先週は原始仏典クラスに難関の詩句があり、予期せぬ伏兵にあの手この手の作戦を繰り広げてやれやれと一息つく間もなく、今度は印哲クラスの準備に大わらわ。いよいよヨーガ・スートラを一時離れて、しばしシヴァサンヒターの世界に遊ぼうとしているのだ。あちこちに停泊して見聞を広めてもらっては、またスートラの世界に戻るという、世界一周の旅みたいな航海が始まっている。ジャングルクルーズよりずっとゴージャスだ。調子に乗って難破しないように舵をとらねば......。
新しくスタートしたヨーガ・スートラクラスのほうは、これまでの対面クラスでは遠慮がちに進めていたところを、じゃんじゃか品物を広げて見せている。オンラインならではの図解の多さとアーカイブで確認できるのを見込んで、最初から結構飛ばしているのだが、「わからなかったらスルー」を標語に掲げているので、新しい人たちも楽しめている模様。いつか必然的にわかるときがくるので、わからないことを全部クリアにしようと思わないのが継続のコツでもある。
さて、このクラスで久々に昔の「プルシャくん」を登場させてみたら、ウケがいい。昨今どの自治体でもゆるキャラが地域活性化に重要な役割を果たしているのと同じく、インド哲学の概念を理解するにはプルシャくんの存在が欠かせない(ことはない)。
常連さんにとっても、この二元論の説明は「何度聞いてもおもしろい」らしい。シュー理事長なきあと、受講生を牽引するのはプルシャくんしかいないかもね。
オンラインになってから別の図形を使っていたのだけど、やっぱりプルシャくんは手足も感覚器官もないだるま型がいいと、デジタルのだるま型に復活させたのだった。
元祖プルシャくんは、ホワイトボードに描くヘタ絵だった。毎回、笑いが巻き起こっていた。↓
この記事のなかで「ヨーガ・スートラクラスは来年以降もまだまだ続きます(CHAZENが存続していれば)」と言っていて、2020年時点ではコロナ禍で存続危機はあったものの、CHAZENを閉める気はさらさらなかったことがわかる。しかし、結果的にCHAZENは存続しなかったのにもかかわらず、スートラクラスは延々続いているし、新しいクラスまでスタートしているから笑っちゃう。しかもタコ社長頭でプルシャくんについて語っているなんて、誰が予測できただろう。
くだらないことを書き続けてもう20年近くなるけれど、ときどき昔のネタでニヤニヤできるのが密かな楽しみだったりする。
ところで、対面クラスにあってオンラインにないのが、お茶の時間だ。ちょっと難しい話をしたあとに、お茶を飲んでお菓子をいただくこの時間がみんな大好きだったと思うのだけれど、最近は特に知識を盛り込みすぎて、ホッとする時間(最後のシェアタイム)が少なめになっているような気がする。
ときどき座学クラスのおやつに登場した「福だるま」の写真を見てたら、これがプルシャくんの原型だったのかもしれないと気づいた。もちろん意図してはいないけれど、潜在的にイメージしていたのかもしれない。福だるまの愛らしさが引き継がれたのだ。
ゆるキャラが愛されるのを見て、クラスももう少しゆるっと進めてみようかなと思った次第。

【福だるまの悲劇】
昨年京都に滞在しているとき、福だるまを買いに三条の船はしやに行ったのだけど、どこにも見当たらない。お店の人に聞いたらもう作ってないと、あっさり。えーん。三条大橋の上から身を投げようかと思うくらいショックだった。きっと利幅の少ない福だるまはリストラされたのだ。気の毒やー。