先日の神楽坂坐禅会は、多くの人が参加してくださり、小さな和室にびっしり並んでの坐禅になりました。
これまでの経験上、「坐禅会」と銘打つや敬遠されることを承知している私としては、うれしい予想外でした。とはいえ、たとえ数名の参加であったとしても、その場合は一人ひとりの話をゆっくり聞くよい機会になるのです。どっちにどう転んでも、よき時間になるでしょう。
覚水として初めての坐禅会ということで、珍獣効果もあったかもしれませんが、おまけのミニ印哲喫茶効果とにらんでいます。30分程度の短い時間ですし、難しくない仏教の話ですから、少しでも興味のある人にはちょうどいいように思います。誰も眠くなることなく耳を傾けてもらえました。
第一弾は原始仏教、上座部の仏教と大乗仏教のことをお話ししました。西洋にばかり目を向けていた私が仏教に関心を持ち始めてまず戸惑ったのが、何が仏教なのか、何を仏教ととらえたらよいのか? ということでした。きっと私だけでなく、多くの人が同じように感じているように思います。日本人ですから、それなりに仏教というものに触れる機会は多くあるはずです。けれど人はそれぞれが体験した仏教の一部分だけを見て、漠然とそれを仏教と思うのではないでしょうか。
お釈迦さまの時代からかなりの年月がたっており、その教えは多くの国や人々に伝わりました。それぞれ民族や風習、時代も違いますから、形も異なっていくのは当然です。解釈もさまざまなら、伝え方もさまざま。この尊い教えを伝えるために、多くの人が手を替え品を替え伝えていったのですから、わかりにくくなってしまったのは致し方のないことです。
そこで、まずは複雑に絡み合っている結び目のうち大きなものを解いてみて、どこから糸が始まっているのか、どこでどうほかの糸とつながっていったのかを知ってもらおうと思ったのがこのテーマを選んだ理由です。
座学に対して感じる「難しさ」はどこから起こるのか。
そんなことをよく考えます。たとえば、未知の術語があちこちに散りばめられていると、とたんにわからないような気がしてきます。ひとつの文章の意味がとれないと、そこにこだわってしまい、先に進めなくなったりもします。たとえて言うなら、それは知らない街を歩いているようなものです。今どこを歩いているのかがわからず、迷子になってしまう。取り残される気持ちに似ているような気がします。
私自身は、やみくもに迷路を歩きまくって「効率悪く」自分のいる位置を探すのがシュミ(というよりサガですね)なので、どこで迷いやすいか知っているのかもしれません。よりスムーズに、道を間違わずに進めるよう、あの手この手でガイドしていきたいと思っています。初めての方もぜひご参加ください。
レギュラーの坐禅会は、以下を柱に、てんこ盛りで実施します。
- 動:身体を使った小さいヨガを取り入れる
- 静:「なんにもしない」をする(坐禅)
- 学: 座学の要素を盛り込む
- 集:サンガの人たちが直接顔を合わせて交流する
ということで、3月のお知らせです。
次の坐禅会は、身体の探究ワークショップをメインテーマに行います。
日時:3月20日(木・祝)9:00~12:00
会場:文京シビックセンター 和室(後楽園駅・春日駅から徒歩1分)
09:00 身体探究ワークショップ「バンダを知る、肚をつくる」&坐禅
10:30 ミニ印哲喫茶「自力と他力」
11:00 茶話会
12:00 終了
ヨガや坐禅が初めての方も歓迎です。
お申し込み・お問い合わせは、「サンガなんなん」↓までお願いします。
samgha7676@gmail.com
また、マイソール浦安では、シリーズもののワークショップが始まります。
「アシュタンガヨガと禅」
第一回は3月16日(日)、八支則のうちニヤマのシャウチャがテーマです。浄化、清浄について一緒に学び考えてみましょう。
詳細はマイソール浦安のウェブサイトでご確認ください。
takakoshinmura.jimdoweb.com
↑ぶんぶん手を振り回しているほうの写真......。
みなさまと会えるのを楽しみにしています!
最近、サマスティティのドリシュティは窓の外。リスがびゅんびゅん目の前を横切って行くものですから、練習になりゃしません......。
