CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

雲堂

今年の雲水かるたはほぼ昨年と同じ内容だったのですが、一枚だけ新しい札に変更しました。かるたの札を作っている最中に、ふと「雲堂」という言葉が浮かんできたので、とりあえず書いておいてもらい、あとで難しすぎる一枚に差し替えたのです。薄墨の文字が美しい札になりました。

雲堂というのは僧堂つまり修行僧が坐禅をし、食事をし、眠る、「起きて半畳寝て一畳」の場所です。修行僧のことを雲水というのはご存知と思いますが、その雲水さんにちなんだ名前が雲堂というわけです。

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永平寺の雲堂

ちょうど、坐禅用アプリ「雲堂undo」がダウンデート(!)して新しくリリースされるということで、昨日はその製作に携わっている方も参加してくださいました。このアプリ、ひとりで坐る時に愛用されている方が多いのです。私自身は本物のお線香で坐っているのですが、今朝は思い出して久しぶりに雲堂アプリで坐ってみました。

雲堂っていい言葉だなあと今さら思いました。雲水ってのも粋だよなあとしみじみ。「任運自在」という禅語もありますが、雲と水のように自在でありたいです。さらに、UNDOというローマ字がまたアンドゥ(Macでいうなら⌘+z)になっているのもいいですよね。元に戻すってことですけど、今の私はこれ「何もしない」という意味に解釈します。

常に何かを為して成長したり向上しようとするようにずっと刷り込まれてきた私たちですが、禅を知ればその必要はないことがわかってきます。私たちには本来必要なものが備わっているのですよね。なのに、もっともっとと外側に求めてしまう。それが迷いということにも気づかずに。

それをundoするのが坐禅。うまいネーミングです。ダウンデートした雲堂アプリのリリースが楽しみです。

すべからく回向返照の退歩を学すべし。

2019年もこれで!


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今年は禅の旅も行きます