漢方ドックと漢方ドッグ
今日は北里大学の東洋医学研究所というところで、人間ドックならぬ漢方ドックを受けてきました。会社を辞めてから10年以上、無料で受けられる健康診断をスルーしている私ですが、漢方ドックの存在を知って即予約したのは、もちろん漢方の勉強のため。漢方医の診察を受けてみたいのと、日ごろ自分の身体を中医学的に自己診断しているのがどのくらい合っているのかを知りたかったからです。数値で結果が出るものではないので、プロの見立てと自分の見立てを比べてさじ加減を調整したかったのです。
漢方医による舌診、脈診、そして腹診により現在の状態が判定されて、気血水のバランスをチャートにしたものをもとに説明してもらうというものでした。結果はオールAの優等生で、なんの漢方薬も必要ないとのことでした。漢方薬を試してみたいところだったのでちょっと残念なような......。夏の具合の悪い時に受けてみたかったです。
ふつうの検診同様に身長、体重、血圧も測りましたが、身長と体重が減っていたことが衝撃でした。肩を痛めたあと身長が低くなり、筋肉が落ちて体重が減ったのでしょう。このままだとちっちゃいおばあちゃんになってしまうので(ならないか)、もっと身体を動かさないと......(基本的に怠け者なので)。
帰りに白金高輪の花屋さんの前でイガ栗が売られていました。1コ550円かー。分校の庭にいくらでも落ちてたんですけどねえ。
ところで、問診票を記入した際、来院目的の欄に漢方ドックと書くつもりが、うっかりクに濁点をつけてしまい静かにウケました。今朝、練習生と漢方犬の話をしていたところだったからです。
最近シューに新しい漢方薬(市販のエキス剤)を試してみているのですが、錠剤をハサミで割ったときに水分がかかって少し溶けてしまったので、それだけをフードの容器に入れておいたところ、なくなっていました。単独でも食べるのかと試しにおやつをあげるようにして手のひらに乗せたらパクっと食べたのです。
漢方薬の多くは空腹時に飲むのがいちばん吸収がよいのですが、犬は無理だろうとフードに混ぜて与えてました。でも、これなら食前に服用させることができます。すばらしい。それで調子に乗って、散剤をお湯に溶かしたものはどうだろうと試してみたのです。たいがいの人間が顔をしかめて飲むような煎じ薬のようにしたらどうなのだろう。
さ、お殿様、お薬の時間でございますよ。
の、飲んでる!
漢方ドッグだー!
なんでもよく食べる犬ですが、漢方薬まで飲めるとは大したものです。薬を飲ませる苦労とは無用でありがたいです。
悪いものをやっつけるのではなく、本来の生命力を引き出すことで悪いものを退散させる漢方の力を頼りに元気で毎日を過ごしてもらいたいと思います。