なんなん三昧

旧「CHAZEN三昧」からタイトル変えました

シャバでのおさまりが......

さて、久しぶりにシャバ世界に戻ってきたものの、生まれ変わってあちらの世界に入った者にとっては、いささか戸惑うこともあります。いや、いささかどころではありません。かなり居心地がわるい時もあります。どこかのお寺に所属していればおさまりがつくのでしょうが、僧堂での修行を終えただけの雲水なんて、大学に入学し(得度)、卒業したものの(僧堂での修行)、就職するでもなくブラブラしているようなものです......

ん?
ここまで書いて気づいたのですが、実際に私は大学卒業後、バブリーな就職率が限りなく100%に近い時代にあって企業に就職することを選択せずに、家庭教師をしたり塾を開いていたのでした。寺に入るでもなく、ヨガや仏道のクラスを開いている今とどこか似ているではありませんか。

歴史は繰り返す。
そして当時、世の中の流れに乗らずにいたことでかなり居心地のわるい思いを経験した私は、その後、紆余曲折を経て企業に就職したのでした。とすると、これから紆余曲折を経て、また何か変化があるかもしれません。しかし、どうなろうが、もはや誰も驚かないことだけは確かです。

もうひとつ、おさまりが悪いのは、いまだに「CHAZEN三昧」というブログに記事を書き続けていることです。新しいサンガ「なんなん」のブログへの移行も考えたのですが、いまさらブログ?という思いもあり、躊躇しています。そうかといって、SNSにも抵抗があるというアンビバレンス......。

いや、そこはやっぱりインスタをはじめるべき!と意を決してみたものの「映え」な写真が撮れる自信がなく却下。そんなこんなで、結局このブログに書き込んでいる次第です。


それはそうと、先日東京を離れて鎌倉にやってきました。鎌倉に住むつもりはさらさらなかったのですが、これもまた妙なご縁というか展開がありまして、次の拠点が見つかるまでの間しばらく腰を落ち着ける場所となりました。

荷物を運ぶのを手伝ってくれた友人がヴィーガンで、久しぶりに由比ヶ浜の「麻心」に行きました。で、「昔、あの辺でウミガメの観測をしていたんだよ」などという話をしていたら思い出したのです。chayogaの発祥は、この「坂の下カメ太」がきっかけだったことを。鎌倉で始まったご縁により東長崎(豊島区)のクラスが始まり、それが神楽坂へ移転してCHAZENへとつらなっていったのでした。なんとも奇妙な先祖返りです。


それにしても、特に東京に戻ってからは毎日のようにこういうご縁というか、つながりばかり続いていて、何かが自動的に動いていく感覚があります。このまま成り行きに任せていたら、冒頭に書いた「おさまりの悪さ」が解消される日がくるのでしょうか。それとも、これはまだお坊さんの自分に慣れていないだけなのでしょうか......。

目の前では、かつて波待ちしたり、カメ待ちしていた鎌倉の海が、ただキラキラと光っています。

いただいたのは薬膳カレーのランチ


仏教者となった私は、ヴィーガンから逆行して、肉も食べられる人になっておりますが。