CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

意識谷高子のヨーガ

昔はヨガマット持って歩いてるのがファッションだったんだよねー。という話をしていたら、某嬢が教えてくれたのです。ヨガマット持ってる意識谷高子のことを。テレビ見ない私は、柳原可奈子というお笑い芸人がいることすら初めて聞いたわけですが、思わずググって出てきたYouTubeの映像は2015年のものでした。平野ノラを知ったときを上回るタイムラグ......。

それはそうと、テレビで笑いのネタにされるような「意識高い系」のニュアンスが、私はイマイチわかってなかったのですよ。ただなんとなく耳にする感じからすると、それはきっと「自意識高い系」なんだろうなと思っていたのでした。そうしたら。コントの中でそう言われてた。やっぱりね。

それにしても、意識谷高子のディテールがよくできていてウケました。
こういう人いるいる!

しかも、意識谷高子、ヨガではなくてヨーガと言っている!
意識の高さハンパない!

先日のスートラ入門クラスでサンスクリット語の発音について説明しているときに、思わず意識谷高子の話をしてしまいました。

サンスクリット語ではyogaのoの音は長音になるので本来はヨーガと表記すべきであり、日本の学者先生たちは絶対的にヨーガと書いていなさる。ヨガって言ったらムキーっ!となる先生もおられる。でも、実際インドも南のほうだとそこまで長く発音しなかったりもするんですよね。私は普通はヨガと言ったらり書いたりしていますが、スートラのことだけはヨーガ・スートラと音引きを入れて表記しています。不整合とは思いつつも、そうしないと収まりが悪いのです。カナ表記自体をやめたいけど、それもまたいろいろ問題が生じるので、自分なりの折衷案です。

ヨガかヨーガかについては、どっちでもいいんじゃないかという態度の私ですが、アーサナのことをアサナと言うのにはかなり抵抗があります。五十歩百歩でしょうかね。いずれにしても、サンスクリット語を知っている人が少ないので、そうとう間違って伝わって定着してしまってます。最初の間違いは致命的です。修正がなかなかできなくなります。CHAZENの座学では、なるべくその辺りの意識を高い方向へもっていきたい。

そんなこんなであれこれ考えてみると、「意識の高い人」と「意識高い系」は似て非なるものじゃないかと思ったりします。「意識高い系」は「意識の高い人」がやっていることをなぞってはいるけれども、とことん追究したり、中身をほんとうには理解していないような気がします。それがヨガマットを持って担いだまま話している意識谷高子に投影されているから笑いのネタになる。

同じ笑いのネタでも、シュー部長は間違いなく「意識低い系」でしょう。

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F嬢といちゃつくおじいちゃん......