温泉の恋しい季節になったので、あったまる系のお話を。
収穫祭の朝、乗車前に犬を格納しようと飯田橋の石垣の上に乗せたら、リードのチェーンが石の間に挟まってしまったのでした。テラスのデッキ席でもよくハマって抜けなくなったりするのだけど、皮などソッコーで噛み切ってしまうシュー太郎氏なので、チェーン製のリードが手放せないのです。
お堀の石はとがった凸凹があるので、絶妙なハマり方をしていてなかなかとれない。さて、どんな知恵を使ってとるっぺか?と思案していたら、ジョギング中らしき男性がさっと助けにきてくださった。
が、ぴったりハマり込んでいてとれない。
しばらく苦戦したのち、ポケットから車のキーを取り出してぐいぐい押して、ようやくとれた。
感激ですわー。
野良着のオバチャンですのに〜!(だからか?)
問題が解決したことよりも、殺伐とした飯田橋の駅前でこんな親切に出合えたことが、うれしかったのです。都会にだってちゃんといるんだ。たぶん多くの人はこういう心を持っているのだろうけど、都会では行為につながりにくいだけかもしれない。
「ありがとうございます〜」と頭を下げてお礼を言ったときはじめて気づいたのだけれど、自転車に乗った奥様と子どもさんがそれを見守って待っていた。奥様もきっとホレ直したに違いない。子どもの目にも素敵なパパに映ったことだろう。なんて気持ちのいい朝。
収穫祭では、田んぼのみなさんがまた気持ちのよい方たちで。
終盤、片付け態勢に入ったころ、まだまだ音楽の興奮冷めやらず、音楽チームの演奏が続いておりました。と、どこかで子どものわあ〜んと泣き声が。すると、キーボードとギター間で歌っていたシンガーな某丈が、反射的にすくっと立って泣き声のほうへ向かい、子どもを抱っこしてお父さんの元へ......。
泣き声に気づいてから、何だろうと考える間もなく体が動いてましたもの。
いやー、すばらしい。かっこいい。すてき〜。
いいないいな人間っていいな。
愛と希望を感じた一日でした。
日ごろ「愛」ということばを使わない私ですがね。