CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

ワクチン副反応に葛根湯

本日のマイソールはキャンセルが多く(日曜日は予約制)、うち2人がワクチン副反応によるものでした。個人差はありますが、だいたい1回目は腕の痛み程度で、2回目になると発熱や倦怠感など「それらしい」反応があるようです。

それで思い出したのが先日のブログに書いた津田篤太郎先生が毎日新聞に連載中の「漢方ことはじめ」に書かれていたこと。

先日、医療関係者向けの新型コロナウイルスのワクチン接種を受けました。1度目はほとんど痛みも何も感じず、インフルエンザワクチンと比べてもずいぶん楽だなあと思ったほどでしたが、2度目の接種の後は、時間がたつにつれ接種した上腕がズーンと重くなり、次の日は背中や首が全体的に痛くなり、頭痛も加わってしばらく寝込んでしまうぐらいに、つらい症状が出てしまいました。「もう耐えられない!」というところまで我慢して、家にあった葛根湯(かっこんとう)を何度か服用したところ、スーッと楽になって、次の日は問題なく仕事ができました。

引用元リンク↓ (有料記事ですが)

mainichi.jp


漢方のことは知らなくても葛根湯なら知っている人が多いのではないかと思います。昔は私もよくかぜを引いており、葛根湯を試したことがあるのですが(といっても30年以上前)、正しい使い方を知らなかったためまったく効かず、葛根湯は効かないという刷り込みだけが出来上がりました。今思うと漢方を西洋薬と同じようにとらえた残念な人でした。いろいろがわかってきた今、次にゾクゾクっと寒気がしたら即試そうと思っています。

『漢方水先案内』にも書いてあったことですが、漢方薬は自分で飲んで効き目を試すことができるのがいいですね。いかに研究熱心なお医者さまでも、西洋医学の薬を気軽に試し飲みしたりはしないと思いますから。

とはいえ、食物アレルギーがあるように中には漢方薬にアレルギー反応がある人も存在するので、最低限の注意は必要です。

それと、葛根湯が効くのはかぜの引きはじめです。何日もたってから飲むと証が変わり、効果が実感できない可能性が高くなります。

次に飲み方ですが、漢方薬は西洋薬と違って食間または食前(食事の30分前)に飲むものが多いです。それは空腹時のほうが吸収がよいからなのですね。そして、ドラッグストアで買う葛根湯は顆粒や錠剤にしたエキス剤ですが、それをお湯で溶かして「なんちゃって煎じ薬」のようにして飲むとさらに吸収がよいそうです。

ところで、中国では日本ほど葛根湯を使わず、麻黄湯というもう少し強い処方が用いられると中医学の先生が授業で話されていました。そして1日に飲む薬の量も漢方よりずっと多いそうです。中国大陸の人たちは基本的に私たちより頑健なのでしょうね。

私自身は当面接種の予定がないのですが、これから接種される方たちの副反応が少しでも緩和されればと、参考までに、老婆心ながら、新聞に書いてあったことを紹介させていただきました。(さきほど、今日副反応で休んだ某嬢から葛根湯が効いたと連絡があったので、老婆心も役に立ったみたいです)。

まだまだ積極的なアドバイスはできないものの、漢方スクールでは症例から適した漢方薬を選ぶ勉強に入っています。中医学の学校は一学期が終わり9月まで夏休みですが、来週は夏期講座の解剖学に申し込んでいて、今はそれがとても楽しみです。ヨガの勉強のなかでは解剖学がいちばん苦手だったので、落ちこぼれて泣きながら帰ってくるかもしれませんが、医学としての解剖学に今のところはワクワクしています。

ビバ、アラカン


練習生が少ないので、理事長もマット敷いて練習中。

f:id:chazenyoga:20210801194552j:plain
ビバ、アラソツ!


暑い中ご苦労様な理事長に、ひんやりマットとひんやりウェアを献上してみました。

f:id:chazenyoga:20210801194906j:plain
老いてますますカワイイなり