CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

「印哲喫茶」はじめます

めずらしくショーペンハウアーを手に取って、ちらりと幸福論なんぞ読み始めてみたけれど、本気にはなれないな。いや、つまらないとか難解ではなく、むしろあらゆるページに、その通り!とあいづちを打ちたくなるほどおもしろく読める。

しかし、ものごとを眺める立ち位置がもはや別のところに移ってしまった私には、どうしてもシャバの処世術にしか見えないわけさね。

いやはや、私にとって西洋から東洋への転換は大どんでん返しであった。幼い頃から西洋に憧れ続けたちゃみこさんの後半生が、かくも「東洋かぶれ」になるなんて......。

しかも、自分だけならまだしも、人々をその「東洋かぶれ」に巻き添えにすべく深みに引き摺り込んでいるのだから、人生はわからないものですな。

昨日のスートラクラスでは、一緒に手を取り合って深みにはまってくれる人がこんなにもいるのかと喜びに打ち震えた。決してエキセントリックにならず、きわめて常識的かつ社会的でありながら、インド思想のすばらしさに気づき、日々実践をしていこうと志を抱く姿に純質を見る。(だから天使なのか)

何度も挫折しながら、ようやく面白さがわかってきた人たちの存在に励まされ、また先日のプチ断食の結果にも大いに勇気づけられて、オミクロンをものともせずに粛々となすべきことをなそうと思う。

さしあたっては、今月30日に久々のギータークラスを予定しています。
1年かけて全体を読んでいく従来のギータークラスではなく、単発で毎回異なるテーマを設定し、初めての方も、何度目かの方も楽しめるクラスを企画しました。そして、ギーターだけでなく、他のヨーガ関連の書物とか、仏教関連のものなども含めて、さまざまなインド哲学に関する単発講座を行いたいということで「印哲喫茶」と名づけました。

ちょ......いくら漢方喫茶のネーミングが気に入ったからって「印哲喫茶」ってナンデスカソレ?

はい、少々無理があるのでは承知の上で、漢方喫茶と同じくらい気軽に受講していただけたらいいなという願いを込めました。特に今回のテーマは「死生観」ですから、インド思想には興味なくても、ヨガに無縁の方でも、このテーマについて考えたい方はぜひ一緒にお茶を飲みながら語り合いましょう。

今朝のだんだん雲