CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

やっぱり空が好き

分校ステイは当面お休み中ですが、この週末だけ臨時でゲストをお迎えしました。

上がってきたリクエストが「山歩き」だったので、もろもろ条件を考慮した結果、小浅間に登ることになりました。短時間で手軽に山頂まで行けるコースなのですが、スタート地点の峰の茶屋あたりはいつもガスっているイメージが強く、少しでも天気に恵まれない場合はプラン変更するつもりでいました。

ところが、日本晴れ確定!でなんの心配もなく決行。ありがたき天のはからいにより、分校リトリート史上最高のドピーカンに恵まれた2日間となったのでした。

軽井沢駅でゲストをピックアップし、定番の観光地である白糸の滝経由で麓まで行き、部長をリュックに詰めて歩きはじめました。

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にゃはは

もはやすっかり葉は落ちています。 ペットは自然の動物に影響を及ぼすので連れて入ってはいけないみたいですが、これならほぼただの「物体」なので問題ないでしょう。
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少しずつ傾斜がきつくなっていく

最後の最後だけ急坂を登ったらもう山頂です。超お手軽登山なのに眺めはサイコー! 360°の絶景が広がります。下界では見ることがかなわない、山のそのまた向こうの山々が見渡せます。
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写真ではぜんぜん伝え切れないけど

お隣は本物の浅間山
今噴火したらもれなく石が、あるいは火が飛んでくる。
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噴火するとは思えないほどおだやか

きのうアップしたのは、山頂(東峰)に着いたところです。ずっとフンフン鼻を鳴らしたりワンワン言ってたのに、リュックを置いたらそのまま死んだように横たわっている部長に一同爆笑でした。

こんな絶景が見られるなんて、部長はなんて幸せな犬なのでしょう。
ま、見えてもないし、わかってもいないでしょうから、ニンゲン目線で満足してるだけですけどね。
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長生きはするもんじゃのう......しう

帰りは砂と小石の混ざった滑りやすい坂道。
と、ここで今まで足取り軽くさっさか歩いていた二人のCHAZEN生が突然失速。
日ごろアシュタンガの練習で足が使えないと自覚する二人なので、その「行きはよいよい帰りはこわい」的豹変っぷりがかなりツボでした。逆に、最後の急勾配を登るときに脚力や心肺機能の衰えを感じていた私は、ゲレンデを滑走する気分になって、水を得た魚のようにひゃっほー!と駆け下りて行きましたとさ。

2回ほどずるずるっと滑って尻餅をつきましたが、部長には影響なし。重心配分を変え、また転んだときにおじいちゃんをつぶさないようにリュックの向きを抱っこ方向にしておいたのです。
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うひょひょ〜

兎にも角にもサイコー!な山歩きでした。

そして、日本晴れ効果は昼だけではありませんでした。
この晴れに新月前夜という条件が重なり、星空がすごいことになっていたのです。

分校の庭は木々に阻まれて空が小さくなっているので、温泉に行く前にセンターハウス前の広場で星空鑑賞会をしました。天の川も見えたし、流星にも遭遇できて、なんならずっとそこにいたいくらいでした。その後温泉に行って空を見上げたら、東京ほどではないですが街の明かりがあるところではまったく見え方が違っていて、不便な山の中にある分校でよかったと感じられましたね。

思い起こせば2年半ほど前に八ヶ岳わんわんパラダイスで山を見て、星空観察会に参加して、そこから私のお山願望に火がついたのでした。そのときのことを思い出したりして魂を揺さぶられたのですが、もしかすると私のツボは森とか山よりも「空」なのかもしれません。

翌朝のサンデーパークからの浅間山
赤い矢印が前日登った小浅間です。そして、浅間山の抉られているところが♡型。
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空の黒い点は風に舞う枯れ葉

世界がどんなにコロナで覆われていても、空は美しい。
そしてそんな大騒ぎしてる地球も、宇宙から見たらほんの小さいただの塵です。その塵の中の、さらにまた小さな塵として存在する自覚を持ちながら、風に舞う塵のようにのびのびと自由に生きていこうと、マインドのスイッチがまたちょっと切り替わったよき週末でした。