもすべて<私>問題だ。<私>が薄くなるほどに他者への思いやりが生まれる。ちょっとした犬の行動に、そんなことを考えた。


ところで、シューがベッドから落ちないように気をつけるので安眠できないこともあり、夏の間は1階の畳スペースで寝ていたのだけど、ふと思い立ってゲストルームのベッドを2つ並べて寝てみた。ら、こんなことになっていた。

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堂々のセンターポジション確保


リスペクトして場所を譲ったわけではないのですが〜。
枕の位置からわかるとおり、できるだけ端っこで寝ている私なのですが〜。