お盆のあとから空が秋に変わり、今朝は1本から8つの朝顔が咲いた。朝顔の季語が夏ではないと知って意外に思ったけれど、暦の上では今はもう秋。季節は人間の思惑などおかまいなしに移ろっていく。

毎日ひっきりなしに救急車が行き交っている。隣が消防署で、病院の多いエリアでもある。今医療現場はどんなことになっているのだろう。感染した人たちの、溺れているようだという呼吸の苦しさは想像するだけで十分におそろしいし、スタッフは気力だけでなんとかもっている状態だろう。
シャッターの閉まったままの飲食店の張り紙に、休まざるを得ない人たちの心中はいかなるものかと思いを致す。マスクのために呼吸も妨げられている子どもたちもかわいそうなら、行動を制限されて鬱憤のたまった子どもの親たちも気の毒だ。
オリンピック選手でなくとも、みんなみんな精一杯がんばって生きているんだよなあ。みんなみんなが金メダルだよなあ。
午後ウェブサイトの更新作業をしていてふと外に目をやると、朝顔がしおれてひしゃげて散々な姿になっていた。
朝顔やサイレンの音鳴り止まず 茶味子
ところで、今週からマット拭きスプレーにユーカリシトリオドラを配合しているのだけど、某嬢がその匂いを「山椒」に似ていると言う。ユーカリシトリオドラというのは、ユーカリなんだけどぜんぜんユーカリと違う香りで、柑橘の香りが強い。シトロネラに近い匂いだと思うので山椒というイメージがわかない。
ほんで「山椒ってえのはよ」とベランダから山椒の葉っぱ(分校の忘れ形見)をちぎって、数名に嗅がせてみる。

それでも、マット拭きぞうきんにシュッとして、やっぱり山椒の匂いだと言う。うなぎの上にかかっている山椒の匂いだと言う。
そんな話をしていたら、無性にうなぎが食べたくなってきた。最近体調が復活してきてお腹ペコポコだったから。そういえば、以前ギーターだったかスートラ入門だったかの会の打ち上げに、浅草の鰻屋さんに行こうと話していた(けど実現してない)ことを思い出した。
この十数年ほどは4年に一度鰻の会をしているのだけど、来年が鰻イヤーだ。来年の目標をそこに設定しよう。飲めない鰻の会は残念すぎるので、そのときまでに禁酒令がなくなっていることを願う。
今は写真だけ見てお腹いっぱいにしておこう。
最後は食い気に走るのもまた秋なり。