6月に行ったときもらったタダ券の期限が12月25日だったので、トーハク(国立博物館)に行ってきた。いつ行こうかと楽しみにしていたのが、いつ行けるのかわからなくなり、期限は年内いっぱいだと勘違いしていたが、駆け込みセーフ。
前回から半年で第3波がやってきて、またしても館内は(というか上野の駅なんかも)ガランとしており、ほぼ貸し切りの状態で鑑賞することができた。これでSPとかついてたら皇族とか海外からの要人が訪問されるときのようだ。
まずは前回クローズしていたアジア館へ。
仏教はインドからアジア各国に伝わっていったけれど、各国で仏様の顔が見事に異なるのがたいへん興味深い。私たちはお釈迦様の顔を日本人的にイメージしがちだけれど、ホンモノのお釈迦様はきっと彫りが深いインド顔だったはず。
ガンダーラの仏像はイケメンだもの。シッダッタはむしろジーザスに近いお顔だったかも。
日本の仏像は木像が圧倒的に多い気がするけれど、インドや西域では石像が中心になる。
もともとギリシャ・ローマ文明のレリーフなどを多く見てきたので、興味の対象がギリシャローマからインドに移ったその変遷を見るようで、個人的にたいへん興味深いところ。
インドの仏像は、なんだかハヌマーン顔な気がするし。
広く民衆に親しまれる仏像は、土着の人や神様の顔をしているものなのだ。仏教が伝わったその土地でどのように信仰されていたのかを想像するとたまらなく好奇心が湧いてくる。
中国の仏頭。
中国まで来ると、私たちに馴染みのある仏像になってくる。この仏様**ちゃんに似ている!てきな......。
十一面観音はここからほぼそのまんま伝わったのかしら?というくらい親しみのあるお姿。
前回たまたま展示されていて、ミニチュア仏像を購入するきっかけになった文殊菩薩などはガラッと展示替えされていたし、うっかり一目惚れして衝動買いしてしまった半跏思惟像がたくさん展示されている法隆寺宝物館はクローズだったけど、国賓並みの貸し切り状態でなんとも贅沢な時間でございました。
イチョウのじゅうたんも日に映えて。
参考までに、前回お目にかかった仏様たち。
と、CHAZENにやってきた仏様たち。
そして、なぜか大英博物館に行きたくなった。