第2レース
日曜日の第1レースに続いて、木曜日に行われた第2レースの模様をお伝えします。
解説はJRCの茶膳さん、実況は小林です。茶膳さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回のケーキ概況です。
前回はかなり凝ったつくりの豪華なケーキでしたが、今回もまたゴージャスなケーキが用意されていますねえ。
はい、これは厳選された材料のクオリティが高いケーキで、野菜の土台の上に馬肉がたっぷりのっかっているのが特徴です。犬にとってはケーキを超えて食事、高級食材をふんだんに使ったグルメディナーと言ってよいものです。
それは、犬にとってもモチベーションが上がりますね。
さて、ただいまシューサンハングリーがパドックに入ってきました。
さっそく今日のターゲットをインスペクションしてます。
おや?
......レースの前にケーキを食べている人がいるようですが......。
茶膳さん、これはどういうことでしょうか?
ああ、このクリームがおいしいので、まずスポンサーのみなさまに味見をしてもらおうとしてるんでしょう。これ甘くないのにおいしいんですよ。特にピンク色のはラズベリー味で絶妙なおいしさなんです。
シューサンハングリーは目が見えないのですが、おそらく気配で察しているのではないでしょうか。オレのケーキに何すんだ?と。
なるほど、もしかするとシューサンハングリーのヤル気に火をつけているかもしれませんね。
さあ、いよいよ本日のレースがまもなく始まります。
今、ローソクに火が灯されました。
18本のローソクに次々と火がともされていきます。
ケーキの向こうにはゲートに入ったシューサンハングリーが出走を待っています。落ち着いているように見えます......。
いえ、そうとうコーフンしているはずですよ。
彼は20日に誕生会をしてもらったあと、連日ケーキの残りをおやつにもらって味を占めているはずです。マイソール中に「ケーキはどこだ?」と血眼になってさまよっていたそうですから。
18才でも食べ物に関する脳の機能は衰えていないんですね。さすが大本命............
あ、確かにシューサンハングリー暴れています。
やはりコーフンしているのでしょうか。
......羽交い締めにされて......少し落ち着いたようです。
いよいよハッピーバースデーの歌が流れてきました。盛大な拍手のあと、ローソクが取り除かれ......
さあ、今ゲートが開かれました。
おーっと!! いきなり食らいついたっ!!
まったく躊躇というものがありません。
すばらしい食いっぷりです。
まわりをファンや撮り犬に囲まれていますが、気にすることなく食らいついています。
いいですねえ。
ちゃんとトップから攻めています。
それにこのフォーム、18才とは思えないしっかりした足腰です。足場にヨガマットを敷いたのもよかったですね。
さあ、レースは中盤にさしかかっていますが、シューサンハングリーまったく衰えをみせません。
おっと、ここでまた人間どもにクッキーが奪われたようです。
しかし、シューサンハングリー目もくれずに黙々と山を崩していきます。
ここで鼻の頭にクリームをつけています。
クリームついたまま一瞬も休むことなく食べ続けています。
目に力がありますね。
白内障とは思えない、まるでしっかりと見えているかのような目です。
これがシューサンハングリーの強みでしょうか。
食べ物に対する飽くなき執着心こそが生命力となっているようにも見えます。
さあ、ほぼ半分を食べ終わったところで、レースは終了です。
シューサンハングリー18才とは思えない、力強い食いっぷりを見せてくれました。
全世界の老犬、いや人間にも勇気を与えてくれるたいへんよいレースでした。来年、再来年にも期待できそうですね。まだまだがんばってほしいと思います。
シューサンハングリー、まだ余力を残してマットに立っています。
おめでとうございます。
マットの上がドロドロに汚れています。
シューサンハングリーの顔もドロドロに汚れていますが、しっかりとした足取りで満足そうです。
以上CHAZENヨガスタジオから中継でした。