CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

味噌汁断食

今回のお山滞在では睡眠の状態がひじょうによろしくて、2日目はゲストルームの遮光カーテン効果でうっかり5時半まで寝ていた。よく寝たなあと思って最初にしたことが頭頂部を押してアタマのコリチェック。先日とは別人のように柔らかい。頭蓋骨と皮膚の間に緩衝材が入った感じだ。

ところが、だ。
帰る道中渋滞してもいないのに頭が痛くなってきた。ズキズキする頭痛ではなくて、凝っている系の。そして疲労感。一晩寝ても疲れがとれない。暑くもないのにこれはおかしい。悪い病気か? それともこれが世に言うウツの症状なのか? などとウツのサイトをチェックしてみたりした。

記憶力・思考力の低下......おお、これはあてはまる。なんたって「無常迅速 落書無用」だからね(ちなみに件のドラえもんの歌は「頭テカテカ冴えてピカピカ」で始まるやつです)。でも、食欲の低下はない。いただいたじゃがいもをわざわざお山に持ち込むくらいやる気満々だし。

はっ!

この疲れ、ただの内臓の疲れでは?

思えば夏の間は絶えず内臓を虐待していた。
生きてる感じがしないようなポーッとした状態なので、朝イチでコーヒーを飲む。カラダが「冷やしてくれ」「血管を収縮させてくれ」と訴えるままに与える。ブラックは胃に悪いとわかっていながらポット一杯飲む。そして、お腹が空いたというよりは口を動かすために何かを食べる。不快な症状を快楽物質で緩和させるかのように食べる。胃に優しいものを心がければ、今度は白ごはんと白パンと白い麺ばかりで糖質過多になり、具合悪すぎて坐禅も練習もままならず......。

涼しくなって正気に戻り、悪習慣を正す努力はしていた。玄米粗食の食事にも戻った。カラダによいとされるスペルト小麦(古代麦)のパンを試したり。

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ナッツ入りは好みのタイプ


お山ではつい食材を買いすぎてしまい東京に持ち帰るので、今回はバランスのよい外食にして食材をほとんど買わなかったり。

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下にはイヌがいます......


しかし、玄米粗食でも、おにぎり御膳でも、疲れている胃には負担であった。

ここまで来たら、もはや断食するしかない。

そうだ、味噌汁断食をしよう!

ただの思いつきだけど、ググってみたら「味噌汁ファスティング」なるものが出てきたので、でたらめでもなさそうだ。

ここ数年断食をやめていたのは、ある時期から断食反応がひどくなって、一度レッドクラスのときに座ってカウントしなければならないほどだったことがあったため。でも、お味噌汁を飲んでいれば大丈夫な気がする。朝昼晩に具なしの味噌汁を飲むだけっていう「ゆる断食」をして、内臓を休めてみよう。

急な思いつきではあるが、きのうは少なめに食べたし、やるなら今でしょって早速スタート。昆布でていねいに出汁をとって味噌を入れるだけの味噌汁だけど、空腹感が抑えられ、昆布だしがなんとも味わい深くて満足感もあるから耐える修行風味なし。もっと早くやればよかったのにって思うけど、それができないのがボンボン凡夫のサガなのです。

今朝はほうじ茶ラテを飲んでしまったので、12時と17時に味噌汁で初日終了。明日の昼までは具なし味噌汁だけで、そのあと様子を見ながら続けるか、いずれにしても今週いっぱいは少食ベースで内臓を休めるつもり。さて、断食後はどうなりますやら。

自家製の健康食品「手前味噌」で手軽に試せる味噌汁断食。CHAZENでプチ断食会とかもいいかもね。


ところで、味噌汁断食を思いついたのは、ちょうど今年の味噌を開けたところだったから。今年は2月に仕込んで春に分校に持って行き寝かせておいた。温度が低いので熟成しすぎず、念願の白い味噌に仕上がった。

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あこがれの〜白い味噌〜


たぶん東京のマンションは暖かすぎるんだと思う。毎年工夫してみるけど、いつも赤味噌になってしまう。昨年のはまたひどく赤かった。材料は同じでも、寝かせる場所の温度でこんなにも違いが出るんだね。

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陰陽味噌......