CHAZEN三昧

アシュタンガヨガと禅のある毎日

仕切り直しでアーユルヴェーダなリトリート

リトリートが台風で流れたことは、連休ならではの二泊三日でアーユルヴェーダの基本とアシュタンガヨガを絡められる貴重な機会だっただけに残念です。が、それもなにかの思し召し。気を取り直してリスケしよう。

とはいえ、9月ならともかく、10月の連休が台風でつぶれることは考えていませんでした。仕切り直す日程にもゆとりがないので、お申し込みいただいていた方々と調整して、11月に予定されていたリトリートをアーユルヴェーダなリトリートに変更することになりました。

私自身のためのリトリートとなった数日間、準備してしまっていることもあり、食べるもの飲むものを含めアーユルヴェーダ生活をしていたのですが、改めて今こそ古代インドの知恵を学ぶべきと再確認しました。

まず、冷蔵庫なくてもOKということ。
実習でギーを作るためにバターを買っていたのですが、停電が長引きそうだとわかってギーにしてしまいました。ギーにしてしまえば常温で保存ができるからです。それに野菜中心なので冷蔵庫に頼らなくても大丈夫なのです。

むしろ、冷たいものを飲んだり食べたりしないよう、あえて冷蔵庫から出しておいたりしていたので、停電状態になってはじめてスタンダードに近づいたような......。

災害があるとどうやって非常時の電源を確保するかということに目が向きますが、ヨガが教えてくれるのはむしろどうやったら電気なしでも幸せに暮らせるかというものです。モノを増やすよりは減らす方向、前進よりは退却を目指すのが幸せへの鍵なのです。

もちろん電気なしではもはや生活は成り立ちませんし、命にかかわる重要なことですが、大事なのは視点を変えるということにあると思います。

そしてもうひとつは、すべては絶対的な正しさではなく、バランスであるということ。
私たちは何かあると直ちにそれがいいか悪いかを決めつけて、よければ満足して得意になり、悪ければ落ち込んだり、あるいは逆ギレしたりする習性のなかで生きています。昨今の情報社会ではそれが過剰になって辟易することも多いですが、自分に対しても他に対してもそれをやめて、全体のバランスにフォーカスを移した時、自分を束縛していたものがとれて余裕が生まれ、穏やかで寛容な心が現れてくるのだと思います。

アーユルヴェーダの考え方は、このバランスの調整にあります。ドーシャバランスの考えがとてもおもしろいと思ったことが私がアーユルヴェーダにはまったきっかけです。インターネットや本でチェックしたことがある人も多いと思いますが、その考え方の基本がわかるとすべてに応用がきくようになります。

そういった次第で、アーユルヴェーダってマッサージだと思っていた人も、アシュタンガはやったことがないという人にも、ぜひこのリトリートを経験していただきたいと思っております。まもなく定員のこの回ですが、希望者があれば定員数を増やす用意もありますので、ご興味があれば迷わずお問い合わせください。


2Fのメインゲストルームは、ツインからトリプルになりました。ベッドルームはもうひとつあります。

冬を控えて、カーテンの裾処理はしないことに(言い訳)