とうとう19歳
きのう欧州出張中の星覚さんから連絡があり、急遽今朝30分ばかり随聞記購読会を行いました。時差があることや、ネット環境の問題があり、予定を決めることが難しかったのですが、きのうの夕方知らせたにもかかわらず、数名の方が参加してくださったのがありがたかったです。
随聞記の内容よりも、スイスにいる星覚さんが現地の道場を見て感じたことや、修行者の話にインスピレーションを得たことなど、ナマの話が聞けたことが何よりでした。
最近しばしば強く感じることなのですが、指導者にとっては外に出て刺激を受けることが自分自身を潤すために必要です。もちろん外に出なくても書物や、今ならインターネットを通じて刺激を受けることは可能なのですが、実際に五感から入ってくる刺激や、直接は関係ないと思われるディテールを含めての刺激には遠く及ばないでしょう。
コロナ以前から主に理事長マターで外に出られなくなった私は、自分が枯渇していくのを感じますが、それすらも自分で決めたことなので、まっとうしたいと思います。
ということで、まさかの19歳になった当学園の理事長です。
なんかもう毎年「まさか」と言ってきたので、もはや悪性腫瘍からの生還があってもさほど特別感がなくなっているような気がしないでもない誕生日です。
最近、理事長が小さいころから参考にさせてもらっていたトイプーの先輩が19歳7カ月で、そしてYouTubeで見ていたののちゃんが20歳4カ月で相次いで虹の橋を渡ってしまいました。目の前の目標を見失ったような気がして少しがっくりきているところですが、理事長はまだまだやる気マンマンで、突如やってきた猛暑をものともしない食欲を見せています。バースデイウィークということで、ちょっとフードを豪華にしているせいか、ご飯どきになるとフードボウルの前で待機して、ワン(まだかよ)! と催促まで。
腫瘍はその後再発の気配なく、昨年は状態のよいときでも月に一度はあったけいれんの発作も、もう5カ月近く出ていません。足腰が弱って頭から転がることが増えましたが、新しいプールのお部屋のおかげでケガのリスクも減り、そればかりか背骨の矯正的な、後脚の補助輪的な効果もあり、少し若返ったような......。
ともあれ、無事この日が迎えられたことに感謝して、理事長には行けるところまでがんばっていただきたいと思います。
生きたらば、ただこれ生、滅きたらばこれ滅にむかひてつかふべし。いとふことなかれ、ねがふことなかれ。
正法眼蔵 「生死」より
さて、明日はさらに若返るであろうアレが待っています。
期待に胸ふくらませる今宵です。