CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

春の不調をととのえる陰ヨガ

鍼灸漢方薬が功を奏し、うっかり発作のことを忘れそうになるほど理事長の体調が安定している。12月ごろはとてもこの冬を越せないだろうと思っていて、CHAZEN生にも「終末期なのでご迷惑おかけします」と宣言してあったのだけど、アレ?

理事長の生命力をみくびっていた。そして中医学の力を再確認した。

これも何かの思し召しと思い、この際中医学にじっくり取り組んでみようと考えている。その小手調べとして、とりあえず今知りたい脈診の講座を受けてきた。

実は、これまで受けた中医学の講座にことごとく失望してきた過去がある。たぶんまだ一般向けのセミナーが極端に少なかったためだと思う。探しても医者や薬剤師を対象としたものばかりだった。薬膳が流行ってるからなのか、近ごろは講座も充実しているみたいだ。

何よりその質の高さにびっくり。
内容もよかったのだけれど、先生がいい。まず私の顔を見て「初めてですね」と声をかけられた。そして、以前受講した人の顔をちゃんと覚えている。

たとえば、CHAZENのような小さな教室だったらそれは当然なのだけど、しかるべき規模のスクールだったのでちょっと意外。経験的にそういうスクールでは、講師と受講生の関係がとても冷めていて、講師は受講生を個別に認識していないものだ。

そこで、ハッと気づいた。
先生は中医師なので人の顔を見ているのかもしれない。つまり、中医師というのは患者の顔色や声の調子、全体の印象などを見て診断するので、個々の人を見ている。それで印象が刻まれて記憶しているのではないか。西洋医は客観データで診断するけれど、中医師は直感を使うからではないか。

深読みしすぎかもしれないけど、ともあれ出直しスタートが好発進した。この十数年で何度となく開けようとしても開かなかった重い扉がようやく少し動いたような気がする。

ずっと同じクラスで気になっていたのにそっぽ向かれてばかりだったチューイくんが、ようやく「一緒に遊んでやってもいいぜ」と言ってくれたような、ちゃみこの春であります。


さて、そんなうふふな春は、また体調不良の季節でもあります。緊急事態宣言も解除が決まったので、久しぶりに陰ヨガを行います。中医学的な観点から身体と心をととのえるようなクラスを考えています。ぜひご参加ください。


さて、講座終了後に併設の薬膳レストランでランチ。
ベジタブルカレー、これはイケる。”ええとこの”インドカレーというのはやっぱり薬膳なんだということがよくわかるカレーでもあった。春だからか具にタケノコが入っていたのもグー。

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ベジタブルカレーランチ+薬膳スープ


老眼でメニューがよく読めなかったのでテキトーに「美養スープ」というのを頼んだら、出汁がすっぽんだった。

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おいしゅうございました


ランチを終えて、隣のショップでお買い物をしていたら、内臓がじわじわっと温かくなってきて、おおお、消化の火が燃えているぞ。私がマクロビとか自然食レストランにあまり行かないのは、満足感が得られないとか消化的に合わないことが多いからなのだけど、薬膳なら合格ラインをクリアするな。薬膳も肉を使うことが多いイメージがあって敬遠していたけど、ちゃんとベジメニューも用意されていて問題なし(すっぽん出汁頼んじゃったけど)。