CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

オトナの印哲喫茶

先週末はマイソールをお休みさせていただき、ケータイも通じないようなアウトオブシャバにおりました。しかも疲労で朝から身体中パンパンにむくみ、頭もぼんやりして働かず、とても印哲喫茶で「正法眼蔵」の話などできそうにない状態です。

そうだ、今日こそ物静かに語ろう。
参加者が活発に意見を述べ合って、自分はただそれを静かに聞いており、ときどき質問があれば答える。

そんなイメージトレーニングをして臨んだ印哲喫茶でしたが、唯一にして最大の誤算は、そのイメージを維持できるほどの集中力に欠けていたことで、気づけばいつもどおりに喋り倒しているではないですか......。はぅ......。

でもね、嬉しかったんですよ。
正法眼蔵」の話が通じるまでに、このサンガが成熟したことがね。

ところで、これを「印哲」の括りにしていいのかどうか少し考えましたが、本日取り上げた「生死」の巻は簡潔に述べられているなかにもスートラで学んだインド哲学の時間の観念が入っていて、まさに印哲風味が散りばめられている。そういう意味でも、それ以外の内容自体からしても、学ぶ価値の高いものです。参加された人は配布したテキストを誦じて言えるくらい繰り返し読んで、一字一句を味わっていただけたら本望です。

何より、今回のテーマは、印哲喫茶を始めた最初から、これだけは伝えておきたいと思っていた、ある意味私からの遺言みたいなものです。伝える機会ができたこと、聞いてくれる人がいたことが有難きしあわせです(遺言と言っておきながら第二弾を企画しそう......)。

仏教とか禅と言っただけで敬遠する人が多いのですが、抵抗を感じながらも来てくれた人たちが何人かいて、その抵抗感が和らいだのを見て安堵しました。煩悩が深い人ほど、いったん信仰して修行を始めたら悟りが近いとか。同様に、抵抗がある人ほど、その距離がいったん縮まったら到達は早いのかもしれません。

そんなオトナ向けの印哲喫茶から転じて、7月の印哲喫茶は「印哲的若者」を対象にした「ヨーガ・スートラ」の入門クラスを行います。聞き齧っているようで実はよく知らないアシュタンガヨガ(ヨガの八支則)について、まったく知識のない人を対象に話しますので、どなたもお気軽にご参加ください。

いよいよ今週土曜日に19歳になられる理事長@new執務室。

このグルがいてこそのCHAZENでございます