発作のダメージから少しずつ回復してきたシュー理事長。足腰が弱ってしまわないよう、練習生と一緒に朝練を始めた。

ときどき転んで起き上がれなくなったり、隅でスタックしてたりするが、おおむね順調に練習をこなし、最後は練習生の胸の上でシャヴァーサナ。

がんばっている理事長の姿を見て、ママが後脚用の歩行補助ベルトを手作りしてくれた。試しに装着してベルトをフックに引っ掛けてみたらいい感じ。転びにくくなっているし、転けても立ち上がりやすいみたいだ。

やはり弱っているのは主に後脚なので、これがあると安定して立っていられる。なんとも助かる道具だ。歩けなかった犬も、こういう補助具を使うと歩けるようになるという。歩かないとすぐに筋肉が落ちて寝たきりになってしまうから、これは大事だ。私の代わりに、ちゃんと手作りしてくれる人がいて、ほんとうにありがたい。
ちなみに、このチェッカー柄は、炭治郎という鬼滅の刃のキャラクターが着ている着物柄なんだそう(もちろん知らなかったけど)。最後まで自分の脚で歩けるよう養成ギブスで戦ってもらいたい。
さて、マイソールが終わるころにお目覚めになった理事長に再び養成ギブスを装着していただいた。今度はキャリーバッグのショルダー用ベルトを使ってハーネスとつないでみる。うん、これもなかなかよさそうだ。

このまま持ち上げることもできると話していたら、某嬢の目がキラリと光ってクレーンのように理事長の体が浮き上がった。そのまま遊園地の乗り物のごとく空を飛ぶシュー理事長。

なんとも楽しそうに見える。
......のは人間だけだったようで、プールに降ろしたとたん、ちっこをなさった。そうとうイヤだったらしい。
しかし、そんな嫌悪の感情をあてつけてくることすら、まだまだ戦いを挑んでくる気力があるようで頼もしい。がんばれ19歳!
立て! 立つんだ、シュー〜〜〜!