CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

考えるより坐れ

先月の星覚さん坐禅会は初めての方も多かったのですが、経行という歩く坐禅を挟んで、40分のフル坐禅2炷という超経験者向きバージョンでした。意外とみなさんそつなくこなしていましたけどね。

私自身はその日、森の家のことでもういろいろがいろいろありすぎて頭がパンク寸前でしたが、坐禅が始まったらスッと坐禅モードになっていてちょっと不思議な感覚を味わいました。

思えば、森の家の構想が突如として現実化したのは3月に一人接心で坐ったあとでした。ただそんな気になったから実行したまでで、それこそ「ただ坐る」ために坐ったのですが、結果的に理性で考えていたことが消えて感覚レベルでゴーサインが出たようです。(実現してしまった今はまた理性が優位になり、毎日「ダイジョブかオレ?」と思いながらやっていますが)

坐禅で徹底的にマインドのお掃除をすると、霧が晴れて突然視界が開けるように、今まで見えなかった全体像が見えたり、進むべき道がそこに現れることがあります。その道を進んだらよい結果になるかどうかはわかりませんが、そっちに行きなさいと女神様が示してくれるような安心感、これでいいのだという確信が湧き起こるのです。

最終的にそれがどういう結末になるかなんて死ぬまでわからないのですから、大事なのはその肯定感なのだと思います。その先が断崖絶壁であろうが、落とし穴があろうが、これでいいのだと思えれば後悔はない。それが迷いがないということです。

けれども、人間、頭で考えているうちはとめどもなく迷うわけです。あーでもないこーでもないと、考えては否定することを繰り返してもモヤモヤは晴れないのですね。

だから坐るのです。
坐っていればおのずと行くべき方向が見えてくるのだと思います。どんなにあれこれ分析しても、データマイニングしても、世の中に「絶対」なんてことはないわけです。すべてはギャンブルなのです。

だから理性を手放して流れに身をまかせるのです。
多くの方は坐禅をものすごく難しく捉えているのですが、実際は考えるよりもずっとラクなのです。けれども最初は「考えながら」坐禅をしてしまうのですよね。残念なことです。


さて、これから7月まで坐る機会を増やしてみました。

今度の日曜日は「応量器王子」をゲストに迎えての坐禅会。
7月6日は特別に土曜マイソールがあるので、そのあとに茶禅会。
海の日は最初から予定されていた茶禅会。

そして、7月20日の土曜マイソールのあとに星覚さんの坐禅会です。

さあ、考えるより、坐りましょう!

www.chazenyoga.com


f:id:chazenyoga:20190627200034j:plain
ねぎらいの夕日@佐久