CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

にんじんだもの

昨日、陰ヨガ&夏の養生法のスペシャルクラスを終えたあと、どっとだるさが押し寄せてきたんですよ。ブログを書いてはみたものの頭も働かないし、どうにも具合が悪い。で、ヨガマットに移動して血流を改善するストレッチなどしていたのですが、なんとそのまま力尽きて寝てしまったのでした。

初めての漢方ワークショップで気を使い果たしたのか、自分でも陰ヨガのポーズをところどころ実践したので毒が出たのかわかりませんが、夏場のわが体調は予測不能です。そして、こういった自分の体調不良があるからこそ、その改善方法を見つけることに興味が尽きないのだとも思います。

先日、血流測定というのをしてみたら、とんでもなくひどい数値でした。夏になって気温が上がるとたちまち身体中の流れが悪くなるのは特異体質なのかもしれませんが、むくみに悩まされている人は多いと思います。それで今回は、血液やリンパを流すことをテーマに、ポーズに入る前に足先から腿までのマッサージを取り入れたり、鼠蹊部と脚の内側にある経絡を刺激するポーズを中心にシークエンスを組み立ててみました。

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インヨガ転じてイヌヨガに


さて、陰ヨガ終わったあとは漢方のお茶とナツメのカリン酒煮、ほうじハトムギで一服しながらのミニセミナー。

あらかじめ想定していたことですが、陰ヨガ終わったあとはみなさんあちらの世界に行っておしまいになります(スパでマッサージを受けたあとの、まどろんだあの感じ)。なので、私もトーンを落としてまったりとしゃべります。

積極的な質問など出てくる気配はなく、何を言っても「ふぇ」とか「ふにゃ」という反応しかありません。

ところが、あるところで急に目が光ったのです。

ハンドアウトに夏におすすめの食材などを書いておいたのですが、その中に「高麗人参」を入れておきました。というのも、ちょっと前まで体調悪くて朝起きれず一週間の朝練が全滅するほどだった某嬢が、高麗人参を飲むようになって復活を遂げたからです。

それを聞いた、朝起きれない症候群にかかっている人たちが食いついてきたわけです。

高麗人参〜✨
高麗人参を飲めば私も毎朝パッチリ目が覚めて練習行ける!

てきな。

まるで、灰をまいたら枯木に花が咲いたことを聞きつけた隣のおじいさんのような。

あるいは、テレビ番組で「〇〇を食べると痩せる」と聞いたおばちゃんのような反応です。

そして、やっぱり帰ってから早速高麗人参をポチったそうです。

人それぞれ体質や条件が異なるので同じように改善されるかはさておき、高麗人参試してみる価値はあると思います。ちなみに私は血流改善のために田七人参をポチッとしていて、今日から飲んでみています。
どちらも結果が楽しみです。

中医学の先生が言われていたのですが、古代中国では、瀕死の重症のときには野生の高麗人参を使ったのだそうです。野生のものは栽培されたものと効力がぜんぜん違うらしく、それで息を吹き返す的な例も多かったのでしょう。

野生のパワーはすごい。

野生とはいかないまでも、私たちの身体も生活もできるだけ簡素に、本来そのままを大事にしたほうが生命力は強くなります。その場の楽さや便利さばかりを追い求めていると、結局は「薬に依存」「機械に依存」するしかなくなります。そうなったときの虚しさを考えたとき、多少の不便さやキツさを進んで受け入れて、すなわちそれらを「楽しさ」に変えて生きることを私は選びます。

それがヨガであり、中医・漢方であり、古代からの知恵を生かしていく養生なのです。

そういうわけで、CHAZENの養生ヨガがスタートしました。
人間として生まれてきた私たちですから、この生を慈しみ、楽しみながら、健やかな毎日にしていきたいものです。CHAZENの養生ヨガで、アシュタンガの朝練はもちろん、ヨガ哲学や禅も含めて、まるごと心身を調えていきましょう。

にんげんだもの

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