CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

禍転じて......第7期ギータークラス終了

今期は希望者少なくて開講見送りかと思っていたバガヴァッド・ギーターのクラスなのに、イントロクラス+5回に濃縮したダイジェスト版にしたせいか、スタートから昨日の最終回まで一貫して受講者が安定し、またモチベーションの高い人が多く集まったすばらしいクラスになった。何がどう転ぶかわからないものである。

しかも、夏までには終了する予定だったのが、コロナで延期されたにもかかわらず、である。もしかしたら、コロナのおかげで盛況のうちに終わることができたのかもしれない。海外赴任の予定があって4月以降は受講できないはずだった人も、日程が合うかどうか......と言っていた人も、みんな揃って昨日の最終回に出席された。

5月の、まだ緊急事態宣言のときにオンラインで開講したギータークラスも印象に残っているようで、非常時の背景があるからこそ、ギーターの教えが平時よりもずっと心に沁みたし、実際に役に立つことを実感できたと思う。コロナと言っているが、禍転じて福と為す一面もある。

もともとCHAZENは少人数でコンパクトにまとまっている「学苑」だけれど、コロナでさらにいっそう拍車がかかり、よりコンパクトに、より深く、凝縮されている。より多くの人にこの習慣を始めてもらいたいと願いながらも、うわべだけをなぞるのではなく、ほんとうのヨガのすばらしさを知ってもらうことが私の目指すところなので、思いが叶っていることに改めて感心したり、感謝したり。

インド思想の勘どころをたちまち捉えて即ハマる人がいるのも喜ばしいが、最初はまったく何を言っているか理解できず、途中やる気を失いかけながらもなんとか続けているうちにだんだんおもしろくなってきた人を見るのが、実はひそかな楽しみだったりする。何かが伝わった喜びであり、何かを共有できた喜びである。

なぜ人は他の誰かと何かを共有したいのだろう。
なぜひとりで喜びを噛み締めているよりも、誰かと分かち合ったほうが喜びが深くなるのだろう。

共感すること、つながることがなぜう喜びにつながるのか。
生物としての人間に備わっている本能なのか。

なかなか人に理解されにくいことをやっているので、通じたときの喜びが大きいのかもしれないけど......。


ダイジェスト版はとにかく時間が足りなくて、従来のように私がしゃべりすぎずに済んだ。しかし、さすがにこれでは短すぎる。次回開講するときは回数あるいは構成の見直しをしないといけないが、こういった状況なので新しいクラスを開講するのは先にして、当面はヨーガ・スートラのクラスに集中していきます。

ますますコンパクトに、ますます濃縮されていくCHAZEN。
波にゆられてたどり着く先はいずこやら......。


今回のギーターおやつは、糖質制限に無理やり付き合わせてのりんごとナッツ。
やや大きめのりんごをあげたら、噛むのに難儀していたシュー部長であります。歯は丈夫なのだけどね。

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ふんがっふんがふが......