CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

これは遊びじゃから何でもない

イベント盛りだくさんだったシルバーウィークも終わり、新しいCHAZENの形も大枠が決まって少しほっとした......いところですが、これからが本番です。次から次へ出てくる課題を一つひとつクリアしていこうと思います。

ご存じのとおり、考えるよりやっちまう人間なので、あとから難題に差し掛かっては「大丈夫なのかオレ?」としばし不安になっています。

そんなとき、ふと澤木老師の言葉が聞こえてきました。

これは遊びじゃから何でもない

chayoga.exblog.jp


不安になるのは「これこれでないと困る」とか「こうなったら悲惨だ」という思いがあるからです。だけど、ほんとうに困ることなどあるのだろうかと考えると実はなかったりします。自分で「困る」と決めつけているだけなのです。最悪の事態すらも過去三世の業と、ただ受け入れる覚悟があれば、この世に困ることなどひとつもありません。

そして、すばらしい仕事を成し遂げようなどという欲さえ持たなければ、案ずることもありません。「心においても身においても、どうせんならんということはない」と思うと、なんだかすっかり肩の荷を下ろしたような気がしました。人生なんて「遊びじゃから」。


さて、週末から昨日までお山でした。
麓の村役場で用事を済ませ外へ出ると、夏の間は見えることのなかった山々がそこに(郵便屋さんとともに)。

シューちゃんのおうちはいちばん高い山の方向にあります


そのまま粗大ゴミを出しに車を走らせると、正面にぼんやりと富士山が見えてきて、帰りは正面に八ヶ岳という、どっちを見ても山また山の、山なし県です。知己もなく、何のゆかりもない土地ですが、住めば都になるでしょう。

連日の肉体労働でヘトヘトになった体を癒しに、今回初めて温泉に行ってみました。田んぼの間のまっすぐな道を走っていると、ちょうど幾重にも連なった山の向こうから夕日が。

お気に入りスポット入り決定


最終日の昨日はインターネットの工事でした。窓際か外に出ないとケータイの電波が通じない場所なので、ガスより大事なインターネットです。

前日に工事業者さんから8時半前に行ってもよいかという連絡があり、どうぞどうぞとお返事しました。というのもちょうど国葬の日に当たってしまい、武道館周辺が通行止めになるので早めに出発したいと思っていたからです。それなら9時には終わるだろうから、余裕で麓の農産物直売所にも寄っていけると内心ほくそ笑んでおりましたところ......。

朝8時すぎにやってきた工事車両を見て青ざめました。やってきたのは高所作業用のトラックで、警備員のおじさんまでいらっしゃる。これは到底30分で終わるような工事ではないぞと。

安全第一ですけーね


インターネット時代になってからはマンションにしか住んだことがない私は、こういう工事を予測していませんでした。電線から引っ張ってきて、壁に穴を開けて通すんですね。結局2時間近くかかりました。甘く考えすぎていました。

考えてみればこんな山奥までインフラが通じること自体がすごいことかもしれません。都会と同じように楽天ひかりが使えるだけでもありがたいことです。これまではさんざん文句を言ってきましたが、NTTには感謝するしかないです。

そして、こういうお仕事っていいなと思いました。まさにエッセンシャルワーカーですから。都会のブルシットジョブに比べたら絶対的にこういう仕事がいいなと思いました。「はたらくおじさん」はかっこいいです。

そうこうしているうちに、家の中に線が引かれたのですが、電波のテストをしていた人が「どこかで線が切れているみたいだからちょっと見てきます」と行ったきり帰ってこない。切れてるってそんな簡単に見つかるのかー、とやきもきしてiPhoneを持って外に出たら、上のご夫婦から庭の栗を拾いにいらっしゃいとのお誘いが入っていました。

案じていてもしょうがないと長靴履いて支度をしていたところに工事車両が戻ってきて、栗を拾い終わるころには無事電波が通じたようで、めでたしめでたし。

出発は遅くなりましたが、いつも渋滞する中央道が空いていて、高井戸で降りてからもふだんよりずっと交通量が少なく、むしろ楽勝でした。四谷駅から市ヶ谷(防衛省方面)までは警察車両とおびただしい警察官で埋め尽くされていて、警察官で人文字書けるなあなどと眺めながら帰ってきました。

直売所には寄れませんでしたが、代わりに朝練おやつのおみやげができました。

プリンの器がここでも大活躍


ただ、帰りの車の中でシューさんが発作を起こしてしまい、ちょっと状態が悪いです(食欲はいつもどおりなのでご安心を)。長くなるのでそれはまた改めて。