CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

ただの取り越し苦労

数カ月前から主に休日のマイソールクラスにアシスタント嬢が入ってくれるようになり、それならばと思い立って、グルジ部屋のグルジの写真の隣に立ってチャンティングをするようになった。グルに捧げるチャントなのだから、グルジに向かうのはあたりまえの話なのであるが、今までずっとグルジと違う方向にあるインターフォンの受話器の前に立ってチャンティングしてたのよ。

というのも、チャンティングの最中にピンポーンと鳴ることが多いので、その場から離れられなかったの。でも、アシスタント嬢に解錠を任せればいいのだなと思ったのだった。

実際そうしてみて初めて、別にアシスタント嬢でなくても、近くにいる誰かが解錠すればいいだけの話ではないかということに気づいた。

ばかげている。
実にばかげている。
なぜもっと早くそうしなかったのか。

思えば私にとっては、マイソール中にインターフォンが鳴るなどということはありえなかった。暗証番号とかでロックの解除ができないかと管理会社に聞いてみたりしたが、普通のマンションなので無理な相談である。そうであれば仕方ない。できるだけ素早くその音をシャットアウトせねばならない。それでピンポ......ガシッ(解錠)という電光石火で対応していたのだ。

しかし、年月が経つにつれピンポーンの音が気にならなくなっている。私がアジャスト中は手の空いてる人が解錠してくれるし、ピンポンピンポンと何回か鳴ってもそれでイラっとする人がいる風でもない。そもそも隣が消防署で、もっとうるさいピーポーピーポーもあるし、部長がトコトコ歩いたり、ペロッと舐めたりもするのだから。

考えれば、インドのシャーラーだって完全な沈黙ではなかった。インドは野犬が多いから、まあ吠え出したらうるさいのなんのって。車は常にクラクション鳴らしながら走るのがインドだし、遅い時間になれば物売りが「パッパイヤ〜!!」とか叫んでるし......。小さな子どもや犬が乱入することもあったな。

そいや、混んで人があふれたら困るということもずっと心配していた。今よりずっと練習生が少なかったころに、一時的に混雑するようになって、これは週3パスに曜日制限をしなければ......と考えていた。が、アシュタンガヨガ・ロンドンを見て、あふれたら待っててもらえばいいということがよくわかり、今はもうぜんぜん心配していない。

ああそうだった。もっと前に遡れば、マイソールに犬がいるなんてことも絶対ありえないと思い込んでいたのだった。いやそれは今でもありえないと思っているけど、既成の事実となったではないか。むしろ、シュー部長がいなくなったら練習生が減るのではないかということを心配したほうがよさそうな現実である。


ありえないと思っていたことの多くがありえている!


ただの取り越し苦労だった!


エアおむつの部長を笑えないな。

これはないなとNGを出していることはほんとうにダメなのか、視点を変えて見直してみよう。


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今年もプードルのお花が届いたよ。ありがとう