CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

感謝と祈りのアシュタンガヨガ

感謝と祈りの太陽礼拝ワークショップは、最終的に当初の定員の倍近い参加者で開講。思い入れが強すぎて、ワークショップの出来がイマイチになりそうだなあ......と思っていたら、やっぱりそんな感じになった。

ところが、受講者の反応はイマイチでもなかった。
それはたぶん、今日の話だけではない部分をすでに感じ取ってもらえてたからだと思う。先日も書いたけれど、申し込みいただいた時点ですでに思いの半分が伝わっていたから、今日の話はある意味何を聞いても瞬時にすべてを理解した人が多かったのではないか。たぶんその思いは常に伝わっているものであり、だからこそこうしてCHAZENに通い続けてくれているのだろうなあと思う。

自分ではそんなことすっかり忘れていたけれど、何年か前に穂高養生園でリトリートをしたときにすでに太陽礼拝が祈りであることや五体投地の話をしたそうだ。その話を聞いたあとで太陽礼拝をしたら涙があふれてきたということだったから、やっぱり半分以上はすでに伝わっていたのだな。

というか、伝えたいことは、すでにしょっちゅう小出しにして伝えていることと同じだから、伝わっているのは当たり前かもしれない。今回グルジの書いたもの話したことを読んでいたら、やっぱりアシュタンガヨガのキモは太陽礼拝であってアクロバティックなポーズではないことを確信した。アシュタンガヨガ が単なる難しいポーズの攻略であったなら、たぶん私はとっくに飽きていたと思う。カポーターサナのあたりでギブアップしていたかもしれない。

何年か前まで、アシュタンガの練習は神に捧げるものだと言うと「???」という反応が返ってきたものだったけれど、今は新しい人にもそういう話がすっとなじんでいくのが不思議だ。そんなとき、またもやCHAZENは拡大しない代わりにどんどん濃縮されていることを感じる。ぎゅっとぎゅぎゅっと詰まっている感じだ。

こんなマニアックな話をシェアできる人がいること自体が奇跡だし、こんなCHAZENに来てくれる人たちにはただただ感謝している。もちろん、こんな話を読んでくれるみなさまにも。

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実習の時間は30分弱になってしまったけれど......


さて、今日の話の大部分をマントラに割いたのだけれど、ぜひほんまもんのマントラを味わってもらおうとマニアックなものを基準にしたので一緒に唱えるのが少し難しかったかもしれない。でも、マントラは本来歌のようにアレンジしてはならぬものなのだ。メロディアスにしたら覚えやすくていいのだけど、それは御法度である。というか、それをやるとマントラの効力が失われる。

マントラも、アシュタンガの練習と同じで何回も何回も繰り返すことで自然に身に付くものだから、ときどき一緒にチャンティングする機会を作っていきたい。そして、盛り沢山すぎて今回取り上げることができなかったマントラについてはこの冬の間にでも続編として習う機会をつくりたい。

あとね、グルジの著書YOGA MĀLĀに数多く引用されているハタ・ヨーガ・プラディーピカーのクラスも!

どんどん湧き出てくるわー。
ひとつやるとそれで終わりではなく、逆に次々と課題ができてくる。そこがまた面白くて、学びがやめられない。修行にも終わりはないから、一生こんなふうに課題をつくってはそこに向かうことを我が人生の楽しみとしたい。

ぜひご一緒にいかですか?
ますます不安定になっていくであろう世の中を平気で渡っていく智恵と勇気を、古代インドの叡智から学んでいきましょう。

www.chazenyoga.com

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ワークショップの開始とともに起きてきて徘徊していた部長