CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

触れ合いがもたらすもの

昨日の漢方養生ヨガは、癒し系の内容てんこ盛りの「ヒーリングサロンCHAZEN」でした。和気藹々とした楽しい時間でしたが、ヒーリングサロンで最後にお茶が出てくるようにシャヴァーサナのあとでティータイムにしたら、みんなぽわーんとして無言。ひたすらハトムギをかじるポリポリという音だけが響いていました。

盛りだくさんになったのは、先だってオキシトシンのことを書いたおりにマッサージ的な要素を取り入れたいと考えたのです。そこで思い出したのが簡単な触れ合いのケア法。もうずいぶん昔に講習を受けたことがあるのですが、マッサージというよりはやさしく撫でたりさすったりするものです。これこそまさに愛情ホルモンが出そうだと。

そこで背中や手の指などいくつかの簡単な「タッチ」をペアになって実践していただきましたが、する方もされる方もとてもよい気分になり、血流が促されたとのことでした。オキシトシンが活発化したのは間違いないでしょう。

理事長の寝顔にも癒されましたしね。

寝息の効果音もなかなかのものでした


長い間すっかりこの触れるケアのことを忘れていました。今こそこういう触れ合いが必要な時。人と接触したり、話したり、笑い合ったりすることをがまんするのは、感染のリスクに比べたら大したことないと思っていましたが、知らず知らずのうちに心が蝕まれていたような気がします。

先月、親戚が神楽坂に来てくれて、80代の叔母ふたりと50代のいとこと私で女子会をしました。ランチしてスイーツ食べて、たくさんおしゃべりして笑い転げたのですが、そんななんでもないことがとても貴重な有難いことに感じられましたもの。

そして先日は、ヨガスタジオ時代の仲間が来てくれて、これまた昔の思い出話に花が咲き、大笑いしました。いい環境で楽しく仕事できてたんだなあとちょっと惜しい気持ちになりました。現場はすごくよかったんですよ。現場はね。

ずいぶん前のことなのに、まるで昨日のことを話すようにリアルで、でもみんな固有名詞が出てこなくて「誰だっけあの、ほら**が〇〇だった......」みたいな。でも、名前は出てこないけどちゃんと通じていて、同じ人やものを思い浮かべているんです。楽しかったなあ。

何より、シフォンケーキを焼いてきてくれたり、野点のお道具を持参してくれてその場でお茶を点ててくれたのには感激しました。そういえば、いつも心のこもったものをくださる人たちだったと、今さら気づいて、ぼーっとしてロクなおもてなしもしなかった自分を恥じ入りました。

出張お茶会。

なんてステキでぜいたくな時間......


まだまだ油断は禁物ですが、ナマで人と触れ合う時間を、失われた自分を少しずつ取り戻していきたいですね。

この夏はリラックスクラス多めをもくろんでいます。7月10日には久しぶりに混じり気のない陰ヨガをお届けする予定です。