ごきげんよう。
雨降りの万愚節、みなさま元気でお過ごしでしょうか？
山籠もり生活4日目の朝は5時半に起きました。
え？
昨日、永平寺に行くつもりで......とか書いたので、きっと2時起床で坐禅をしているちゃみさんを想像したかもしれませんが、意図的に朝寝坊です。
というのも、薪が足りなくなりそうなのです。それでストーブに火を入れる時間を短縮するために早起きしないでおきました。たまに来て数日滞在する前提では今シーズン薪は足りると見込んでいたのですが、まさかの長期滞在、そして寒さと天気の悪さのダブルパンチで薪ストーブをガン焚きしております。何しろ高齢者がいるので部屋のなかはそれなりに温めておかないと。
いざとなれば薪は頼めるのですが、割ったらすぐ使える薪が庭に転がっているので、片付ける意味でもそれを使ってしまいたい。しかし、雪に埋もれて濡れてしまって使えないわけです。
ようやく雪が溶けて土が見え始めたきょう、雨の合間に大急ぎで薪を割り、外側の濡れたところがすぐ乾くように、腐ってふかふかになったところを手斧で削りまくって家の中で乾かしてます。これだけでくたびれて右手が腱鞘炎的に痛いです。前回来たときに割っておけば、この作業をしなくてよかったのですが仕方ない。しばらく天気もパッとせず、冷え込みもありそうなので毎日が綱渡りです。
せわしなく平社員が働いているかたわらでストーブにあたる部長。
自主封鎖がいつまで続くかわかりませんが、食糧はそれなりに買い込んで、でもなるべく既成の冷凍品とかレトルトには頼らずに、工夫しながらやりくりしてみるつもりです。果物は日持ちの短いものから順に食べるつもりで、いちご、ぶどう、柑橘類を買っておいたのですが、寒くていちごを食べる気がしません。いくつかはつまんだのですが、残りをストーブの上でコトコト煮てジャムを作りました。
電気に頼らない生活はラクじゃありません。永平寺とか言っておきながら、落ち着いて坐っていられない、シャバよりシャバシャバしたシャバイバル生活です。
静かな修行生活というものは、まず生きるためのあれこれが整っているから可能なのだとしみじみ思うております。そういうことも含めて、いい経験をさせてもらっています。それに永平寺でも修行僧は生きるための仕事という修行に励んでいるわけですから、坐禅だけが修行ではないですね。ほんとのシャバに戻るころにはきっと何か違うものが見えてくるだろうと思います。
いつも早くお山に行きたいなあと思っていた私ですが、それもCHAZENが円滑だったゆえと気づいた次第です。今は早く神楽坂のCHAZEN本校に戻りたいです。日常のありがたさが身に染みます。
ではまた明日（たぶん）
