CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

仏性に出会う

汗をかく季節になりました。そうなると必然的に浮上するのがマットの匂い問題です。今年は夏の間、月に一度は洗ってきていただくことにして、先日その旨お知らせをしました。各自都合のいい日に持ち帰ってねというスタンスではありましたが、なんとなく積極…

「わかりあえない他者と生きる」

現代の哲学者たちがどんなことを言っているのかを知らないのだけれど、たまさかマルクス・ガブリエルの『わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学』PHP新書(以下引用はすべてこちらから)を読んでみた。タイトルが気になったのと、名前だけ…

ねこバカ いぬバカ わしもバカ

「ねこバカ いぬバカ」という本を読んだ。 ねこバカ→養老孟司、いぬバカ→近藤誠が愛猫愛犬自慢をし、動物の医療や終末期について対談されている本だ。ちょっと古い2015年刊(養老先生のまるはその後虹の橋を渡っている)。タイトルはたぶん「バカの壁」所以…

シンクロニシティ

先日の日曜日、星覚さんのオンライン坐禅会でのこと。 星覚さん以外はみなミュートにしている状態で坐禅をしている最中に、カタカタカタカタ......と小刻みに鳴る音が聞こえてきた。とっさに地震だと思って構えたものの、まったく揺れを感じない。揺れてはい…

我を捨てる

文献派なので、中医学や漢方の本を片っ端から借りてきて目を通しています。これはと思う本がいくつか見つかりましたが、そのうちの一冊が先日読んだ『漢方水先案内』。著者の津田篤太郎という人も知らないので何の先入観も期待もなく読んでいたのですが、徐…

インド思想の読書案内 <入門〜編>

今回はインド思想の入門書を5冊紹介します。『インドの思想』川崎信定著 ちくま学芸文庫 インド思想についてしかるべき研究を重ねた学者の書いた本は、一般の人にとってはまず難解だと思うのですが、この本は一般的な人がインドの何を知りたいのかという目線…

インド思想の読書案内 <プレ入門編>

ずいぶん前に、仏教について学ぼうと思い買ったのが『ダライ・ラマの仏教入門』という本でした。仏教のなんたるかがまったくわかっていなかったころです。ダライ・ラマというだけで選んだのですが、入門なんてとんでもない。初学者にはいきなり十二支縁起な…

8日目:出会ってしまった

ごきげんよう。 思わせぶりなタイトルだけど中身は大したことない、臨時休校8日目のなんちゃって日記です。まだ緊急事態になる前、量子力学について何か読んでみようと思い、図書館で検索して借りてきたのが、佐治晴夫著「14歳のための宇宙授業〜相対論と量…

無人島に持っていく一冊

ごきげんよう。 自分の体ほどの虫を運んでいるアリを見ると、お手伝いしましょうかと声をかけたくなる。57日目の山籠もり日記です。オンライン茶禅会でした。茶禅会としては新鮮な顔ぶれでありながら、オンラインとしては前回からの続きとなっていて、オンラ…

今日よりよい明日はない

マイソールクラスのあと、ひだまりの中でサンスクリットを眺めていると、半身浴のシュー太郎と同じように目がトロンとしてガクッと落ちる。1日の多くを机に向かう日は、なんと穏やかで平和であることか。この春リトリートハウスを手に入れたところから、ずっ…

「一日一語」始めます

シュー部長を散髪に預けて有楽町へ。 ムダに歩いてムダな物を買わないよう本屋をのぞいてたら、『禅に学ぶ人生の知恵 澤木興道名言集』ディスカヴァー刊が目にとまった。今はとにかく本を増やしたくないので、この手の二番煎じ的な本は買わないことに決めて…

即効性最強のマントラ

♪タリラリラーンのコニャニャチハ。きょうもノーテンキなちゃみこ&シューでございます。 きょう図書館で禅関連の棚を見ていたところ、『これでいいのだ』という野口法蔵さんの書いたちっさな本に気づいた。3年近く前に参加した法蔵さんの主宰する坐禅断食の…

茶味空間。

禅の旅の常連さんであるS丈から「ちゃみさんはもしかして茶味さん?」と、千宗屋著『茶味空間。』という本の存在を教えていただいた。Casa BRUTAS誌に連載されていたらしくマガジンハウス刊である。ちゃみはニックネーム。ヨガ人となってからはこれで全面的…

坐禅と玄米にたいした違いはありません

伝えたいことがありすぎるのは、自分自身の未熟さゆえ。 自分が実践し、ただそのように生きていればおのずと伝わるはずだけれど、半人前だから言葉を使って、なんとか伝えようともがいている。言葉に定義はあるけれども、伝わるニュアンスはひとそれぞれ。 …

発酵と贈与経済

静かな個人的発酵ブームが訪れていることはあっちのブログに書いたけれど、過日、発酵と仏教が通じている話を星覚さんへのメールにちょこっと書いといたんですわ。そうしたら星覚さんから、小倉ヒラク著『発酵文化人類学』木楽舎刊がおもしろいとのお返事が…

手放すほどに豊かになる

朝日のアフロヘア記者のことは、なんとなくは知っていた。けれど、何ひとつ読んだことはなかった。最近になって彼女の『寂しい生活』という本のことを知り、瞑想しているイラストの表紙に反応してさっそく図書館で借り、蓼科行きのお供にしたのだった。一晩…